【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲
伝統的な型にはまらない、自由な音の響きを重視した作曲法で、人々の心に深く刻まれる印象的な作品を残したフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー。
ドビュッシーの作品は和声が複雑なため、とっつきにくい印象を持たれがちですが、実はピアノ初心者でも弾きやすい、難易度低めの楽曲もあるんです!
本記事では、ドビュッシーの世界観を存分に味わえる、比較的難易度低めのピアノ作品をご紹介します。
「ドビュッシーの曲ってきれいだけれど、挑戦するにはまだまだ早そう……」このように思われている方でも、意外にサクッと弾けてしまうかもしれませんよ!
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【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲(1〜20)
子供の領分 第4曲「雪は踊っている」Claude Debussy

窓辺で静かに降り積もる雪を見つめる子供たちの純粋な眼差しをイメージした作品です。
16分音符の連続する音型によって、舞い落ちる雪片の様子を緻密に描写しています。
両手で交互に奏でるパッセージは、まるで空から無数に舞い落ちる雪の結晶のよう。
1908年に当時3歳だった愛娘のために作られた本作は、子供の想像力が豊かな世界観を大切に表現しています。
スタッカートとレガートの対比や、繊細なペダルワークによって、降り積もる雪の静寂さと、その中に秘められた生命感を感じ取れます。
クラシック音楽に親しみたい方や、日常から離れて心静かなひとときを過ごしたい方におすすめの一曲です。
2つのアラベスク 第1番Claude Debussy

心地よい軽やかな美しい旋律が魅力のフランスが誇る印象主義音楽の作曲家クロード・ドビュッシーの楽曲。
2曲で構成される作品で、第1番ホ長調と第2番ト長調からなっています。
CMなどでもおなじみの月の光も有名ですが、テクニック的にはアラベスクのほうが弾きやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
音の流れを大切にしながら、強弱たっぷりつけて弾いてみてください。
左右のリズムが異なる部分が難しい場合は、机などでエアー練習するのもオススメですよ!
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲とされ、たびたび演奏会で取り上げられたり、映像作品のBGMに使用されたりしている『ベルガマスク組曲』の第3曲『月の光』。
夜空に月のやわらかな光が浮かび上がる幻想的な風景を思い起こさせる、とても美しいピアノ曲です。
テンポや音数で考えれば、それほど難易度は高くありませんが、曲の持つ独特な世界観を表現するのは至難の業!
この曲の練習は、譜読みが終わってからスタートするといっても過言ではありません!
ぜひ、音の美しさや穏やかな流れにこだわって練習してみてくださいね。
子供の領分 第6曲「ゴリウォーグのケークウォーク」Claude Debussy

作曲当時アメリカで流行していたダンスのリズム「ケークウォーク」の上に、軽快なリズムのメロディーが重なった、ワクワク感に満ちた一曲。
『子供の領分』の第6曲「ゴリウォーグのケークウォーク」は、発表会曲としてもたびたび取り上げられる人気作品です。
ゴリウォーグは、当時人気だった人形の名前で、クロード・ドビュッシーの娘のお気に入りだったのだそうです。
強弱の変化やアクセントが特徴的でおもしろい曲なので、楽譜に書かれた指示を細かく見つつ、弾むリズムを大切にしながら演奏できるとよいですね。
ベルガマスク組曲 第1曲「プレリュード」Claude Debussy

印象主義音楽のフランスの作曲家として知られるクロード・ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』第1曲『前奏曲』。
「ピアノの画家」と呼ばれることもあるドビュッシーらしい、絵画を思い起こさせる色彩が豊かな旋律がとても美しい作品です。
何かの始まりを予感させるエモーショナルな楽曲展開は、聴く者を印象派音楽の世界へと引き込みます。
自由なテンポという指示のある作品ということもあって、演奏者それぞれの感性で作品の雰囲気が変わるところも、この曲の興味深いところ。
曲の構成や和声を意識しながらも、それにとらわれすぎず、自分なりの解釈を表現に加えながら演奏できるとよいですね。
ロマンティックなワルツClaude Debussy

印象派音楽の先駆者として知られるクロード・ドビュッシーですが、本作はドビュッシーが印象派のスタイルを確立する以前の時期に作られており、ロマン派音楽の影響が色濃く反映されています。
ヘ短調で書かれた優雅なワルツのリズムが特徴的なこの曲は、ショパンやサン=サーンスの影響を感じさせる部分があり、ドビュッシーがまだ様式を模索していた時期の作品として重要視されています。
繊細な表現力を要求しながらも、演奏難易度は比較的低めで、ドビュッシーの世界観を存分に味わえる作品。
ドビュッシーの世界への入り口として、オススメの1曲です。