【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト
「ロックとテクノの融合」といったうたい文句は全く珍しいものではないですし、現代のロックやポップスは何らかのエレクトロな要素が取り入れられていますよね。
今回紹介する「ビッグ・ビート」は、90年代後半から00年代前半にかけてブームが巻き起こったテクノ・ミュージックのサブ・ジャンル。
ロック・バンドがテクノの要素を取り入れるのではなく、テクノ側から激しいブレイクビーツにラウドなギターを乗せるなど、ロック的なダイナミズムを大々的に盛り込んだサウンドが特徴です。
世界的にメジャーな存在も多くいるビッグ・ビートの主要なアーティストやグループを、この機会にぜひチェックしてみてください!
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【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト(1〜10)
Ain’t Talkin’ ‘Bout DubApollo 440

ギリシャ神話に登場するアポロと、コンサート・ピッチの周波数を組み合わせたグループ名が特徴的なアポロ440。
結成は1990年と古く、ビッグ・ビートのブームが訪れる以前からイギリスのダンス・ミュージック界において活動を続けていた大ベテランです。
そんな彼らの名前を一躍世に知らしめたのが、あのヴァン・ヘイレンの楽曲の特徴的なギターのリフをサンプリングして全英チャート10位入りを果たした1997年のヒット曲『Ain’t Talkin’ Bout Dub』です。
リミックス仕事などで高い評価を得ていたにもかかわらず、なかなかオリジナル楽曲でメジャーフィールドでの成功をつかめなかった彼らは、この楽曲でようやく多くの音楽リスナーからの知名度を得ることとなるのですね。
全英チャート10位を記録、日本でもビッグ・ビートやデジロックの文脈でクラブヒットした1999年作の『Stop the Rock』はステイタス・クォーの名曲『Caroline』にインスパイアされた曲ですし、メンバーのギタリストであるNokoさんはあの布袋寅泰さんの盟友のような関係ということもあり、アグレッシブなブレイクビーツの中に込められたロック魂はテクノに抵抗のある方でも聴きやすいと言えそうです。
Buzzin’Asian Dub Foundation

イギリスのインド、バングラティッシュ系のメンバーによって結成されたエイジアン・ダブ・ファウンデーションは、彼らのルーツであるアジアの音楽を取り入れた個性的なサウンドが特徴。
1997年に発表したセカンドアルバム『Rafis Revenge』で注目を集めてから現在まで、メンバーの交代を経験しながら活動を継続しています。
鋭く社会を風刺する歌詞と、ブレイクビーツやドラムンベースの要素をミックスした攻撃的なビートが魅力です。
Bentley’s Gonna Sort You OutBENTLEY RHYTHM ACE

エレクトロ・ビートとパンクやラップなどを融合させた先駆的なバンド、ポップ・ウィル・イート・イットセルフのベーシストだったリチャード・マーチさんが在籍しているベントレー・リズム・エースも、ビッグ・ビートを語る上では欠かせない存在です。
1997年の時点でデビュー・アルバムとなった『Bentley Rhythm Ace』をリリース、ビッグ・ビートのブームの先駆けとして英国チャートで13位とスマッシュ・ヒットを記録。
2000年に発表したセカンド・アルバム『For Your Ears Only』はあまり商業的な成功を収めることはできずに事実上の解散状態となっていましたが、2010年には再結成ライブを実現させています。
そんな彼らのサウンドは、ダンス・ミュージックの持つ理屈抜きの楽しさを全面に押し出したもので、あらゆるジャンルから縦横無尽にサンプリングされた音が飛び交う様は、何も考えずにひたすら踊りたいという方にもぴったりはまるはず。
ライブ・パフォーマンスではベースやドラムといった生楽器を使用、ロック的なダイナミズムもしっかり盛り込まれていますから、まさにこれぞ「ビッグ・ビート」と呼べる音をぜひ堪能してみてください!
【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト(11〜20)
AishaDeath In Vegas

