【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト
「ロックとテクノの融合」といったうたい文句は全く珍しいものではないですし、現代のロックやポップスは何らかのエレクトロな要素が取り入れられていますよね。
今回紹介する「ビッグ・ビート」は、90年代後半から00年代前半にかけてブームが巻き起こったテクノ・ミュージックのサブ・ジャンル。
ロック・バンドがテクノの要素を取り入れるのではなく、テクノ側から激しいブレイクビーツにラウドなギターを乗せるなど、ロック的なダイナミズムを大々的に盛り込んだサウンドが特徴です。
世界的にメジャーな存在も多くいるビッグ・ビートの主要なアーティストやグループを、この機会にぜひチェックしてみてください!
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【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト(1〜10)
I See You BabyGroove Armada

ビッグ・ビートの代表的な存在であり、2020年代の現在も活躍する英国ダンス・ミュージック界の重鎮、グルーヴ・アルマダ。
ファットボーイ・スリムやケミカル・ブラザーズ、ベースメント・ジャックスといった大物たちと並び称される彼らは1994年に結成された2人組で、デビュー当時からライブではDJセットではなくバンド編成でパフォーマンスをおこなっていることでも知られています。
1999年の大ヒット曲『I See You Baby』に代表される、ロック的な躍動感とダンス・ミュージックのビートを巧みに融合させたサウンドはまさにビッグ・ビートの本領発揮といったところ。
とはいえ、彼らは早い段階であらゆるジャンルを融合させたハイブリッドな音楽性を模索、幅広い意味でのダンス・ミュージックを提示して長きに渡ってシーンのトップに立ち続けているのですね。
ビッグ・ビートとしての彼らを聴きたいという方であれば、1999年にリリースされたセカンド・アルバム『Vertigo』をまずは聴いていただいて、その後でレゲエやダブなどの要素を取り入れてよりディープに進化、大ヒット曲『Superstylin’』を収録した2001年の『Goodbye Country (Hello Nightclub)』をチェックしてみましょう!
Bentley’s Gonna Sort You OutBENTLEY RHYTHM ACE

エレクトロ・ビートとパンクやラップなどを融合させた先駆的なバンド、ポップ・ウィル・イート・イットセルフのベーシストだったリチャード・マーチさんが在籍しているベントレー・リズム・エースも、ビッグ・ビートを語る上では欠かせない存在です。
1997年の時点でデビュー・アルバムとなった『Bentley Rhythm Ace』をリリース、ビッグ・ビートのブームの先駆けとして英国チャートで13位とスマッシュ・ヒットを記録。
2000年に発表したセカンド・アルバム『For Your Ears Only』はあまり商業的な成功を収めることはできずに事実上の解散状態となっていましたが、2010年には再結成ライブを実現させています。
そんな彼らのサウンドは、ダンス・ミュージックの持つ理屈抜きの楽しさを全面に押し出したもので、あらゆるジャンルから縦横無尽にサンプリングされた音が飛び交う様は、何も考えずにひたすら踊りたいという方にもぴったりはまるはず。
ライブ・パフォーマンスではベースやドラムといった生楽器を使用、ロック的なダイナミズムもしっかり盛り込まれていますから、まさにこれぞ「ビッグ・ビート」と呼べる音をぜひ堪能してみてください!
AishaDeath In Vegas

1994年にロンドンで結成されたデス・イン・ヴェガスは、エレクトロニカやダブにヒップホップ、シューゲイザーやネオ・サイケデリアにいたるまで、さまざまなジャンルを飲み込んだ独自のサウンドで高い人気を誇る存在です。
伝説的なクラブ・イベント「ザ・ヘブンリー・サンデー・ソーシャル」において、あのケミカル・ブラザーズから引き継ぐようにレジデントDJを務めたリチャード・フィアレスさんと、プロデューサーのスティーヴ・ヘリアーさんによるユニットでしたが、現在はリチャードさんのソロ・ユニットとして活動を続けています。
そんな彼らの音は、ロックとテクノの要素を内包したビッグ・ビート的な文脈というよりは、クラブ・ミュージック側から提示したオルタナティブロックのような異色のサウンドであり、イギー・ポップさんやポール・ウェラーさん、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピーさん、オアシスのリアム・ギャラガーさんといったようなロック界の超大物がゲスト・ボーカルとして参加していることからも、デス・イン・ヴェガスのサウンドがいかにロック・サイドのミュージシャンたちに愛されるものであるかがわかるはず。
まずは1999年作の『The Contino Sessions』と2002年にリリースされた『Scorpio Rising』を聴いて、彼らのオルタナティブな音楽にぜひ触れてみてくださいね。
【ロック好きにも!】ビッグ・ビートの人気グループ、アーティスト(11〜20)
Born too slowThe Crystal Method

