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【ベートーヴェン】ピアノで簡単に弾ける珠玉の名曲をピックアップ

音楽史において最も偉大な作曲家の1人、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。

32曲のピアノソナタをはじめ、交響曲、室内楽曲、オペラ、宗教曲など、さまざまな形式の名曲を残したことでも知られ、生誕から250年以上経過した今でも、世界中で愛されているクラシック作曲家の1人です。

今回はそんなベートーヴェンの作品のなかでも、ピアノで演奏しやすい比較的簡単な楽曲をピックアップしました。

ピアノ独奏用に作曲されたものに限らず、交響曲のアレンジなど幅広くセレクトしていますので、ぜひご自分にピッタリの作品を見つけてチャレンジしてみてくださいね!

【ベートーヴェン】ピアノで簡単に弾ける珠玉の名曲をピックアップ(1〜10)

ピアノのための11の新しいバガテル Op.119 第1曲 ト短調Ludwig van Beethoven

シンプルなピアノ小品でありながら、1820年から3年がかりで作曲された表情が豊かな作品です。

短い曲でありながら、スラーを用いた繊細なフレーズやト短調からト長調への印象的な転調など、豊かな音楽表現が含まれています。

ピアノを学ぶ方に向けた教材としても広く活用されており、中級程度の演奏難易度で、ベートーヴェンの世界観を堪能できる楽曲となっています。

本作は晩年の作風を色濃く反映した曲で、シンプルな中にも深い音楽的洞察が込められています。

静寂の中で終わるエンディングまで、音楽的な発見がちりばめられた魅力的な1曲です。

ピアノのための11の新しいバガテル Op.119 第9曲 イ短調Ludwig van Beethoven

ピアノ小品集からとびきり珠玉の1曲をご紹介します。

活発で穏やかな曲調の本作は、楽しく弾けて心が温まる作品に仕上がっています。

軽快なリズムと繊細な旋律が相まって、ピアノ独奏の醍醐味を存分に味わえます。

イ短調の調性ながら、豊かな和音の響きが印象的で、1820年に公開された作品ならではの深い音楽性に溢れています。

ピアノを始めたばかりの方からベテランの方まで、音楽の素晴らしさを感じられる一曲です。

演奏時間が短めなのでステージ発表会でも取り入れやすく、聴衆を魅了する演奏が期待できます。

7つのレントラー WoO 11 第4番Ludwig van Beethoven

明るく軽快な3拍子のダンス音楽で、かつてのオーストリアの農民たちの素朴な踊りが楽しく表現されています。

本作は約1分ほどの短い曲ながら、ベートーヴェンならではの和声の工夫とリズムの変化が随所に見られ、聴いていて飽きることがありません。

1799年に作曲された当時のウィーンの舞踏文化を垣間見られて、柔らかい雰囲気と親しみやすい旋律が魅力的です。

ピアノの表現力を活かしつつ、シンプルな中にも芸術性の高い仕上がりとなっています。

ピアノの発表会やコンクールでも演奏される機会が多い曲で、リズム感を大切にしながら、明るく快活な気持ちで演奏すると、聴く人にも楽しさが伝わることでしょう。

【ベートーヴェン】ピアノで簡単に弾ける珠玉の名曲をピックアップ(11〜20)

ピアノソナタ 第20番 Op.49-2 第1楽章Ludwig van Beethoven

ベートーヴェン/ピアノソナタ 第20番 ト長調 Op.49-2 第1楽章/pf.原口摩純
ピアノソナタ 第20番 Op.49-2 第1楽章Ludwig van Beethoven

高い難易度で知られているベートーヴェンのピアノソナタ。

全楽章を演奏することは多くの方が抱く夢ですね。

そんなピアノソナタですが、第20番は難易度が低いことで知られています。

今回はそこから『ピアノソナタ 第20番 Op.49-2』を紹介したいと思います。

小鳥がさえずるのような軽快な速弾きがあるため、難易度が高いように思えますが、リズムさえつかんでしまえば、あとは繰り返しがメインなので初心者でも取り組みやすいでしょう。

交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第4楽章より「歓喜の歌」Ludwig van Beethoven

ベートーヴェン: 歓喜の歌 ピアニスト 近藤由貴/Beethoven:Ode to Joy Piano, Yuki Kondo
交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第4楽章より「歓喜の歌」Ludwig van Beethoven

合唱作品としても親しまれているベートーヴェンの名曲『交響曲第9番 ニ短調 Op.125 第4楽章より「歓喜の歌」』。

難易度は中級程度で子供のピアノ発表会でも演奏されることがあります。

そんなこの作品の特徴は冒頭の不協和音。

ここのインパクトが強いため、力強く演奏するようにしましょう。

その後は右手と左手のバランスを意識しながら、歌を思い浮かべて、アクセントやフレージングを表現するのがオススメです。

楽譜によっては初心者でも演奏できる作品なので、ぜひチェックしてみてください。

ピアノソナタ 第19番 Op. 49-1 第1楽章Ludwig van Beethoven

L.V.ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ 第19番 op.49-1 第1楽章|小林音楽教室(東京)
ピアノソナタ 第19番 Op. 49-1 第1楽章Ludwig van Beethoven

穏やかで親しみやすい楽曲で、1797年頃の作曲当時は、ベートーヴェンが弟子や友人のために書いたとされています。

2つの楽章からなる本作は、第1楽章では静かな感情を湛えながらも穏やかなメロディーが印象的。

第2楽章は明るく快活で、6/8拍子の軽快なリズムが心地よく響きます。

ピアノ演奏のテクニックにそれほどこだわらなくても楽しめ、子どもや大人、音楽ファン誰もがベートーヴェンの魅力を存分に味わえる一曲です。

音楽愛好家やピアノを学ぶ方が最初に触れるベートーヴェン作品として、ぴったりな作品といえるでしょう。

ピアノソナタ 第20番 Op.49-2 第2楽章Ludwig van Beethoven

L.V.ベートーヴェン/ソナタOp.49-2第2楽章/演奏:中川 京子
ピアノソナタ 第20番 Op.49-2 第2楽章Ludwig van Beethoven

優雅で親しみやすい3拍子のメロディが印象的な作品です。

1795年から1796年頃に作られ、友人や生徒のために書かれた温かみのある曲調が魅力的です。

メヌエットの形式を採用し、繊細かつ落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

本作の旋律は後に『七重奏曲 Op.20』でも使用されており、作曲者自らも気に入っていた曲想だったことが伺えます。

ダニエル・バレンボイムさんやボリス・ギルトブルクさんといった著名なピアニストも演奏しており、さまざまな解釈で新たな魅力を引き出しています。

穏やかな雰囲気と親しみやすい旋律は、ピアノを練習し始めた方から上級者まで、幅広い層の方におすすめです。