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クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング

街中を彩るデコレーションにキラキラのイルミネーション……思わずワクワクしていますクリスマスですが、もともとはイエス・キリストの降誕を祝う神聖な日。

ヨーロッパではミサに参加し、家族でゆっくり過ごすのが一般的だそうです。

そんなクリスマスには、古くからたくさんの曲が作られてきました。

そもそもクラシック音楽の始まりは教会音楽だったことを思えば、どの曲もふさわしいと言えるのかもしれませんが、今回はとくにおすすめの曲を集めました。

華やかなパーティ向けではありませんが、厳かなヨーロッパの聖夜に思いをはせてみるのもステキだと思いませんか?

もくじ

クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング(1〜20)

Carol SymphonyVictor Hely-Hutchinson

Carol Symphony (complete) – Victor Hely-Hutchinson (1901-1947)
Carol SymphonyVictor Hely-Hutchinson

たとえクリスマスの騒がしさに興味がなかったとしても、何となく雰囲気にあてられて楽しげな気持ちにさせられてしまうという方も多いのでは?

そんな季節にぴったりな楽曲が、ヴィクター・ヘリー=ハッチンソンの交響曲です。

1927年に作曲されたこの作品は、4つの楽章からなり、「おお、来たれ、すべての信者たち」や「神の御子は今宵しも」といったクリスマスキャロルをオーケストラで編曲しています。

1984年にはBBCのテレビドラマでも使用され、イギリスの冬の風物詩となりました。

厳かな雰囲気の中でクリスマスを過ごされたい方は、ぜひこの曲をBGMとして神聖な時間を迎えてください。

Christmas Prelude for Chamber OrchestraVítězslava Kaprálová

街中が華やかな雰囲気に包まれるクリスマスの時期にぴったりの楽曲が、ヴィチェスラヴァ・カプラーロヴァの手による本作です。

1939年にパリのラジオ局のために作曲されたこの曲は、わずか3分ほどの短い作品ながら、クリスマスの神秘的な雰囲気を見事に表現しています。

ホルンやオーボエが奏でる牧歌的な旋律に、弦楽器の繊細な響きが重なり、まるで雪景色の中を歩いているかのような情景が浮かんできますよ。

チェコ出身の女性作曲家として注目を集めたカプラーロヴァさんの才能が光る一曲です。

静かなクリスマスの夜に、家族や大切な人と過ごす時間のBGMにいかがでしょうか。

クリスマス・ツリーFranz Liszt

Liszt: Weihnachtsbaum Suite, S.186 – Transcription by Vladimir Horowitz: 10. Ehemals
クリスマス・ツリーFranz Liszt

こちらの曲はリストが1874年から1876年の間に孫のために作った曲です。

こんな曲をプレゼントされるお孫さんはうらやましいですね。

12曲からなり、クリスマスに関連した曲がおさめられています。

この曲を聴きながら、遠い国のクリスマスに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

作品のほとんどはクリスマスキャロルに基づいて作られていますが、11曲目と12曲目は技巧的で、リストとその妻カロリーネの故郷について表した曲です。

マニフィカトJ.S.Bach

Bach – Magnificat BWV 243 – Van Veldhoven | Netherlands Bach Society
マニフィカトJ.S.Bach

バロック音楽の巨匠であり、宗教音楽をたくさん作ったバッハが1723年に作った曲がこちらです。

その後彼はこの曲を調を変えて改訂したのですが、改定前の変ホ長調で書かれたバージョンにはクリスマス用の挿入曲が4曲入っています。

神への喜びに満ちた、トランペットやティンパニが活躍する華やかな曲は、クリスマスの気分を盛り上げてくれるでしょう。

初稿と改訂版の両方を聴き比べてみるのも楽しいので、ぜひ聴いてみてほしいです。

Star CarolJohn Rutter

Star Carol – John Rutter, The Cambridge Singers, City of London Sinfonia
Star CarolJohn Rutter

イギリスの著名な作曲家であるジョン・ラターさんが1972年に作曲した本作は、キリストの降誕を祝う喜びに満ちた雰囲気が特徴的です。

簡単に覚えられるメロディーと、ベツレヘムの星に導かれる人々の物語が、クリスマスの真髄を見事に表現しています。

1972年、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで初演されて以来、多くの合唱団に愛され続けている本作。

ラターさん自身が指揮する「ケンブリッジ・シンガーズ」の演奏が特に有名ですね。

クリスマスの夜、家族と過ごす静かな時間に、この曲を聴いてみるのはいかがでしょうか。

きっと、神聖な雰囲気に包まれた特別な時間を過ごせるはずです。

キリストの幼時Hector Berlioz

日本では忘れられがちですが、クリスマスとは本来、イエス・キリストの生誕を祝うイベントです。

もちろん楽しい曲を聴くのも1つの楽しみ方ですが、神聖なイメージのメロディーを聞きたいという方も多いでしょう。

そんな方にオススメしたいのが、エクトール・ベルリオーズによって作曲されたこちらの名曲、『キリストの幼時』。

3部からなる声楽作品で、重い雰囲気が非常に印象的です。

ストーリーもしっかりとしているので、ぜひとも和訳を見ながら聞いていただきたい作品です。