1994年にロンドンで結成されたデス・イン・ヴェガスは、エレクトロニカやダブにヒップホップ、シューゲイザーやネオ・サイケデリアにいたるまで、さまざまなジャンルを飲み込んだ独自のサウンドで高い人気を誇る存在です。
伝説的なクラブ・イベント「ザ・ヘブンリー・サンデー・ソーシャル」において、あのケミカル・ブラザーズから引き継ぐようにレジデントDJを務めたリチャード・フィアレスさんと、プロデューサーのスティーヴ・ヘリアーさんによるユニットでしたが、現在はリチャードさんのソロ・ユニットとして活動を続けています。
そんな彼らの音は、ロックとテクノの要素を内包したビッグ・ビート的な文脈というよりは、クラブ・ミュージック側から提示したオルタナティブロックのような異色のサウンドであり、イギー・ポップさんやポール・ウェラーさん、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーさん、オアシスのリアム・ギャラガーさんといったようなロック界の超大物がゲスト・ボーカルとして参加していることからも、デス・イン・ヴェガスのサウンドがいかにロック・サイドのミュージシャンたちに愛されるものであるかがわかるはず。
まずは1999年作の『The Contino Sessions』と2002年にリリースされた『Scorpio Rising』を聴いて、彼らのオルタナティブな音楽にぜひ触れてみてくださいね。
I See You BabyGroove Armada

ビッグ・ビートの代表的な存在であり、2020年代の現在も活躍する英国ダンス・ミュージック界の重鎮、グルーヴ・アルマダ。
ファットボーイ・スリムやケミカル・ブラザーズ、ベースメント・ジャックスといった大物たちと並び称される彼らは1994年に結成された2人組で、デビュー当時からライブではDJセットではなくバンド編成でパフォーマンスをおこなっていることでも知られています。
1999年の大ヒット曲『I See You Baby』に代表される、ロック的な躍動感とダンス・ミュージックのビートを巧みに融合させたサウンドはまさにビッグ・ビートの本領発揮といったところ。
とはいえ、彼らは早い段階であらゆるジャンルを融合させたハイブリッドな音楽性を模索、幅広い意味でのダンス・ミュージックを提示して長きに渡ってシーンのトップに立ち続けているのですね。
ビッグ・ビートとしての彼らを聴きたいという方であれば、1999年にリリースされたセカンド・アルバム『Vertigo』をまずは聴いていただいて、その後でレゲエやダブなどの要素を取り入れてよりディープに進化、大ヒット曲『Superstylin’』を収録した2001年の『Goodbye Country (Hello Nightclub)』をチェックしてみましょう!
A Little Less ConversationJunkie XL

オランダのミュージシャン、トム・ホーケンバーグさんによるプロジェクト、ジャンキーXL。
2002年にエルビス・プレスリーさんの曲をリミックスした『A Little Less Conversation』が世界中でヒットし、その後もコールドプレイやブリトニー・スピアーズさん、浜崎あゆみさんなどの楽曲のリミックスを手掛けました。
『ターミネーター:ニュー・フェイト』など映画のサントラも多く制作しており、洋楽の知識がない人でも取っかかりやすいですよ!
BattleflagLo Fidelity Allstars

1980年代後半から1990年代前半にかけてブームとなったアシッドハウスの代表格、ハッピー・マンデーズやストーン・ローゼスの後継者とも呼ばれたバンドが、1996年にロンドンで結成されたローフィディリティ・オールスターズです。
残念ながら先人の偉大なバンドほどの成功は得られませんでしたが、ビッグ・ビートの全盛期と言える1998年に発表されたデビュー・アルバム『How to Operate with a Blown Mind』は、アシッド・ハウスにファンクやヒップホップ、パンクの要素を融合したサウンドで高い評価を受けて人気を博しました。
ロック・サイドからクラブ・ミュージックの要素にアプローチしたような音楽性ですから、ビッグ・ビートの中ではロック色が強いと言えそうです。
冒頭で述べたように、アシッド・ハウスの時代に活躍したバンドがお好きな方も要チェックです!





