クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング
街中を彩るデコレーションにキラキラのイルミネーション……思わずワクワクしていますクリスマスですが、もともとはイエス・キリストの降誕を祝う神聖な日。
ヨーロッパではミサに参加し、家族でゆっくり過ごすのが一般的だそうです。
そんなクリスマスには、古くからたくさんの曲が作られてきました。
そもそもクラシック音楽の始まりは教会音楽だったことを思えば、どの曲もふさわしいと言えるのかもしれませんが、今回はとくにおすすめの曲を集めました。
華やかなパーティ向けではありませんが、厳かなヨーロッパの聖夜に思いをはせてみるのもステキだと思いませんか?
クリスマスに聴きたいクラシック音楽。神聖なるクリスマスソング(41〜50)
真夜中のミサ曲Marc-Antoine Charpentier

フランス盛期のバロック音楽を代表する作曲家マルカントワーヌ・シャルパンティエ作曲の宗教曲。
明るく楽しいクリスマスというよりは、どうしてもかなえたい願いのために真夜中でも祈りをささげにいくような強い思いを抱くクリスマスにぴったりです。
全体を通して暗めの印象ですが、おごそかなミサがおこなわれる空間にはベストマッチな1曲です。
真夜中でも祈りをささげたくなるような願いがある人はぜひ聴いてみてください。
天にはさかえFelix Mendelssohn

イギリスの四大賛美歌と言われるチャールズ・ウェスレー作詞、フェリックス・メンデルスゾーン作曲のクリスマスキャロル。
印刷術発明400年記念の祝典のために作曲された男声合唱と管弦楽のためのカンタータである『祝典歌』が原曲です。
歌詞にはキリストの紹介とキリストをたたえる言葉が並んでいます。
まさにクリスマスにぴったりですね!
ロマンのあるオススメの聴き方は、キリストへ思いをはせながらクリスマスの教会にて聴く聴き方です。
3つのドイツ舞曲集より第3番「そりあそび」Wolfgang Amadeus Mozart

1791年2月2日に作曲されたモーツァルトの曲です。
そりあそびという名前がついたこの曲がもっとも有名で、曲の特徴としても他の2曲に比べると趣向がまったく異なる曲になっています。
管弦楽用に作られた曲ですが、ピアノ曲として学習曲集にも掲載されているので、ピアノを弾いたことがある人は知っている人もいるかもしれません。
クリスマスにぴったりなとてもかわいらしくて楽しい一曲です。
合奏協奏曲ヘ短調「クリスマス」Pietro Antonio Locatelli

イタリア後期のバロック音楽の作曲家であり、バイオリニストであったピエトロ・ロカテッリ作曲の曲です。
クリスマスというタイトルがついているにもかかわらず、短調で奏でられるメロディーが印象的。
短調のため決して明るくはありませんが、ただおごそかというだけではなく弦楽器の持つ力強さも所々に感じる1曲です。
少し寂しいクリスマスを過ごす方、バイオリニストが作ったこの曲で弦楽器の音色を楽しんでみてください。
トロイカSergei Prokofiev

ロシアの作曲家セルゲイ・プロコフィエフが作曲した交響組曲『キージェ中尉』の中の一曲です。
1933年に同名映画のための音楽を作曲したプロコフィエフは、映画公開後にそれらの主題やオーケストレーションに手を加え、交響組曲として作品を完成させました。
トロイカとは、ロシアの三頭立ての馬車のこと。
鈴の音のようなタンバリンの「シャンシャン」という音色が、サンタクロースを乗せた馬車が雪の中を駆けるシーンを連想させる、クリスマスにふさわしい作品です。