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【ピアノ】暑い夏に聴きたいピアノ曲!爽やかなクラシック作品を厳選

うだるような暑さに、体も心も参ってしまう日本の夏。

家の中はジメジメ、外は猛暑で、すべてのやる気を失ってしまいますよね。

そんな夏にオススメしたいのが、爽やかなピアノ曲鑑賞!

今回は、夏の暑さを忘れさせてくれる涼しげなクラシック音楽の中から、ピアノの名曲を厳選してご紹介いたします。

気温はコントロールできませんが、すてきな音楽を聴けば、心は前向きになれるはず。

紹介する曲も参考にしながらお気に入りの曲を数曲ピックアップし、暑い夏がやってくる前に「夏の暑さを吹き飛ばすお気に入りプレイリスト」を作っておくのもオススメですよ!

【ピアノ】暑い夏に聴きたいピアノ曲!爽やかなクラシック作品を厳選(21〜30)

ピアノ組曲 第2曲 七夕伊福部昭

日本が世界に誇る大作曲家であり、クラシックの分野から日本の映画史を彩る名作の数々、そして有名な『ゴジラ』シリーズなどの映画音楽等々、その功績を短い文章で語ることは到底不可能な偉人、伊福部昭さん。

本稿で取り上げている『七夕』は、伊福部さんが19歳という若さで作曲したピアノ独奏曲『ピアノ組曲』の1曲です。

どこか童謡を思わせるような、日本古来の風景を想起させるメインの旋律が形を変えて繰り返される作品で、聴いていると不思議とノスタルジックな気持ちにさせられますね。

伊福部さんに対して重厚な映画音楽のイメージしかない方であれば、こういった楽曲が存在していたこと自体に驚かれるかもしれません。

透き通るような美しさ、涼やかさを持ったこちらの『七夕』を聴いて、日本の夏を大いに楽しみましょう!

真夏の夜想曲Aaron Copland

20世紀のアメリカを代表する作曲家の1人、アーロン・コープランドさん。

1900年に生まれ、16歳の頃には有名な作曲家であるルービン・ゴールドマークに師事しています。

そんなコープランドの夏をテーマにしたクラシックが、こちらの『Midsummer Nocturne』。

日本語では『真夏の夜想曲』というタイトルで知られており、夏の夜をイメージさせるようなしっとりとしたピアノのクラシックに仕上げられています。

幻想的なメロディーが好きな方は必見の作品です。

ぜひチェックしてみてください。

【ピアノ】暑い夏に聴きたいピアノ曲!爽やかなクラシック作品を厳選(31〜40)

子供の情景 Op.15 第7曲 トロイメライRobert Schumann

フジコ・ヘミング「トロイメライ(子供の情景 作品15 ~ 第7曲)/ シューマン」
子供の情景 Op.15 第7曲 トロイメライRobert Schumann

ドイツが生んだロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンによる『子供の情景』は彼のピアノ曲の中でも非常に有名な作品の1つで、本稿で紹介しているのは特に有名な第7曲『トロイメライ』です。

演奏技術的な面よりも、繊細な表現力が重要視されるタイプの作品で、タイトル通り夢見心地で優しい雰囲気を持った楽曲ですよね。

なかなか眠れない真夏の夜でもこの曲を子守歌のように聴けば、安眠効果があるかもしれません。

余談ながら、子供というタイトルは付いていますが子供向けの作品ではなく、大人の視点で見た「子供時代の情景」とでも言うべき作品なのですね。

ピアノが弾ける方であれば、こちらの『子供の情景』に賛辞を送ったフランツ・リストのように娘さんに弾いて聞かせるのもいいですが、子供の頃の思い出に浸りながら自分のために弾いてみてはいかがでしょうか。

巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

巡礼の年 第3年から 「エステ荘の噴水」  フランツ・リスト
巡礼の年 第3年 S.163/R.10 A283 第4曲 エステ荘の噴水Franz Liszt

水の動きを表現したピアノ曲というのは、そのテーマや実際に鳴らされる響きも含めて暑い夏にちょっとした「涼」を与えてくれるものですよね。

こちらの『エステ荘の噴水』は、ハンガリー出身のピアニスト兼作曲家で超絶技巧でも知られるフランツ・リストによるピアノ独奏曲集『巡礼の年』の『第3年』の第4曲で、代表作の1つとして知られる作品。

繊細かつ大胆なアルペジオで水の動きを表現した華麗な楽曲であり、後にモーリス・ラヴェルの『水の戯れ』やクロード・ドビュッシー『水の反映』に直接的な影響を与えたとも言われています。

全編に渡ってアルペジオやトレモロの響きが実に美しくドラマチックですが、暑苦しいものではなくどこまでも繊細でロマンチックというのが本当に素晴らしいですよね。

暑くて眠れない夏の夜、きらきらと舞う水をイメージしながらぜひ聴いてみてほしいです。

夏の夜の牧歌 Op.16Merikanto Oskar

夏の夜の牧歌(メリカント作曲) ピュアニスト・石原可奈子:A Summer Evening’s Idyll Op.16-2(Merikanto)/Kanako Ishihara -Purenist-
夏の夜の牧歌 Op.16Merikanto Oskar

フィンランドで生まれた楽曲で、懐かしさすら感じさせる素朴で優しいメロディが、日本人にとっても郷愁を誘う素晴らしい名曲ですね。

こちらの『夏の夜の牧歌』はフィンランドの作曲家オスカル・メリカントによる作品で、国際的な知名度はそれほどではないにせよ、フィンランドを代表する作曲家として国民の間で非常に愛されているそうです。

ゆったりとしたワルツのリズムで紡がれるノスタルジックなメロディは、冒頭でも触れたように日本人の琴線に触れるものがありますよね。

しばらく帰ってない地元の田舎の風景に思いをはせながら、この曲を聴いてみるのもいいかもしれません!

おわりに

いかがだったでしょうか。

夏の暑さを紛らわせてくれる、爽やかなクラシック音楽のピアノ曲をご紹介しました。

やさしいピアノの音で奏でられる涼しげなピアノ作品は、暑さで火照った体と心をクールダウンしてくれます。

「音楽だけで気分が晴れるだろうか?」と思われている皆さんも、きっとその癒やし効果に驚かれるはずです。

ピアノが弾ける方はセレクトされた曲を弾いてみてもよいと思いますし、夏にピッタリのピアノ曲とともに、厳しい暑さを乗り越えましょう!