2000年代にヒットした洋楽のバラードソング
長い音楽史の中でも2000年代というのは激動の時代で、現在では当たり前のジャンルとして知られるEDMやパンクロックなど、さまざまなジャンルが時代時代を彩ってきました。
そんな、さまざまなジャンルが生まれた2000年代ですが、実はR&Bの黄金期とも呼べる時期でもあります。
今回はそんな2000年代にヒットした洋楽のバラードをピックアップいたしました。
時代的にR&Bの名作がラインナップしておりますので、ブラックミュージックが好きな方は必見です!
2000年代にヒットした洋楽のバラードソング(1〜10)
In Those JeansGinuwine

アルバム『The Senior』からリリースされたジニュワインさんの名曲『In Those Jeans』。
Billboard Hot 100で最高8位に輝くヒットを記録した本作は、ジーンズをはいた女性に惹かれる男性の心情を赤裸々に描いたR&Bバラードです。
言葉のすみずみにまで感じられる詩的な表現は、リスナーの感情を惹きつける力があります。
歌詞に登場する主人公が体験する強い欲求は、誰しも一度や二度、経験したことがあるのではないでしょうか?
そういったユニークなリリックとバラード調のメロディーが良い意味でのギャップを生んでいるため、個性派のバラードを探している方は必聴です。
If I Ain’t Got YouAlicia Keys

アリシア・キーズさんの『If I Ain’t Got You』は、彼女がまだR&Bシーンの新星として輝いていた2003年にリリースされた心に残るバラードです。
ソウルとR&Bが絶妙にブレンドされた本作は、ただのラブソングとは一線を画しています。
物質よりも精神的な繋がりを求めるリリックは、深く共鳴させるメッセージを持ち、愛の本質に迫ります。
そんな本作は、アリーヤさんの突然の死と9.11という出来事が制作のきっかけとなったようです。
制作の経緯もリリックの内容も非常に深いので、ぜひチェックしてみてください。
More Than ThatBackstreet Boys

アコースティック・ギターの優しいアルペジオと美しいストリングスに、思わずうっとりと聴き惚れてしまう、バックストリート・ボーイズの名バラードです。
「ただの友達ではいたくないんだ」という、切実な恋心が描かれていると多くのファンの心をつかんでいますよね。
言葉以上の深い愛情を伝えようとする主人公の姿が、5人の織りなす極上のハーモニーと重なり、胸に深く染み渡ります。
本作は、名盤『Black & Blue』からのシングルで、2001年4月当時にリリースされると全米チャートで27位に入るヒットとなりました。
ロマンティックな雰囲気から、結婚式で流したい曲として選ぶ人も多いのだそう。
大切な人への想いを確かめたい夜にぴったりの一曲です。
Hometown GloryAdele

イギリス出身のシンガーソングライター、アデルさんのデビューシングルである『Hometown Glory』は、2007年の10月22日にリリースされ、その後の彼女のキャリアに大きな影響を与えた作品です。
ピアノ伴奏にのせた、アデルさんの温かみのあるボーカルが印象深く、故郷であるトッテナムへの愛情と、そこで形成された自分自身への認識を見つめ直す内容が心に響きます。
ルーツという確固たる存在があるからこそ、私たちはさまざまな場所に飛び立つ勇気を得られる。
そんなメッセージが隠された本作は、2000年代を象徴する非常に奥深いバラードと言えるでしょう。
Prayer for You InterludeUsher

激動の2000年代を象徴するR&Bシンガー、アッシャーさん。
こちらの『Prayer for You Interlude』は彼のバラードのなかでも特にオススメしたい作品です。
本作は、彼の人生の大きな転機となった2008年のアルバム『Here I Stand』に収録されています。
息子への祈りとして捧げられた本作は、アッシャーさん自身の経験を基に描かれており、親子の絆の深さを感じさせます。
アッシャーさんが父親になることで感じた想いや、自分の父親との関係を通して、より良い父親になりたいと願う心情がこもった本作は、育児に悩むすべての親に大きな勇気を与えてくれるでしょう。
Untitled (How Does It Feel)D’Angelo

2000年1月1日、ディアンジェロさんがリリースした『Untitled (How Does It Feel)』は、ブラックミュージック世界において、歴史を変えたと言っても過言ではない作品です。
プリンスさんへのリスペクトがいたるところで感じられる本作は、『Purple Rain』と並ぶ、歴史上最も偉大なバラードと言えるでしょう。
ヒップホップから影響を受けた官能的な表現は、生々しくもありながら、美しさも感じさせます。
Part Of The ListNe-Yo

2000年代のR&Bシーンを盛り上げた、ニーヨさん。
彼の名曲『Part Of The List』は、愛と喪失の葛藤を優しくも力強く描いた作品です。
この楽曲は、2009年4月7日にリリースされたアルバム『Year of the Gentleman』からリリースされたリードシングルで、ポップとR&Bが見事に融合しているのが特徴です。
歌詞には過ぎ去った恋の思い出が繊細につづられ、小さな瞬間から、別れが残した心の傷まで、リアルに描かれたリリックは、リスナーの心に深い共感を呼び起こします。
そんな本作は、別れを経験した全ての人々にとって、共感と癒やしをもたらすでしょう。