クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング
街中を彩るデコレーションにキラキラのイルミネーション……思わずワクワクしていますクリスマスですが、もともとはイエス・キリストの降誕を祝う神聖な日。
ヨーロッパではミサに参加し、家族でゆっくり過ごすのが一般的だそうです。
そんなクリスマスには、古くからたくさんの曲が作られてきました。
そもそもクラシック音楽の始まりは教会音楽だったことを思えば、どの曲もふさわしいと言えるのかもしれませんが、今回はとくにおすすめの曲を集めました。
華やかなパーティ向けではありませんが、厳かなヨーロッパの聖夜に思いをはせてみるのもステキだと思いませんか?
クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング(21〜30)
クリスマスの賛美歌Adolphe-Charles Adam

日本語では『さやかに星はきらめき』とも呼ばれるクリスマスキャロルです。
19世紀にフランスで誕生した曲で、賛美歌であるためクリスマスの時期に教会に行くと必ずといっていいほど歌われています。
歌うのはもちろんのこと、オーケストラ演奏や小規模なオルガンコンサートなんかでも演奏されます。
しっとりとした美しいメロディーに癒やされますね。
もみの木

ドイツ北部で古くから伝わる民謡をもとにして作られたクリスマスキャロルです。
ヨハン・アウグスト・ツァルナックとエルンスト・アンシュッツが共同で詞をつけました。
もみの木とは日本にも自生しているクリスマスツリーの木として使用される木です。
日本語の歌詞もあるので、この曲を歌いながらクリスマスツリーの飾り付けをしたり、クリスマスパーティーの子供たちの合唱曲として歌うのもいいですね!
オンブラ・マイ・フGeorge Frideric Handel

ドイツ出身の音楽家、ヘンデルが作曲した歌劇『セルセ』第1幕冒頭で披露される『オンブラ・マイ・フ』。
ペルシャ王のセルセがプラタナスの美しい木陰に向けた愛が歌われている曲です。
伸びやかな旋律が披露される伴奏に合わせた、穏やかさや優しさを感じさせる歌唱が響きます。
アリアとレチタティーヴォを絡めた独唱から、後期バロック音楽の代表的な作曲家として知られる彼の音楽性や芸術性が伝わるでしょう。
クリスマスの幻想的な雰囲気に合う、自然をたたえるクラシックに耳を傾けてみてください。
イン・テラ・パックス荻久保和明

こちらの曲は日本人が作った合唱曲です。
歴史も比較的新しく、1990年に荻久保和明さんが作った混声合唱組曲です。
この曲のきっかけは1985年にベトナム戦争について鶴見正夫さんが書いた詩に荻久保さんが合唱曲としてメロディーをつけたのがきっかけで、これをもとに戦争と平和についての組曲として作られたのがこちらの曲です。
クリスマスの時期は浮かれているだけでなく、命の大切さなどを再認識する機会にしてみてはいかがでしょうか。
きよしこの夜franz Xaver Gruber

クリスマスに歌う曲としても有名なヨゼフ・モール作詞、フランツ・クサーヴァー・グルーバー作曲のクリスマスキャロル。
日本では牧師で賛美歌作家の由木康が日本語訳した歌詞が有名です。
教会で合唱団の歌声で聴くも良し、クリスマスパーティーにみんなで歌うも良し、いろんなシチュエーションでこの曲の流れるクリスマスを楽しんでくださいね。