ビッグ・ビートは基本的に発祥の地と言えるイギリス出身のミュージシャンを中心としたムーブメントですが、本稿で紹介するザ・クリスタル・メソッドはアメリカはロサンゼルスを拠点とするユニットです。
1993年にケミカル・ブラザーズに触発されたというスコット・カークランドさんとケ ン・ジョーダンさんの2人によって結成され、1996年に発表したバキバキのビッグ・ビート・アンセム『Keep Hope Alive』がスマッシュ・ヒットを記録して知名度を上げます。
こちらの楽曲は後に公開された映画『リプレイスメント・キラー』のサウンドトラックにも収録されていますね。
翌年の1997年にリリースされたデビュー・アルバム『Vegas』もヒットし、アメリカ発のビッグ・ビートのパイオニア的な存在として認知されるにいたりました。
ラウドなロックのダイナミズム、攻撃的なエレクトロ・ビート、ヒップホップ譲りの強じんなグルーヴにファンクやアシッドハウスまでを盛り込んだ彼らの強烈なサウンドは、ロック・リスナーの耳にも必ずや届くはず!
DoomsdayOverseer

イギリス出身のDJ兼プロデューサーであるRob Overseerさんは、映画やテレビゲームにテレビのCM曲からバラエティ番組など、さまざまなメディアで使われる楽曲を手掛けるミュージシャンです。
1995年の活動開始からいくつかのEP作品をリリースしていますが、アルバムのリリースとしては2003年にOverseer名義で発表された『Wreckage』のみ。
冒頭で述べたように、どちらかといえば裏方の職業作曲家のような立ち位置で活躍するアーティストなのですが、そんな彼の音楽性はビッグ・ビートの中でもとくにロック色の強いサウンドを特徴としています。
ロック・ギターを大胆に導入し、フックたっぷりの歌メロもあり、もちろんアグレッシブなブレイクビーツも聴けますが、楽曲構成を含めてどちらかといえばロック寄りなのですね。
リリース時期的にもビッグ・ビートのブームからは外れていますし、プロディジーやケミカル・ブラザーズのファンはもちろん、いわゆるデジロックがお好きだった方もこのアルバムを聴き逃している人は多いかもしれません。
この機会にあらためてチェックしてみることをオススメします!
History Repeating (featuring Shirley Bassey)Propellerheads

iPod第一世代の広告キャンペーン曲として起用された『Take California』を聴いて、このジャズ風なのだけどクラブミュージックの質感を持った曲は何だろうと思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか。
イギリス出身のプロペラヘッズは、1995年の結成から2003年の解散までに1枚のフル・アルバムといくつかのEPやシングルを発表、決して多くの作品をリリースしたわけではないのですが、ビッグ・ビートのブームが盛り上がった1990年代後半に人気を博したユニットです。
1998年にリリースされたアルバム『Decksandrumsandrockandroll』は本国ではチャート6位を記録、ヨーロッパを中心としてヒットを飛ばしました。
冒頭で触れた『Take California』はもともと1996年にリリースされた彼らのシングルで、彼らが解散した2004年にあらためてリミックス版として発表されたという経緯があるのですね。
007シリーズの主題歌で知られるシャーリー・バッシーさんを迎えた『History Repeating』や、大ヒット映画『マトリックス』に起用された『Spybreak!』など、クールでオシャレな洗練された彼らのトラックは今聴いてもカッコいいですよ!
Pieces (feat. Plan B)Chase & Status

ビッグ・ビートの著名なグループのほとんどが90年代に活動を開始しているのですが、こちらのチェイス・アンド・ステイタスは2003年に結成されたエレクトロニック・ミュージック・デュオです。
2011年にリリースしたセカンド・アルバム『No More Idols』が全英チャート2位を記録、続く2013年のサード・アルバム『Brand New Machine』も同じく2位をマークするなど、2000年代後半以降の英国ダンス・ミュージック・シーンを代表する存在となった彼らの音楽性は、攻撃的なブレイクビーツとロック的なダイナミズムを軸として、ドラムンベースにヒップホップ、そしてダブステップなどを盛り込んだ強烈なテンションで迫りくるサウンドを特徴とします。
リミキサーやプロデューサーとしても高い評価を得ており、リアーナさんやジェイ・Zさん、ザ・プロディジーなど多くの大物の楽曲を手掛けています。
彼らのヒット曲はさまざまなシンガーをフィーチャーしたものが多く、しっかりとしたメロディがあって聴きやすいですし、ビッグ・ビートの影響がどのような形で現代の音楽へとつながっているのかを知る上でも、ぜひチェックしてもらいたいグループですね!





