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【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲

【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲
最終更新:

伝統的な型にはまらない、自由な音の響きを重視した作曲法で、人々の心に深く刻まれる印象的な作品を残したフランスの作曲家、クロード・ドビュッシー。

ドビュッシーの作品は和声が複雑なため、とっつきにくい印象を持たれがちですが、実はピアノ初心者でも弾きやすい、難易度低めの楽曲もあるんです!

本記事では、ドビュッシーの世界観を存分に味わえる、比較的難易度低めのピアノ作品をご紹介します。

「ドビュッシーの曲ってきれいだけれど、挑戦するにはまだまだ早そう……」このように思われている方でも、意外にサクッと弾けてしまうかもしれませんよ!

【難易度低め】聴いた印象ほど難しくない!?ドビュッシーのピアノ曲(1〜10)

Claude Debussy

Debussy “Rêverie” (take 3) Paul Barton, FEURICH 218 piano
夢Claude Debussy

フランスの印象主義音楽を代表とするクロード・ドビュッシーが作曲したピアノの独奏曲『夢』は、『夢想』というタイトルでも知られている作品です。

ピアノの独奏曲ですが、海外ではこの曲をベースに歌詞をつけて演奏されています。

日本でも、CMなどで使われていますよね。

タイトル通り、まるで夢を見ているような心地のいい気分になれることでしょう。

ドビュッシーが持つ独特な感情や世界観がこの曲にとてもよく表現されており、折り重なった美しいハーモニーが、心の奥深くまで響いてきます。

ベルガマスク組曲 第4番 パスピエClaude Debussy

『ドビュッシー:ベルガマスク組曲 第4番 パスピエ』(Debussy, Suite bergamasque No.4, Passepied)(ピアノ楽譜)
ベルガマスク組曲 第4番 パスピエClaude Debussy

軽やかで優雅な旋律が心地よく響く楽曲で、フランスのバロック舞曲「パスピエ」を基にしながらも、独自の解釈を加えた作品です。

4分の4拍子で書かれており、左手の伴奏は規則的な躍動感を表現し、右手の旋律はシンコペーションを多用した流れるような優雅さを持っています。

1890年頃に作曲され、1905年に出版されたこの楽曲は、全体的に古風な印象を持ちながらも、和声の色彩が次々と変化する印象的な効果を生み出しています。

ピアノを学ばれている方なら、軽やかなスタッカートとレガートの滑らかさを意識しながら、優美な音楽性を追求できる良曲となっているでしょう。

映像 第1集「水の反映」Claude Debussy

ドビュッシー : 水の反映【25_美しい・幻想的楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
映像 第1集「水の反映」Claude Debussy

水面に映る光のきらめきや波紋を、繊細な音色と流れるようなアルペジオで描き出すクロード・ドビュッシー作の美しいピアノ曲です。

静謐な水辺の空気感が、右手の透明感のある旋律と左手の深みのある和音によって見事に表現されています。

音の重なりやペダルワークで作られる豊かな響きは、水の世界の神秘的な雰囲気を余す所なく伝えてくれます。

流動的な中間部では水面の動きが活発になり、最後は再び静けさに戻るという構成で、水辺のさまざまな表情を感じられる本作。

和声の進行は複雑に見えますが、ゆっくり丁寧に練習すれば、音の重なりや余韻を楽しみながら演奏できます。

ピアノの音色の美しさや表現力を追求したい方にぴったりの一曲です。

前奏曲集第1集「帆/ヴェール」Claude Debussy

帆「前奏曲集第1集」: ドビュッシー|Debussy : Voiles [Préludes Book 1]
前奏曲集第1集「帆/ヴェール」Claude Debussy

豊かな響きと幻想的な雰囲気を持つピアノ作品で、風にたなびく帆やヴェールの揺らめきを連想させる美しい楽曲です。

1910年に発表された本作は、全音音階を用いた独特の和声が特徴で、冒頭の柔らかな3度の平行和音から始まり、穏やかな余韻で締めくくられます。

自由な形式と斬新な和声進行により、伝統的な調性から解き放たれた浮遊感のある音の世界が広がります。

ゆったりとしたテンポで、技巧的な要素が少なく、シンプルな構成ながら豊かな表現力を持つ本作は、物語性のある音楽を求める方や、印象派音楽の魅力に触れてみたい方におすすめです。

約3分30秒という演奏時間も取り組みがしやすく、クロード・ドビュッシーの世界観を存分に味わえる1曲となっています。

前奏曲集第1集「沈める寺」Claude Debussy

沈める寺「前奏曲集第1集」: ドビュッシー|Debussy : La cathédrale engloutie [Préludes Book 1]
前奏曲集第1集「沈める寺」Claude Debussy

神秘的な霧の中から浮かび上がる壮大な大聖堂を描いた印象的なピアノ曲です。

フランス・ブルターニュ地方に伝わる「イースの伝説」をモチーフに、1910年に作曲されました。

深い静寂から始まり、遠くから鐘の音が響き、荘厳な聖歌が聞こえてくるような幻想的な情景が、豊かな音色で表現されています。

本作の魅力は、優しい響きの中にも力強さを併せ持つ和音の重なりと、自然な流れを感じさせる音の移ろいにあります。

音楽を通して絵画のような世界を描くクロード・ドビュッシーならではの作品で、和音の響きを大切にしながら、ゆったりとしたテンポで演奏できる曲です。

物語性豊かな音楽に触れてみたい方や、音の重なりの美しさを味わいたい方におすすめです。

ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

ドビュッシー : 月の光【01_美しい・幻想的楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲とされ、たびたび演奏会で取り上げられたり、映像作品のBGMに使用されたりしている『ベルガマスク組曲』の第3曲『月の光』。

夜空に月のやわらかな光が浮かび上がる幻想的な風景を思い起こさせる、とても美しいピアノ曲です。

テンポや音数で考えれば、それほど難易度は高くありませんが、曲の持つ独特な世界観を表現するのは至難の業!

この曲の練習は、譜読みが終わってからスタートするといっても過言ではありません!

ぜひ、音の美しさや穏やかな流れにこだわって練習してみてくださいね。

2つのアラベスク 第1番Claude Debussy

心地よい軽やかな美しい旋律が魅力のフランスが誇る印象主義音楽の作曲家クロード・ドビュッシーの楽曲。

2曲で構成される作品で、第1番ホ長調と第2番ト長調からなっています。

CMなどでもおなじみの月の光も有名ですが、テクニック的にはアラベスクのほうが弾きやすいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

音の流れを大切にしながら、強弱たっぷりつけて弾いてみてください。

左右のリズムが異なる部分が難しい場合は、机などでエアー練習するのもオススメですよ!