【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト
「ロックとテクノの融合」といったうたい文句は全く珍しいものではないですし、現代のロックやポップスは何らかのエレクトロな要素が取り入れられていますよね。
今回紹介する「ビッグ・ビート」は、90年代後半から00年代前半にかけてブームが巻き起こったテクノ・ミュージックのサブ・ジャンル。
ロック・バンドがテクノの要素を取り入れるのではなく、テクノ側から激しいブレイクビーツにラウドなギターを乗せるなど、ロック的なダイナミズムを大々的に盛り込んだサウンドが特徴です。
世界的にメジャーな存在も多くいるビッグ・ビートの主要なアーティストやグループを、この機会にぜひチェックしてみてください!
もくじ
- 【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト
- FirestarterThe Prodigy
- Setting SunThe Chemical Brothers
- Right Here, Right NowFatboy Slim
- I See You BabyGroove Armada
- AishaDeath In Vegas
- Stop and PanicCirrus
- Born too slowThe Crystal Method
- Bentley’s Gonna Sort You OutBENTLEY RHYTHM ACE
- DoomsdayOverseer
- Ain’t Talkin’ ‘Bout DubApollo 440
- Buzzin’Asian Dub Foundation
- A Little Less ConversationJunkie XL
- History Repeating (featuring Shirley Bassey)Propellerheads
- BattleflagLo Fidelity Allstars
- Destroy 2000 Years Of CultureAtari Teenage Riot
- We Have ExplosiveThe Future Sound of London
- Leave You Far BehindLunatic Calm
- Where’s Your Head AtBasement Jaxx
- Pieces (feat. Plan B)Chase & Status
- AbsurdFluke
【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト
FirestarterThe Prodigy

ビッグ・ビートを知るうえでまずおさえておきたいのが、イギリス出身のバンド、プロディジー。
ドラムンベースなどの要素を加えたヘビーで攻撃的なサウンドが特徴です。
1997年に発表した3枚目のアルバム『The Fat of the Land』が世界中で1,000万枚をこえる大ヒットを記録し、日本でもフジロックやサマソニなどのフェスに出演。
2009年に亡くなったボーカルのキース・フリントさんの個性的なヘアスタイルやメイク、ダイナミックなダンスパフォーマンスでも人気を博しました。
Setting SunThe Chemical Brothers

ケミカル・ブラザーズは、1989年にトム・ローランズさんとエド・シモンズさんの2人によって結成されたイギリスの音楽ユニット。
ブレイクビーツにロックを融合させた独特のサウンドは、ビッグ・ビートやエレクトロニカ、デジタル・ロックなどと称され、1990年代の音楽シーンに多大な影響を与えました。
オアシスのノエル・ギャラガーさんや、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーさんなどのボーカリストをフィーチャーすることも多く、ロックファンからも多くの支持を集めています。
Right Here, Right NowFatboy Slim

イギリスのクラブDJ、ノーマン・クックさんのプロジェクト名のひとつであるファット・ボーイ・スリム。
ビッグ・ビートの火付け役として有名で、聴いているうちに思わず体が動いてしまうようなビートサウンドが大きな特徴。
ハウスやポップミュージックの要素もあり、『Rockafeller Skank』『Praise You』など明るめの曲調が多いのも彼の魅力です。
2005年のフジロックフェスティバルや、2012年ロンドンオリンピックの閉会式でもパフォーマンスをおこないました。
I See You BabyGroove Armada

ビッグ・ビートの代表的な存在であり、2020年代の現在も活躍する英国ダンス・ミュージック界の重鎮、グルーヴ・アルマダ。
ファットボーイ・スリムやケミカル・ブラザーズ、ベースメント・ジャックスといった大物たちと並び称される彼らは1994年に結成された2人組で、デビュー当時からライブではDJセットではなくバンド編成でパフォーマンスをおこなっていることでも知られています。
1999年の大ヒット曲『I See You Baby』に代表される、ロック的な躍動感とダンス・ミュージックのビートを巧みに融合させたサウンドはまさにビッグ・ビートの本領発揮といったところ。
とはいえ、彼らは早い段階であらゆるジャンルを融合させたハイブリッドな音楽性を模索、幅広い意味でのダンス・ミュージックを提示して長きに渡ってシーンのトップに立ち続けているのですね。
ビッグ・ビートとしての彼らを聴きたいという方であれば、1999年にリリースされたセカンド・アルバム『Vertigo』をまずは聴いていただいて、その後でレゲエやダブなどの要素を取り入れてよりディープに進化、大ヒット曲『Superstylin’』を収録した2001年の『Goodbye Country (Hello Nightclub)』をチェックしてみましょう!
AishaDeath In Vegas

1994年にロンドンで結成されたデス・イン・ヴェガスは、エレクトロニカやダブにヒップホップ、シューゲイザーやネオ・サイケデリアにいたるまで、さまざまなジャンルを飲み込んだ独自のサウンドで高い人気を誇る存在です。
伝説的なクラブ・イベント「ザ・ヘブンリー・サンデー・ソーシャル」において、あのケミカル・ブラザーズから引き継ぐようにレジデントDJを務めたリチャード・フィアレスさんと、プロデューサーのスティーヴ・ヘリアーさんによるユニットでしたが、現在はリチャードさんのソロ・ユニットとして活動を続けています。
そんな彼らの音は、ロックとテクノの要素を内包したビッグ・ビート的な文脈というよりは、クラブ・ミュージック側から提示したオルタナティブロックのような異色のサウンドであり、イギー・ポップさんやポール・ウェラーさん、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーさん、オアシスのリアム・ギャラガーさんといったようなロック界の超大物がゲスト・ボーカルとして参加していることからも、デス・イン・ヴェガスのサウンドがいかにロック・サイドのミュージシャンたちに愛されるものであるかがわかるはず。
まずは1999年作の『The Contino Sessions』と2002年にリリースされた『Scorpio Rising』を聴いて、彼らのオルタナティブな音楽にぜひ触れてみてくださいね。