メキシカン・ヒップホップ、チカーノラップの名曲
メキシコ系アメリカ人によるラップ、チカーノラップ。
よく、「スペイン語のヒップホップ=チカーノラップ」と誤解されがちですが、メキシコ系のアメリカ人であれば、英語で歌っていたとしてもチカーノラップに当てはまるんですよね。
そんなチカーノラップの特徴は、なんといってもオールディーズを重んじるスタイルの古さ。
トレンドに流されないスタイルがチカーノラップの魅力的な要素ですよね。
今回は、そんなチカーノラップの名曲をピックアップしてみました!
往年の名曲から、最新の名曲まで、幅広くセレクトしているので、ぜひチェックしてみてください!
メキシカン・ヒップホップ、チカーノラップの名曲(11〜20)
Grew Up In The 90’sMiss Lady Pinks

セクシーなラップで人気を集めるチカーノ・ラッパー、ミス・レディー・ピンクスさん。
日本のフィメールラッパーとはちがい、オールドスクールのハードなスタイルが印象的で、チカーノ・ラップの特徴である「トレンドに流されない姿勢」が、色濃く反映されています。
そんな彼女の名曲である、こちらの『Grew Up In The 90’s』。
1990年代のUSラップをイメージさせる、なつかしいトラックとハードなフロウが印象的な作品です。
OldSchoolMr. Capone-E

チカーノラッパーとしては珍しい、パキスタン系アメリカ人のラッパー、ミスター・カポネ・Eさん。
2000年代からシーンに登場し、以降はチカーノラップのレジェンドとして国際的な人気を集めています。
そんな彼の名曲が、こちらの『OldSchool』。
タイトルからもわかるように、オールドスクールを全面に打ち出した構成に仕上げられており、楽曲からはなつかしさがただよいます。
オールドスクールと言っても、細かいところに耳をかたむけると、トラックのいたるところに現代的なアレンジが加えられているため、古くささだけを感じさせることはありません。
Whip ItSolo Lucci

チカーノラップとは思えないクオリティーです。
本来チカーノラップは、別ジャンルとして扱われてきたのにもかかわらず、この曲を聴くともうその境界線はなく、NYスタイルと言っても不思議に思わないクオリティーです。
ネイトドッグ並みのノリの良さも素晴らしいので、オススメです。
When I WannaCompton Chapo

サグなリリックで人気を集めるラッパー、コンプトン・チャンポさん。
チカーノ・ラップはオールドスクールのフロウを現在でも続けているラッパーが非常に多いのですが、こちらのコンプトンさんに関しては、そういった気配がまったくなく、トレンドのトラップを取り入れた、ダウナーなフロウが印象的です。
こちらの『When I Wanna』もそういった要素が全面に打ち出されています。
ただ、そこらへんに転がっているトラップとちがい、スキルはしっかりしているので、スキル重視のヘッズの方にもオススメできる作品です。
De Donde SalíLeymy

フィメールのチカーノ・ラッパーとして活躍している、レイミーさん。
日本での知名度は、皆無といっても過言ではありませんが、チカーノ・ラップのシーンでは注目されているラッパーで、フィメールラッパーにはめずらしいサグな雰囲気をただよわせたラップが印象的です。
日本のフィメールラッパーは「性」を売りがちですが、チカーノ・ラップは「リアル」で「サグ」なラッパーが多いんですよね。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
Baby Mad At MeThat Mexican OT & Lil Wayne

アメリカ・テキサス州ベイシティ出身のザット・メキシカン・OTさんは、メキシコとテキサスの文化を融合させた独自のスタイルで注目を集めているラッパーです。
ルイジアナ州ニューオーリンズのレジェンド、リル・ウェインさんとの強力なコラボレーション作が2025年5月に実現。
ギターを中心とした温かみのあるトラックに乗せて、恋愛関係の機微を描き出す印象的なラップはもちろん、驚くことにリル・ウェインさんによるギターソロが盛り込まれているのですね。
今夏リリース予定のアルバム『Recess』への収録が予定されているこの楽曲は、テキサス南部のラップスタイルとメロディアスなフロウの融合が見事。
2023年7月にリリースされたデビューアルバム『Lonestar Luchador』で頭角を現した彼の次なる代表作として期待が高まっています。
ヒップホップの新旧世代の化学反応を体感したい方に推奨したい1曲です。
メキシカン・ヒップホップ、チカーノラップの名曲(21〜30)
Mexican FamiliaMr Yosie

メキシコ出身の伝説のラッパー、ミスター・ヨシエさん。
日本の女性みたいな名前ですよね。
チカーノ・ラップ、特にメキシカン・ラップでは、圧倒的な人気をほこるラッパーで、スヌープ・ドッグさんをイメージさせるような、ゆるいフロウで多くのヘッズからリスペクトを受けていました。
残念ながら、マフィアに殺されたため、現在は帰らぬ人となってしまいましたが、それでもこちらの『Mexican Familia』のように、現在でも多くのリスナーに愛されています。