【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲
伝統的な型にはまらない、自由な音の響きを重視した作曲法で、人々の心に深く刻まれる印象的な作品を残したフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー。
ドビュッシーの作品は和声が複雑なため、とっつきにくい印象を持たれがちですが、実はピアノ初心者でも弾きやすい、難易度低めの楽曲もあるんです!
本記事では、ドビュッシーの世界観を存分に味わえる、比較的難易度低めのピアノ作品をご紹介します。
「ドビュッシーの曲ってきれいだけれど、挑戦するにはまだまだ早そう……」このように思われている方でも、意外にサクッと弾けてしまうかもしれませんよ!
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【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲(11〜20)
前奏曲集 第1巻 第8曲「亜麻色の髪の乙女」Claude Debussy

こちらの曲は、ドビュッシーがルコント・ド・リールの同タイトルの詩につけた未発表の歌曲から編曲された作品といわれています。
ドビュッシーは、ピアノのための前奏曲を24曲作曲しており、それが12曲ずつ2つの曲集におさめられています。
こちらの曲は第1集の8曲目ですが、もっともよく知られた人気の高い曲といえるのではないでしょうか。
詩から作られた曲とあって、情景が目に浮かびそうですよね。
ちなみに亜麻色とは白に近い金髪のことだそうです。
レントより遅くClaude Debussy

ゆったりしたテンポでありながら、随所に遊び心を感じるフレーズが盛り込まれていることで、前向きさも感じられる『レントより遅く』。
オペラや管弦楽曲などの大作を作曲する合間に作った作品で、クロード・ドビュッシーのジプシー音楽への興味関心が反映されているといわれています。
有名作曲家によって、多くのワルツ作品が世に送り出されていますが、この『レントより遅く』も、負けず劣らず変化に富んだ非常に美しい作品です。
「ドビュッシーの作品の中でも明るい曲を弾いてみたい!」という方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
悲歌(エレジー)Claude Debussy

不思議な世界へ引き込まれる感覚に陥るピアノ独奏曲『悲歌(エレジー)』。
慈善支援のために書かれた作品です。
「次にどのような音が現れるんだろう?」と思いながら聴いていると、それなりの長さがある曲に思えますが、実はたったの21小節!
たっぷりと響きを聴かせつつ、停滞しないように弾いていくためには、楽譜に書かれた強弱や装飾音符を効果的に演奏していく必要があります。
クロード・ドビュッシーの世界観が好きな方なら、独特な魅力に思わずはまってしまうことでしょう!
前奏曲集 第1巻 第6曲「雪の上の足跡」Claude Debussy

繰り返される左手の同じリズムの上に重なった途切れ途切れの右手のメロディーが、寂しさやもの悲しさを感じさせる『前奏曲集 第1集』の第6番『雪の上の足跡』。
楽譜の冒頭には「このリズムは悲しく凍りついた風景の音の価値を持たねばならない」と記されています。
冬の厳しさを表すような曲の世界観を理解するのは、なかなか難しいかもしれませんが、テクニック的にはそれほど難易度の高い曲ではありません。
想像力をはたらかせて、冬の景色を演奏で表現できるといいですね。
子供の領分 第5曲「小さな羊飼い」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが愛娘エマのために作曲した、ピアノのための組曲『子供の領分』の第5曲目。
付点リズムの静かなメロディーが印象的な楽曲です。
この曲のポイントは、絶妙な間合い。
楽譜に書かれたリズムをそのまま再現するというよりは、音のない瞬間を大切にしながら弾いていくことが大切です。
とはいっても、ドビュッシーの作品にまだあまり触れていない方にとっては、感覚をつかむのが難しいはず。
有名ピアニストの名演などを参考に、間合いを研究してみると、ドビュッシーらしさをより早く習得できるかもしれませんよ。
子供の領分 第3曲「人形へのセレナーデ」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが愛娘シュシュのために作曲した、ピアノのための組曲『子供の領分』の第3曲目。
中国の磁器人形をイメージした軽快なスタッカートが特徴的な楽曲です。
この曲のポイントは、まるで人形が優雅に踊っているかのような印象を与える繊細な音色と軽やかなリズム。
五音音階や4度音程の使用など、東洋的な要素も取り入れられており、ドビュッシーの印象主義的なスタイルが随所に感じられるところもおもしろいですよね。
音の透明感を大切にしながら、優雅さと可愛らしさを表現してみましょう。
【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲(21〜30)
前奏曲集 第2巻 第5曲「ヒースの茂る荒れ地」Claude Debussy

フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの印象派的な音楽は、豊かな感性を刺激します。
前奏曲集の1曲である本作は、独特の和音や和声が絡み合いによって、荒涼とした風景を音で表現しています。
1913年に出版されたこの曲は、自然のなかの不安な雰囲気を見事に描き出しています。
感覚的な印象を重視しているため、聴く人それぞれが異なるイメージを抱くことになるでしょう。
想像力をはたらかせて、荒野の風景を演奏で表現してみませんか?