メキシコ系アメリカ人によるラップ、チカーノラップ。
よく、「スペイン語のヒップホップ=チカーノラップ」と誤解されがちですが、メキシコ系のアメリカ人であれば、英語で歌っていたとしてもチカーノラップに当てはまるんですよね。
そんなチカーノラップの特徴は、なんといってもオールディーズを重んじるスタイルの古さ。
トレンドに流されないスタイルがチカーノラップの魅力的な要素ですよね。
今回は、そんなチカーノラップの名曲をピックアップしてみました!
往年の名曲から、最新の名曲まで、幅広くセレクトしているので、ぜひチェックしてみてください!
メキシカン・ヒップホップ、チカーノラップの名曲(1〜10)
UnemployedKing Lil G

ロサンゼルス出身のメキシコ系アメリカ人のラッパー、キング・リル・Gさん。
チカーノラップを語る上では外せない人物で、レジェンドとして多くのヘッズからリスペクトを受けています。
そんな彼の名曲が、こちらの『Unemployed』。
オールドスクールを重要とするチカーノラップで、常にトレンドを求め続けていたキング・リル・Gさんですが、こちらの曲は、そんな彼の集大成ともいえる、最先端のチカーノラップに仕上げられています。
La RazaKid Frost

チカーノラップのレジェンドとして知られている、アメリカ出身のラッパー、キッド・フロストさん。
息子のスクープ・デビルさんもラッパーとして活躍されています。
こちらの『La Raza』は、キッド・フロストさんの名曲として名高い作品で、1990年にリリースされました。
楽曲は「これぞオールドスクール」といった感じの、王道のチカーノラップに仕上げられています。
1990年代のウェッサイが好きな方には、たまらない1曲でしょう。
ぜひチェックしてみてください。
Ordinary DayCali Life Style

チカーノラップの代表的な存在として、1990年代から現在にいたるまで第一線で活躍し続けているラップ・デュオ、カリ・ライフ・スタイル。
チカーノのアンダーグラウンドではレジェンドとして、多くのヘッズやラッパーからリスペクトを受けています。
そんな彼らの名曲が、こちらの『Ordinary Day』。
1996年にリリースされたこの曲は、チカーノのオールドスタイルの定番として、多くのラッパーに影響を与えました。
日本でいうところの、『人間発電所』のようなポジションに位置する名曲です。
No CosignLil Weirdo

ダウナーなスタイルで知られている、リル・ウィアードさん。
チカーノラップの先端を走るラッパーの1人です。
音楽性は一言でいうと「オリジナル」で、どの作品も、トレンドに乗っているわけでもなく、オールドスクールでもない、独自のサウンドで展開されます。
そんな彼の名曲でもある、こちらの『No Cosign』は、1990年代前半のハード系をイメージさせるトラックに、現代的でクールなラップを乗せるという、独特の作品に仕上げられています。
DreamLil Rob

サンディエゴ出身のメキシコ系アメリカ人のラッパー、リル・ロブさん。
音楽プロデューサーや俳優としても活躍しているため、今回の記事で紹介しているラッパーのなかでは、ご存じだという方も多いのではないでしょうか?
こちらの『Dream』は、2009年にリリースされた作品で、メロウなR&Bとさわやかなチカーノラップをミックスさせた音楽性でヒットを記録しました。
アンダーグラウンドが好きな方には苦手な分野かもしれませんが、おしゃれでグルーヴィーなサウンドに仕上げられているので、ぜひチェックしてみてください!
How We RideMost Wanted Familia Ft. FKM

チカーノラップ・シーンで人気を集める、モスト・ウォンテッド・ファミリアとFKMさん。
そんな彼らが共演した名曲が、こちらの『How We Ride』。
2019年にリリースされた、こちらの曲はチカーノラップのなかでも、ギャングスタな雰囲気がただよう作品です。
チカーノラップの特徴でもある、オールドスクールをイメージさせるフロウも印象的ですね。
昔ながらのハードなヒップホップが好きな方にはオススメの作品です。
For The GangRG x $tupid Young x SmokeyGM x Lil Weirdo

RGさん、ステューピッド・ヤングさん、スモーキー・GMさん、リル・ウィアードさんの、豪華メンバーによってリリースされた作品、『For The Gang』。
主張の少ないシンプルなトラックに、それぞれのバースを乗せるという構成なのですが、特にオススメしたいバースは、スモーキー・GMさんとリル・ウィアードさんのバースですね。
チカーノラップはオールドスクールのフロウをもちいることが多いのですが、彼らはトレンドのフロウを取り入れつつも、ラテンの雰囲気をしっかりと残すラップをします。
ぜひチェックしてみてください。