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【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト

「ロックとテクノの融合」といったうたい文句は全く珍しいものではないですし、現代のロックやポップスは何らかのエレクトロな要素が取り入れられていますよね。

今回紹介する「ビッグ・ビート」は、90年代後半から00年代前半にかけてブームが巻き起こったテクノ・ミュージックのサブ・ジャンル。

ロック・バンドがテクノの要素を取り入れるのではなく、テクノ側から激しいブレイクビーツにラウドなギターを乗せるなど、ロック的なダイナミズムを大々的に盛り込んだサウンドが特徴です。

世界的にメジャーな存在も多くいるビッグ・ビートの主要なアーティストやグループを、この機会にぜひチェックしてみてください!

【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト

Buzzin’Asian Dub Foundation

Asian Dub Foundation – Buzzin’ (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
Buzzin'Asian Dub Foundation

イギリスのインド、バングラティッシュ系のメンバーによって結成されたエイジアン・ダブ・ファウンデーションは、彼らのルーツであるアジアの音楽を取り入れた個性的なサウンドが特徴。

1997年に発表したセカンドアルバム『Rafis Revenge』で注目を集めてから現在まで、メンバーの交代を経験しながら活動を継続しています。

鋭く社会を風刺する歌詞と、ブレイクビーツやドラムンベースの要素をミックスした攻撃的なビートが魅力です。

A Little Less ConversationJunkie XL

Junkie XL, Elvis Presley – A Little Less Conversation (Official JXL Remix)
A Little Less ConversationJunkie XL

オランダのミュージシャン、トム・ホーケンバーグさんによるプロジェクト、ジャンキーXL。

2002年にエルビス・プレスリーさんの曲をリミックスした『A Little Less Conversation』が世界中でヒットし、その後もコールドプレイやブリトニー・スピアーズさん、浜崎あゆみさんなどの楽曲のリミックスを手掛けました。

『ターミネーター:ニュー・フェイト』など映画のサントラも多く制作しており、洋楽の知識がない人でも取っかかりやすいですよ!

History Repeating (featuring Shirley Bassey)Propellerheads

Propellerheads feat: Miss Shirley Bassey – History Repeating
History Repeating (featuring Shirley Bassey)Propellerheads

iPod第一世代の広告キャンペーン曲として起用された『Take California』を聴いて、このジャズ風なのだけどクラブミュージックの質感を持った曲は何だろうと思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。

イギリス出身のプロペラヘッズは、1995年の結成から2003年の解散までに1枚のフル・アルバムといくつかのEPやシングルを発表、決して多くの作品をリリースしたわけではないのですが、ビッグ・ビートのブームが盛り上がった1990年代後半に人気を博したユニットです。

1998年にリリースされたアルバム『Decksandrumsandrockandroll』は本国ではチャート6位を記録、ヨーロッパを中心としてヒットを飛ばしました。

冒頭で触れた『Take California』はもともと1996年にリリースされた彼らのシングルで、彼らが解散した2004年にあらためてリミックス版として発表されたという経緯があるのですね。

007シリーズの主題歌で知られるシャーリー・バッシーさんを迎えた『History Repeating』や、大ヒット映画『マトリックス』に起用された『Spybreak!』など、クールでオシャレな洗練された彼らのトラックは今聴いてもカッコいいですよ!

BattleflagLo Fidelity Allstars

Lo Fidelity Allstars – Battleflag [*UNCENSORED*]
BattleflagLo Fidelity Allstars

1980年代後半から1990年代前半にかけてブームとなったアシッドハウスの代表格、ハッピー・マンデーズやストーン・ローゼスの後継者とも呼ばれたバンドが、1996年にロンドンで結成されたローフィディリティ・オールスターズです。

残念ながら先人の偉大なバンドほどの成功は得られませんでしたが、ビッグ・ビートの全盛期と言える1998年に発表されたデビュー・アルバム『How to Operate with a Blown Mind』は、アシッド・ハウスにファンクやヒップホップ、パンクの要素を融合したサウンドで高い評価を受けて人気を博しました。

ロック・サイドからクラブ・ミュージックの要素にアプローチしたような音楽性ですから、ビッグ・ビートの中ではロック色が強いと言えそうです。

冒頭で述べたように、アシッド・ハウスの時代に活躍したバンドがお好きな方も要チェックです!

Destroy 2000 Years Of CultureAtari Teenage Riot

Atari Teenage Riot “Destroy 2000 Years Of Culture” (REMASTERED)
Destroy 2000 Years Of CultureAtari Teenage Riot

このバンドをビッグ・ビートの文脈で語るのは語弊が生じますが、耳をつんざくようなデジタル・ビートとハードコアの攻撃性、過激なメッセージをアジテイトするボーカルを融合させた存在としてここ日本でも熱心なファンの多いドイツ出身のアタリ・ティーンエイジ・ライオットをぜひ紹介させてください。

1992年にカリスマティックなフロントマン、アレック・エンパイアさんを中心としてベルリンにて結成、2001年にメンバーの急死が原因で活動を停止するまでに3枚のアルバムをリリースしており、2010年の再始動後には新作のリリースや再来日公演もおこなっています。

彼らの音楽性は冒頭で述べたように過激極まりないものであり、デジタル・ハードコアの始祖とも評される爆音が特徴です。

彼らの最初の活動時期とビッグ・ビートのブームの時期が被っていることもあって、日本ではいわゆるデジロックを愛聴している音楽ファンの間でも高い人気を誇っていましたね。

彼らの思想などを知ることでより理解が深まることはもちろんですが、単純にプロディジーよりもさらに過激なデジタル・ビートが聴いてみたい、という方にもオススメします!