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名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲

ピアノ曲には春をテーマにした名曲がたくさん存在します。

メンデルスゾーンの『春の歌』からランゲの『花の歌』など、挙げればキリがありませんよね。

今回はそんな春のピアノ曲のなかでも、名作との呼び声が高い作品をピックアップしました。

作品の魅力や製作背景、さらには演奏難易度など、さまざまな観点から解説していますので、ピアノを弾く方もそうでない方も楽しんでいただけると思います。

それではごゆっくりとお楽しみください。

名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲(1〜20)

Edvard Grieg

グリーグ:ペール・ギュントより「朝」 ピアニスト 近藤由貴/ Grieg: Peer Gynt Suite “Morning Mood” Piano Solo, Yuki Kondo
朝Edvard Grieg

北欧の音楽を代表する作曲家エドヴァルド・グリーグ。

グリーグの代表作品『ペール・ギュント』の一部である本作は、新たな一日の始まりを表現した曲として知られています。

フルートとオーボエが交互に奏でるメロディーが特徴的で、朝日が昇る様子を音楽で見事に描写しています。

1875年に作曲されたこの曲は、砂漠の夜明けを背景にしていますが、多くの人々にはスカンジナビアの自然を連想させます。

聴く者を優しい気持ちにさせてくれる本作は、春にふさわしいリフレッシュするための音楽と言えるでしょう。

朝を迎えるゆっくりとした時間に、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

松雪草Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキー:「四季」-12の性格的描写 4月 「松雪草」  pf. 大塚 玲子:Otsuka, Reiko
松雪草Pyotr Tchaikovsky

ピョートル・チャイコフスキーの名作『四季』。

1月から12月まで、それぞれの月にあった楽曲が収録されている作品ですね。

その中の4月を飾る楽曲が、こちらの『松雪草』。

細かいタッチの多い楽曲ですが、激しすぎたり重すぎることはなく、最初から最後まで非常に柔らかいメロディーにまとめられているのが特徴です。

新しい草木の息吹を感じさせる一方で、短い春という季節のはかなさを見事に描いています。

ぜひチェックしてみてください。

四季より~春~Antonio Vivaldi

【 「四季」より『春』1楽章 /ヴィヴァルディVivaldi ピアノ 】ヴァイオリン協奏曲第1番ホ長調 RV 269
四季より~春~Antonio Vivaldi

春の訪れを描写する音楽の大家、アントニオ・ヴィヴァルディ。

バロック音楽を代表する作曲家として知られるヴィヴァルディの代表作品が、四季を表現した協奏曲集『四季』です。

特に春をテーマにした本作は、小鳥の鳴声や春の嵐、羊飼いの様子など、春の情景を見事に音楽で表現しています。

ヴィヴァルディは1678年にヴェネツィアで生まれ、1741年にウィーンで亡くなりました。

音楽を通じて物語を語る可能性を広げたヴィヴァルディの作品は、現代でも多くの人々に愛され続けています。

春の喜びや生命の躍動を感じたい方におすすめの一曲です。

春の歌Antonín Dvořák

A.ドボルザーク: “春の歌”, 詩的な音画 No.4, Op.85, B.161 pf.伊藤仁美
春の歌Antonín Dvořák

アントニン・ドヴォルザークの名曲『春の歌』。

本作は『詩的な音画 Op.85 B.161』に収録されています。

ドヴォルザークといえば、流れるような美しいメロディーが印象的ですが、『春の歌』もそういった作品と同じく、軽やかで流れるようなメロディーが特徴です。

演奏者にとっては右手も左手も激しい楽曲ですが、聴いている分にはそういった激しさを感じないと思います。

優雅な朝を迎えたい時のBGMにオススメです。

ぜひチェックしてみてください。

Frederic Chopin

ピアニストを悩ませる楽曲から聞き手に癒やしを与える楽曲まで、多くの名曲を残してきたフレデリック・ショパン。

多くあるショパンの作品のなかでも、特に春にピッタリな1曲としてオススメしたいのが、こちらの『春』。

ト短調にまとめられた本作は、やや物悲しい曲調に仕上げられているものの、春という季節の淡さを見事に表現しています。

特に日本は春と秋が短い国なので、この旋律はよりしっくりと来るのではないでしょうか?

朝からどんよりと雲がただよい、パラパラと雨が降ってくる。

そんな春のシチュエーションにピッタリな1曲です。

愛の夢Franz Liszt

「愛の夢」弾き直してみた/リスト/Liebestraume No.3/ピアノ/piano/CANACANA
愛の夢Franz Liszt

ロマン派を代表する作曲家、フランツ・リストが手掛けたこの名曲。

もともとは3つの歌曲からなる作品集で、1850年にリスト本人によってピアノ独奏用に編曲されました。

本作の魅力は、技巧的な要素とロマンティックな音色が織りなす調和にあります。

聴く人の心を打つ美しいメロディーは、演奏者に豊かな表現の機会をもたらします。

リストの恋愛経験や当時の心情が反映されているとも言われ、愛の重要性と限界について考えさせられる内容となっています。

ピアノを愛する方々にぜひおすすめしたい一曲です。