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洋楽のジャズバラードの名曲。世界の名曲、人気曲

最近はSNSの普及により、若い世代の方でもジャズに触れる機会が増えました。

ジャズを聴いていくなかで、甘いスローなジャズに魅力を感じたという方も多いのではないでしょうか?

今回はそんな方に向けて、ジャズバラードの名曲をピックアップいたしました。

知る人ぞ知る作品から、誰もが一度は耳にするスタンダードジャズまで、幅広く名曲を取りそろえましたので、ジャズマニアの方もそうでない方も楽しめる記事に仕上がっております。

制作までの詳しい経緯なども説明しているので、これからジャズを学びたいという方は、ぜひレビューの方にも注目してみてください。

洋楽のジャズバラードの名曲。世界の名曲、人気曲(11〜20)

OshúnDayme Arocena

Dayme Arocena, « Oshún » | Live Néo Géo
OshúnDayme Arocena

キューバの新星、ダイメ・アロセナさんの名作『Oshún』。

2019年のアルバム『Trilogía』に収録された本作は、アフロキューバンジャズのエッセンスをヨルバ民謡と絡めたスロージャズで、彼女の唯一無二の音楽性が味わえます。

ヨルバ信仰の象徴である、女神オシュンへの賛美を込めた歌詞は、リスナーの心にピュアな愛と豊穣のメッセージを届けることでしょう。

そんな本作は、感性を揺さぶるメロディーがたまらない、非常に味わい深い一曲です。

本当にセンスの良いジャズを探している方は、ぜひチェックしてみてください!

It Never Entered My MindMiles Davis Quintet

優雅で洗練された演奏と、深い感情表現が織りなす名演。

アメリカを代表するジャズバンド、マイルス・デイヴィス・クインテットが1956年5月に残した珠玉のバラード演奏です。

失恋の痛みと孤独を描いた繊細な物語に、リーダーのミュートトランペットが艶やかな音色で寄り添います。

アルバム『Workin’ with the Miles Davis Quintet』に収録され、1959年12月にリリースされた本作は、映画『ラニー/怒りの銃声』や『プリティ・ブライド』でも使用され、その魅力を広く知らしめました。

静かな夜のひととき、心に染みる優美な旋律に身を委ねてみてはいかがでしょうか。

I’ll Be Seeing YouBillie Holiday

Billie Holiday – I’ll Be Seeing You (Audio)
I'll Be Seeing YouBillie Holiday

戦後まもない時期に、米国のビリー・ホリデイさんが歌い上げた珠玉のラブソングは、人々の心に深く刻まれています。

離れ離れになった恋人を想いながら、朝日や月明かり、メリーゴーラウンドなど、日常のあらゆる風景に愛しい人の面影を重ねていく心情を、彼女独特の艶のある歌声で表現しています。

1944年に録音された本作は、多くの人々の共感を呼び、2019年には火星探査機オポチュニティの最後の通信としても使用されました。

穏やかでノスタルジックなメロディと共に紡がれる想いは、大切な人との再会を願う全ての方の心に寄り添う1曲です。

Let’s Fall In LoveDiana Krall

恋に落ちることの喜びと期待感を軽やかに歌い上げる名曲を、カナダ出身のジャズピアニスト兼シンガーのダイアナ・クラールさんが優美に奏でています。

繊細なピアノタッチと官能的な歌声が、春の陽気のように心を包み込むように響き渡ります。

1999年発売のアルバム『When I Look In Your Eyes』に収録された本作は、ハロルド・アーレンとテッド・ケーラーが手掛けた1933年の映画主題歌を見事に再解釈。

スウィング感あふれるジャズアレンジと、洗練された演奏で新たな魅力を引き出しています。

グラミー賞を受賞したこのアルバムは、新しい季節の始まりに寄り添う一枚として、穏やかなひとときを過ごしたい方にぴったりの一曲です。

Blue MoonMel Tormé

深い夜空に輝く月のような、静謐で優美な旋律が心に染み入ります。

アメリカ出身のメル・トーメさんは、その甘美なバリトンボイスから「ベルベット・フォグ」の愛称で親しまれた名手。

1949年4月にキャピトル・レコードからリリースされた本作は、全米チャートで20位を記録する大ヒットとなりました。

孤独だった主人公が奇跡的な出会いを経て愛を見つけるというロマンティックなストーリーを、トーメさんは温かみのある歌声で情感豊かに描き出しています。

ジャズの要素を巧みに織り込んだアレンジと、まるで物語を語るかのような表現力は圧巻。

1948年のMGM映画『Words and Music』でも披露され、静かな夜にグラスを傾けながら聴きたい、大人のための珠玉のバラードです。

Just The Way You AreBilly Joel

Billy Joel – Just The Way You Are (from Old Grey Whistle Test)
Just The Way You AreBilly Joel

相手のありのままを受け入れる愛の本質を歌い上げた珠玉のラブバラードです。

ビリー・ジョエルさんが妻への誕生日プレゼントとして捧げた本作は、優しさに満ちた心温まるメロディーと、相手を思いやる真摯な想いを綴った歌詞が見事に調和しています。

ジャズサックス奏者フィル・ウッズさんによる印象的なソロも魅力の一つです。

1977年9月にリリースされたアルバム『The Stranger』からのシングルカットとして、全米チャート3位を記録。

1979年にはグラミー賞最優秀レコード賞と最優秀楽曲賞をダブル受賞しました。

本作は大切な人への変わらぬ愛を伝えたい時や、心に寄り添う音楽を求めている時にぴったりの一曲です。

洋楽のジャズバラードの名曲。世界の名曲、人気曲(21〜30)

In a sentimental moodDuke Ellington & John Coltrane

Duke Ellington & John Coltrane – In a sentimental mood
In a sentimental moodDuke Ellington & John Coltrane

1962年、アメリカジャズ界の重鎮デューク・エリントンさんと革新的なサックス奏者ジョン・コルトレーンさんが奏でた美しいコラボレーション。

愛する人への想いを星空に例えた詩的な世界観と、エリントンさんの優雅なピアノ、コルトレーンさんの柔らかなサックスが織りなす極上のハーモニーが、心に深く染み入ります。

1935年の誕生秘話も興味深く、友人同士のいさかいを和らげるために即興で生まれたメロディーは、今やジャズ史に輝く名曲となりました。

2005年の映画『Prime』でも印象的に使用され、穏やかな春の午後のカフェで静かに聴きたい一曲です。

心が温かくなるような、そんな癒しの時間を与えてくれることでしょう。