クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング
街中を彩るデコレーションにキラキラのイルミネーション……思わずワクワクしていますクリスマスですが、もともとはイエス・キリストの降誕を祝う神聖な日。
ヨーロッパではミサに参加し、家族でゆっくり過ごすのが一般的だそうです。
そんなクリスマスには、古くからたくさんの曲が作られてきました。
そもそもクラシック音楽の始まりは教会音楽だったことを思えば、どの曲もふさわしいと言えるのかもしれませんが、今回はとくにおすすめの曲を集めました。
華やかなパーティ向けではありませんが、厳かなヨーロッパの聖夜に思いをはせてみるのもステキだと思いませんか?
クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング(1〜10)
キリストの幼時Hector Berlioz

日本では忘れられがちですが、クリスマスとは本来、イエス・キリストの生誕を祝うイベントです。
もちろん楽しい曲を聴くのも1つの楽しみ方ですが、神聖なイメージのメロディーを聞きたいという方も多いでしょう。
そんな方にオススメしたいのが、エクトール・ベルリオーズによって作曲されたこちらの名曲、『キリストの幼時』。
3部からなる声楽作品で、重い雰囲気が非常に印象的です。
ストーリーもしっかりとしているので、ぜひとも和訳を見ながら聞いていただきたい作品です。
Adeste Fideles / 神の御子は今宵しも

クリスマスの季節が近づくと、にわかに街の空気も変わって活気づくものですよね。
そんな雰囲気の中で、クリスマスの本来の意味を思い出させてくれるのがこの楽曲です。
18世紀に作られたこの賛美歌は、ラテン語や英語、日本語など、様々な言語で歌われています。
荘厳な雰囲気を醸し出すメロディーと、キリストの誕生を祝う歌詞が心に響きます。
クリスマスコンサートや教会のミサなど、様々な場面で歌われる定番曲ですが、家族と静かに過ごすクリスマスの夜にも、ぴったりの一曲と言えるでしょう。
クリスマスの本質に立ち返りたい方におすすめですよ。
クリスマス・ツリーFranz Liszt

こちらの曲はリストが1874年から1876年の間に孫のために作った曲です。
こんな曲をプレゼントされるお孫さんはうらやましいですね。
12曲からなり、クリスマスに関連した曲がおさめられています。
この曲を聴きながら、遠い国のクリスマスに思いをはせてみてはいかがでしょうか。
作品のほとんどはクリスマスキャロルに基づいて作られていますが、11曲目と12曲目は技巧的で、リストとその妻カロリーネの故郷について表した曲です。
バレエ組曲「くるみ割り人形」Pyotr Tchaikovsky

冬にピッタリなクラシック音楽と言えば、チャイコフスキーの『バレエ組曲「くるみ割り人形」』がオススメです。
この楽曲は甘さとと荘厳さを兼ね備えており、心地良い響きが聖夜の雰囲気を高めます。
チャイコフスキーの三大バレエ作品の一つですので、バレエの動画とともに聴くとより深みが増すのではないでしょうか。
一音一音が幻想的な世界観を紡ぎ出すのを、バレエのシーンとともに楽しんでください。
パーティ向けの陽気な楽曲とは異なりますが、厳かなヨーロッパの聖夜に思いを馳せると新たな発見があるかもしれません。
オー・マグナム・ミステリウムWilliam Byrd

イギリスで生まれたウィリアム・バードが1607年に出版した曲です。
言葉では言い表せないキリストの誕生の神秘と誕生による歓喜の気持ちを歌っています。
教会に響くとムード満点な合唱曲で、まるで天使の歌声を聴いているような気持ちにさせてくれます。
遠い国の教会で歌われていることをイメージするとおごそかな気持ちになれるのではないでしょうか。
クリスマスをただのイベントととらえず、その宗教的なイメージを探ってみることもオススメです。