1986年の連載開始以降、漫画として、またアニメ作品として幅広い世代から人気を集めている、荒木飛呂彦先生原作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。
いわゆる「超能力バトル」の先駆け的な作品で、手に汗握るストーリーや個性の強いキャラクターたちが多くのファンから愛され続けています。
そんな『ジョジョの奇妙な冒険』の特徴の一つといえば、登場人物の名前、また能力名などに、実在するアーティストやバンドの名前、曲名が元ネタとして使用されていること。
ということで今回この記事では『ジョジョ』シリーズに関連する洋楽曲をまとめてみました!
ぜひ音楽視点で『ジョジョ』の世界を覗いてみましょう!
『ジョジョ』シリーズ・元ネタになった洋楽まとめ(1〜10)
Welcome To The JungleGuns N’ Roses

「世界で最も危険なバンド」と呼ばれ、1980年代後半のデビュー以来破格的な成功を収めるも相次ぐメンバーの脱退、活動の停滞を経て2020年代の今は現役の世界的なロックバンドとして精力的な活動を続けるガンズ・アンド・ローゼズ。
『ジョジョの奇妙な冒険』ではいくつかのガンズの曲がスタンド名として引用されていますが、第7部「スティール・ボール・ラン」に登場するキャラクターの「アクセル・RO」はガンズのフロントマンであるアクセル・ローズさんが由来と言われていますよ。
Knockin’ On Heaven’s DoorBob Dylan

2025年に日本でも公開されたティモシー・シャラメさん主演の映画『名もなき者』は、現在進行形の伝説である偉大なミュージシャン、ボブ・ディランさんの若き日を描いた作品として日本でも話題を集め、この映画でディランさんに興味を持ったという若い方もきっといたのではないでしょうか。
そんなディランさんの楽曲『Knockin’ on Heaven’s Door』は、ディランさんがサントラを手掛けた映画『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』の挿入歌であり、数多くのアーティストやバンドがカバーしている名曲中の名曲です。
『天国への扉』という邦題でも有名なこの曲ですが、『ジョジョの奇妙な冒険』では作品の中でも屈指の人気キャラクターである岸辺露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」として引用されていますね。
Fun, Fun, FunThe Beach Boys

アメリカの音楽史における最も偉大なグループの一つ、ザ・ビーチ・ボーイズ。
歴史的な傑作『Pet Sounds』に至る以前、1964年に発表されたアルバム『Shut Down Vol.2』に収録されている『Fun Fun Fun』は、カリフォルニアの若者たちを無邪気に描いた初期のサーフロック風のサウンドとキャッチーなメロディとコーラス、豊かなハーモニーといった初期の音楽性を代表する楽曲として現在も高い人気を誇る名曲です。
『ジョジョの奇妙な冒険』の第8部「ジョジョリオン」において、笹目桜二郎のスタンド名として引用されていますね。
EchoesPink Floyd

アートロックやプログレッシブロックを主体とした音楽性で、世界中から愛されているバンド、ピンク・フロイド。
荒木先生は『Shine On You Crazy Diamond』を4部の元ネタにしていたりと、ピンク・フロイドがずいぶんとお好きなようです。
こちらの『Echoes』は、4部の人気スタンド「エコーズ」の元ネタとして知られています。
音をベースとしたスタンド能力ということもあり、本作は荒木先生にとって特に思い入れの強い作品なのかもしれません。
Highway StarDeep Purple

ブリティッシュハードロックの代表的なバンドであり、一度の解散や度重なるメンバーチェンジを経ながらも2024年には新作アルバムを発表、現役のバンドとして活動を続けているのがディープ・パープルです。
1970年代におけるハードロックブームをけん引したグループであり、日本においても絶大な人気を誇る彼らの代表的なアルバム『Machine Head』に収録されている『Highway Star』は、『Smoke on the Water』と並んでギタリストのお手本的な教材としても度々取り上げられる名曲中の名曲ですね。
そんな名曲を『ジョジョの奇妙な冒険』では第四部「ダイヤモンドは砕けない」において、噴上裕也のスタンドとして引用されていますよ。
Stone FreeJimi Hendrix

革新的なパフォーマンスでロックシーンにセンセーションを巻き起こしたギタリスト、ジミ・ヘンドリックスさん。
ロックが好きな方なら誰もが知っている有名なアーティストですね。
もちろん、ジミ・ヘンドリックスさんの楽曲もジョジョと深いつながりがあります。
それが、こちらの『Stone Free』。
本作は6部の主人公、空条徐倫のスタンド名「ストーン・フリー」の元ネタになった作品です。
ファンキーでありながらスタイリッシュなサウンドは、6部の雰囲気にピッタリなので、ぜひチェックしてみてください。
Scary Monsters (And Super Creeps)David Bowie

音楽はもちろんその革新的なスタイルや哲学に思想なども含めて、ファッションにアート等々さまざまな分野において絶大な影響力を誇る伝説的なアーティストのデヴィッド・ボウイさん。
漫画という点において、日本では特に70年代から80年代にかけて少女漫画のキャラクター造形などにも多大な影響を及ぼしていますが、もちろん『ジョジョの奇妙な冒険』にもボウイさんの楽曲名は引用されていますよ。
第七部に登場するフェルディナンド博士のスタンド名「Scary Monsters」は、ボウイさんが1980年にリリースしたアルバムであり表題曲でもあります。
コックニーアクセントで歌うボウイさんの歌唱、キング・クリムゾンのロバート・フリップさんによるギターもカッコいい名曲ですからぜひチェックしてみてください!