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【洋楽】ビッグビートの代表的な名曲まとめ【ロック好きにも】

【洋楽】ビッグビートの代表的な名曲まとめ【ロック好きにも】
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1990年代後半のエレクトロニックミュージックシーンに大きな影響を与えたビッグビート。

ロックやヒップホップのエッセンスを取り入れ、高速なビートとダイナミックなサウンドで世界中のダンスフロアを熱狂させました。

歪んだベースライン、ブレイクビーツ、サンプリングを駆使した独特のサウンドは、今なお多くのアーティストに影響を与え続けています。

この記事では、ビッグビートの魅力と、ジャンルを代表する楽曲をご紹介します。

懐かしい90年代のクラブミュージックを振り返りながら、その革新的なサウンドの世界に浸ってみませんか?

【洋楽】ビッグビートの代表的な名曲まとめ【ロック好きにも】(1〜10)

The Private Psychedelic ReelThe Chemical Brothers

90年代ビッグビートを代表する存在であり、ダンス・ミュージック界の重鎮ザ・ケミカル・ブラザーズ。

彼らの1997年発売のセカンド・アルバム『Dig Your Own Hole』の最後を飾る一曲は、まさにジャンルの垣根を越えた傑作といったところ。

9分を超える本作は、ビッグビートの骨格にサイケデリアの酩酊感を注入した壮大な音の旅で、マーキュリー・レヴのメンバーが参加していることでも知られています。

執拗に繰り返されるビートの上で、シタール風のフレーズやクラリネットが妖しく渦を巻くのですね。

後半、すべてが一体となり爆発するカタルシスは、ロック的なダイナミズムを求めるリスナーにも突き刺さるはず。

理屈抜きで音の洪水に身を委ねたい時に、この圧倒的な音響体験に浸ってみてはいかがでしょうか。

BreatheThe Prodigy

The Prodigy – Breathe (Official Video)
BreatheThe Prodigy

90年代エレクトロニックミュージックシーンの革命児として知られるザ・プロディジーが1996年11月に手がけたナンバー。

Thin Lizzyのドラムブレイクをサンプリングした強烈なビートと、地を這うようにうねるベースラインが融合したサウンドは、まさにビッグビートの象徴ではないでしょうか。

故キース・フリントさんとマキシムさんによる掛け合いのようなボーカルは、精神的に追い詰められた人間の内なる葛藤を思わせ、聴く者に息苦しいほどの緊迫感を与えますよね。

名盤『The Fat of the Land』からの本作は、イギリスやフィンランドなど複数の国でチャート1位を獲得。

その攻撃的なサウンドはプロレスラーの入場曲としても起用された、ロックファンにも刺さるエネルギッシュな一曲です。

AishaDeath In Vegas

重厚なブレイクビーツにサイケデリックなギターが絡みつく、ダークでスリリングなサウンドが魅力のデス・イン・ヴェガス。

1994年にロンドンで結成された彼らは、ビッグビートやトリップホップを基盤としながらも、ロックやダブの要素を飲み込んだ異色の音楽性で知られています。

本作は、ゲストにイギー・ポップさんを迎えた名盤『The Contino Sessions』からの楽曲で、2000年2月には全英チャートで9位を記録しました。

イギー・ポップさんの低く不穏な語りは、まるでシリアルキラーの狂気的な独白を聴いているかのようで、その暴力的な音像と相まって聴く者を底知れぬスリルで包み込みますね。

人気ゲーム『Gran Turismo 3: A‑Spec』にも起用されたことで、その衝撃的なサウンドはロックファンにも広く浸透しました。

日常を忘れさせるような、映画的で危険な香りのする音楽体験を求める方にぴったりの一曲です。

Give the Po’ Man a BreakFatboy Slim

Fatboy Slim – Give The Po’ Man A Break (Official Audio)
Give the Po' Man a BreakFatboy Slim

元々はロックバンドのベーシストだった異色の経歴を持つ、ファットボーイ・スリムさん。

彼がビッグビートシーンに躍り出るきっかけとなった、1996年9月リリースのデビューアルバム『Better Living Through Chemistry』に収められた一曲です。

タイトルからは社会的なメッセージ性がうかがえますが、サウンドはとにかく痛快。

歪んだベースラインと強烈なブレイクビーツがぶつかり合い、ロックにも通じるダイナミックなグルーヴに仕上げられています。

本作は、2000年公開の映画『Traffic』で使用されたことでも知られていますね。

アドレナリン全開で気分を上げたい時や、90年代クラブシーンの熱気を追体験したい方にぴったりのナンバーではないでしょうか。

Right Here, Right NowFatboy Slim

Fatboyslim(ファットボーイスリム)は、イギリス・ブルームリー出身のクラブDJ/プロデューサーであるNorman Cookのソロプロジェクト名の一つで、ビッグビートを代表するDJプレイの一人として知られています。

Pizzaman、The Mighty Dub Kats、Fried Funk Foodなどのさまざまなアーティスト名を使い分けていた頃、1995年にFatboy Slimと名乗るようになり、デビュー作 Santa Cruzのシングル、1stアルバムは1996年夏にリリース、ビッグビートムーブメントの1998年にリリースされた2ndアルバム You’ve Come A Long Way, Babyや2004年にリリースされた4thアルバム Palookavilleなどからのシングルカット曲がよく知られています。

ダンスミュージックとビッグビートをポップでキャッチーに取り入れた選曲が絶妙であり、ブライトンビーチで行われた2002年7月13日のライブは、25万人のオーディエンスが集まる規模となり伝説となっています。

Ain’t Talkin’ ‘Bout DubApollo 440

Apollo 440 – Ain’t Talkin’ ‘Bout Dub (HQ)
Ain't Talkin' 'Bout DubApollo 440

リヴァプール出身のグレイ兄弟とNokoを中心に、ロックとダンスミュージックの垣根を軽々と飛び越えるアポロ440。

彼らの名を世界に知らしめたのが、1997年2月にアルバム『Electro Glide in Blue』から先行で世に出た代表曲です。

この楽曲は、あのヴァン・ヘイレンの有名なギターリフを大胆にサンプリングしているのが特徴的ですよね。

高速ブレイクビーツとSF映画のセリフが交錯するサウンドは、ロックの熱量と近未来的なクールさが同居した世界観を生み出しています。

「愛ではなくダブを語る」というタイトルが、まさに彼らの音楽的スタンスを物語っているのですね。

全英チャートで7位を記録し、スポーツ中継でも使用された本作は、アドレナリンを全開にしたい時にぴったりの起爆剤となるでしょう。

Brimful Of Asha (Norman Cook Mix)Cornershop

Cornershop – Brimful Of Asha, Norman Cook Mix (Tjinder Singh) Official Music Video
Brimful Of Asha (Norman Cook Mix)Cornershop

UKインディーロックにインド音楽を融合させる個性派バンド、コーナーショップ。

彼らのアルバム“When I Was Born for the 7th Time”に収録された一曲を、ファットボーイ・スリムがリミックスしたバージョンです。

オリジナルが持つインディーな雰囲気を残しつつ、ビートを強化したビッグビートサウンドはとても有名ですよね。

ボリウッド映画とレコード文化への愛が詰まったこの楽曲は、1998年2月に全英チャートで1位に輝きました。

人気ドラマ『フレンズ』の劇中で使用されたこともあり、聴き覚えのある方も多いのではないでしょうか?

ロック好きがダンスミュージックの楽しさに目覚めるきっかけとして、非常におすすめの作品です!