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名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲

ピアノ曲には春をテーマにした名曲がたくさん存在します。

メンデルスゾーンの『春の歌』からランゲの『花の歌』など、挙げればキリがありませんよね。

今回はそんな春のピアノ曲のなかでも、名作との呼び声が高い作品をピックアップしました。

作品の魅力や製作背景、さらには演奏難易度など、さまざまな観点から解説していますので、ピアノを弾く方もそうでない方も楽しんでいただけると思います。

それではごゆっくりとお楽しみください。

名作が勢ぞろい|春を感じさせるピアノ曲(21〜30)

TAKUMI/匠松谷卓

松谷卓 Suguru Matsutani official – TAKUMI/匠
TAKUMI/匠松谷卓

建築ドキュメンタリー番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』のテーマを彩る壮大なピアノ曲が、2002年4月に生まれました。

ピアノを主体とした印象的なメロディーは、人々の心に深く響き、番組の感動的なシーンを一層引き立てています。

本作は、力強いリズムと情感が豊かな旋律が調和した、まさに「職人の技」を表現するインストゥルメンタル作品となっています。

アルバム『Before After』に収録されたこの楽曲は、ピアノの持つ表現力を最大限に生かした美しい音色で、視聴者を魅了しました。

華やかながらも繊細な表現力を備えたピアノの魅力を堪能したい方や、心に響く情感が豊かなメロディーを求める方にぜひお勧めしたい一曲です。

美しき青きドナウJohann Strauss II

美しき青きドナウ ピアノソロ /ヨハン・シュトラウス二世 J.StraussⅡ
美しき青きドナウJohann Strauss II

19世紀ウィーンを代表する作曲家、ヨハン・シュトラウス二世の名作。

春の訪れを喜ぶように美しく流れるメロディは、ドナウ川の豊かな恵みを連想させます。

一見華やかな楽曲ですが、実は社会への風刺が込められているんです。

当時のウィーンの人々の苦悩や政治への批判を巧みに織り込んでいるのですね。

しかし、そんな思いを軽やかなワルツに乗せることで、聴く人の心を前向きにさせる力を持っています。

春の訪れとともに、新しい希望を感じたい方にぴったりの一曲です。

別れの曲Frederic Chopin

別れの曲 エチュード Op.10-3/ショパン/Chopin Etude Op.10 No.3/ピアノ/クラシック/Piano/classic/CANACANA
別れの曲Frederic Chopin

幻想的かつ個性的な作曲で多くの名曲を作り出してきた偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

ショパンの作品の中でも特にオススメしたいのが、故郷を懐かしむ絶妙に切ないメロディーが特徴の本作。

1832年に作曲されたこの楽曲は、ショパンが「一生のうち二度とこんなに美しい旋律を見つけることはできないだろう」と述べたとも伝えられています。

本作の魅力は、高い表現力を求められる絶妙な和音の連打。

ピアノを上達させたい方にはぴったりの曲といえるでしょう。

ぜひさまざまな演奏を聴き比べてみてください。

ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」Ludwig van Beethoven

ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」第1楽章 ベートーベン
ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」Ludwig van Beethoven

偉大な作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。

ベートーヴェンといえば重厚な楽曲がまっさきに浮かびますが、春を感じさせる穏やかな作品にも定評があります。

その中でも特にオススメしたい1曲が、こちらの『ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」』。

春をテーマにした本作は、さまざまな草木や花が芽吹く春のにぎやかさを見事に表現しています。

穏やかでありながらも軽快な楽曲なので、家事をするにはもってこいのBGMになるかもしれませんね。

パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調Robert Schumann

シューマン/パピヨン,Op.2/演奏:三宅麻美
パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調Robert Schumann

穏やかな作品の定評のある作曲家、ロベルト・シューマン。

日本でも非常に人気の作曲家ですね。

そんなシューマンの作品のなかでも、春にピッタリな楽曲として特にオススメしたいのが、こちらの『パピヨン 第2番 Op.2 変ホ長調』。

本作はドイツの幻想詩人であるジャン・パウル・リヒターの『生意気ざかり』という作品からインスパイアを受けた作品です。

この楽曲の深さをより味わいたい方は、そちらも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか?

愛する5月よRobert Schumann

シューマン/子供のためのアルバム Op.68-13 “愛する5月よ…” pf.中川京子
愛する5月よRobert Schumann

癒やされる楽曲が多いことで知られる、ロベルト・シューマンの名作『子供のためのアルバム』。

クラシックに疎い方でも、この作品に収録されている楽曲に聞き覚えのある方は多いかもしれません。

その中から特にオススメしたいのが、こちらの『愛する5月よ』。

タイトルからもわかるように本作は5月を描いた作品のため、4月をテーマにした華やかな春の名曲に比べると、やや穏やかな印象を受けますね。

春の朝にコーヒーを飲みながらゆっくりとクラシックを楽しみたいという方にオススメの1曲です。

おわりに

今回はクラシック音楽を中心に春をテーマにしたピアノ曲を紹介しました。

冒頭で紹介した通り、グスタフ・ランゲの『花の歌』やフェリックス・メンデルスゾーンの『春の歌』はもちろん、日本人作曲家から平井康三郎さんの『幻想曲さくらさくら』など、春そのものであったり、春を感じるような曲想を選んでみました。

聴いてみると日本と外国の作曲家では春のイメージが異なっていたり、春らしい優しい感じや幻想的な雰囲気を楽しんで頂けたのなら幸いです。