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【ピアノ】冬に聴きたい&弾きたいクラシックの名曲たち

【ピアノ】冬に聴きたい&弾きたいクラシックの名曲たち
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【ピアノ】冬に聴きたい&弾きたいクラシックの名曲たち

厳しい寒さで外出するのが億劫になりがちな冬は、温かい室内で音楽鑑賞&ピアノ演奏を楽しんでみませんか?

今回は、冬を連想させるクラシックの名曲のなかから、ピアノ曲やピアノアレンジがすてきなオーケストラ作品などをピックアップしました。

冬の透き通った空気や美しい雪景色は、ピアノの音色にぴったり。

おうちでゆったりと聴くのもよいですが、実際にピアノ演奏にチャレンジしておうち時間を充実させるのもオススメですよ。

ご自分にピッタリの心地よい方法で、冬にちなんだクラシック作品をお楽しみください!

【ピアノ】冬に聴きたい&弾きたいクラシックの名曲たち(1〜20)

「四季」-12の性格的描写 11月「トロイカ」Pyotr Tchaikovsky

PTNA2013コンペ全国決勝/D級 金賞 渡邊さくら チャイコフスキー: 四季Op.37より 11月トロイカ
「四季」-12の性格的描写 11月「トロイカ」Pyotr Tchaikovsky

『くるみ割り人形』などのバレエ音楽で知られるロシアの作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが、ロシアの1年の風物を12のピアノ曲で描写した『「四季」-12の性格的描写』。

11月の楽曲である『トロイカ』は、曲集のなかで最も広く親しまれている曲です。

トロイカとは、3頭の馬が率いる馬車を意味する言葉。

タイトルに「トロイカ」とつく作品は暗い楽曲は多い傾向にありますが、チャイコフスキーの『トロイカ』は、陽気で明るい雰囲気が印象的です。

3つのロマンス 作品11-1NEW!Clara Schumann

クララ・シューマン : 3つのロマンス 作品11-1 【36_暗い・悲しい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
3つのロマンス 作品11-1NEW!Clara Schumann

抑制された表現の中に、深い叙情性を秘めたピアノ作品です。

全3曲からなるロマンティックな小品集の冒頭を飾るこの楽曲は、1839年に作曲家が19歳の頃、婚約者ロベルト・シューマンへの想いを込めて書かれました。

長く続くアルペッジョに支えられて歌われる主題は、内に秘めた愛情や切なさを繊細に映し出すかのようです。

本作は、映画『Geliebte Clara』でもクララ・シューマンの内面を描写する重要な鍵として登場します。

静かに物思いにふけりたい夜、ピアノの歌うような音色に耳を傾けながら、じっくりと自分の心と向き合いたいときにぴったりの一曲です。

無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」NEW!Felix Mendelssohn

メンデルスゾーン : ヴェニスの舟歌 第3番【04_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」NEW!Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンが残したピアノ小品集、名盤『Lieder ohne Worte』Op. 62に含まれる一曲です。

この楽曲の左手で奏でられる6/8拍子の伴奏は、ヴェネツィアの運河をゴンドラが進む様子を巧みに表しており、右手で歌われるメロディは水面に響く物悲しい歌のようです。

ただ暗いだけでなく、悲しみの中に凛とした気品や優雅さを感じさせるところが本作の魅力です。

1844年に刊行されたこの作品集はクララ・シューマンに献呈されています。

無理に元気を出したくない時、この美しい旋律に身を委ねて、心の深いところまで静かに沈んでいく感覚を味わいたい方におすすめです。

白鳥の歌 『セレナーデ』NEW!Franz Schubert

シューベルト : 白鳥の歌 『セレナーデ』【33_暗い・悲しい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
白鳥の歌 『セレナーデ』NEW!Franz Schubert

フランツ・シューベルトが1828年8月以降に手掛けた歌曲集、名盤『Schwanengesang』に収められている一曲です。

夜の静寂のなか、愛する人に秘めた想いを囁きかけるような、甘くも切ない旋律がとても印象的です。

この楽曲の繊細なピアノ伴奏は、主人公の心の震えや夜風の気配までも描き出しており、聴く人を物語の世界へ引き込みます。

1933年の映画『Gently My Songs Entreat』で使われたことでも知られています。

本作に漂う哀愁は、どうしようもない悲しみに暮れたい夜にそっと寄り添ってくれるので、感傷に浸りたい時にぜひ聴いてほしい名曲です。

ソナチネ 嬰ヘ短調 M. 40 1楽章 中庸にNEW!Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルの作品で、嬰ヘ短調の持つ物悲しい響きの中に、ガラス細工のような繊細な美しさが光る曲です。

古典的な形式の中に豊かな和声が織り込まれている本作は、静かな旋律と細やかな装飾音のバランスが絶妙で、ラヴェルの完璧主義者としての一面がうかがえます。

1905年11月に公式に出版され、後にはバレエ作品としても振付けられるなど、音楽の持つ儚い世界観が多方面で表現されました。

悲しみに沈む心に寄り添うような曲想なので、内に秘めた感情を静かに見つめたい時に聴くのがおすすめです。

その構築美に心を委ねてみるのもよいかもしれません。

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