【フォーレ】難易度低め!フランス音楽の巨匠が手掛けたおすすめのピアノ曲
古典的な形式美を守りつつ独創的な作品を作り上げる作曲スタイルで、20世紀のクラシック作曲家たちに大きな影響を与えた、フランスの作曲家ガブリエル・フォーレ。
管弦楽曲や宗教曲など、流れるような美しさや上品さ、繊細さ、温かさを備えたフォーレの作品は、長きにわたりクラシックファンから愛され続けています。
幅広いジャンルの作品を残したフォーレの作品たちの中から、人気の高いピアノ曲をセレクトしました。
聴くだけでなく、フォーレの世界観を実際に演奏して楽しめる難易度の比較的低い作品をご紹介しますので、ピアノを学んでいる方はぜひ参考にしてみてください!
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【フォーレ】難易度低め!フランス音楽の巨匠が手掛けたおすすめのピアノ曲(1〜20)
パヴァーヌ Op.50Gabriel Fauré

ピアニストで教育者であったフランスの作曲家ガブリエル・フォーレの代表作の1つとされる『パヴァーヌ Op.50』は、もとは管弦楽曲として作曲された作品です。
翌年に合唱パートが加えられ、のちにフォーレ自らによってピアノ編曲とその演奏も行われています。
また、イギリスのボーカルグループ、イル・ディーヴォによってカバー曲が発表されるなど、さまざまなジャンルと相性が良いことでも知られています。
ピアノ版では、原曲の神聖な雰囲気とは一味違う繊細な響きを楽しめますよ!
舟歌 第10番 イ短調 Op.104-2Gabriel Fauré

滑らかに揺れ動く水面のような6/8拍子のリズムが印象的な作品です。
1913年に世に出た本作は、イ短調の調性の中に深い情感を秘めた美しい旋律が流れています。
幻想的な和声の移り変わりと、左右の手で奏でる繊細なリズムの絡み合いが、ヴェネツィアの水上を漂うゴンドラの情景を鮮やかに描き出しています。
穏やかな印象を持ちながらも、中間部では徐々に音楽が盛り上がり、テクスチュアも豊かになっていく構成も魅力です。
ピアノ学習者の方には、基本的なリズムパターンを保ちながら、繊細な表現力を養える格好の曲といえます。
フランス音楽特有の洗練された雰囲気を味わいたい方におすすめの1曲です。
舟歌 第4番 変ホ長調 Op. 36Gabriel Fauré

穏やかに流れるような雰囲気の中に、温かな和声とフォーレ独自の旋律が絶妙に調和する美しい作品です。
1884年、フランスの出版社アメル社から公開された本作は、友人のメルシ=アルジャントー伯爵夫人に献呈されました。
鐘の響きを思わせる4度下降の音程が印象的で、静謐な雰囲気と抒情的な表現が見事に融合しています。
中間部では短調のエピソードが挿入され、穏やかな冒頭部分との対比が際立ちます。
演奏技術的にもゆったりとしたテンポで取り組みがしやすく、フォーレの世界観を楽しみながら練習できる一曲です。
フランス音楽の優雅さと繊細さに触れたい方におすすめの作品ですよ。
舟歌 第1番 イ短調 Op.26Gabriel Fauré

ガブリエル・フォーレは、生涯で13曲の舟歌を作曲しています。
舟歌は「ヴェネツィアのゴンドラこぎの歌に由来する器楽曲または声楽曲」と定義されていますが、フォーレがイタリアのヴェネツィアを初めて訪れたのは第4番を発表し第5番の制作に入るまでの間、つまり第1番は実際に現地の空気に触れることもなく作曲した作品ということです。
それでもフォーレの舟歌は、多くの作曲家や音楽評論家から秀逸な作品として高く評価されています。
演奏をとおして、フォーレの中に根付いていた舟歌のメロディ、リズムに触れてみてはいかがでしょうか?
組曲「ドリー」Op.56 第1曲 子守歌Gabriel Fauré

ピアノ連弾の名曲『組曲:ドリー』。
ガブリエル・フォーレの作品のなかでも、特に高い知名度と人気をほこる作品ですね。
今回はそんな『組曲:ドリー』のなかでも、20世紀前半のフランスを代表するピアニストであるアルフレッド・コルトーがピアノソロ版に編曲したこちらの『組曲「ドリー」Op.56 第1曲 子守歌』をオススメしたいと思います。
難易度としては中級程度で、分散した和音が最大の魅力です。
『組曲:ドリー』のなかでも特に簡単な作品で、初心者でも取り組めるのですが、中間部でハ長調に転ずる部分につまずくかもしれません。
組曲「ドリー」Op.56 第2番 ミ-ア-ウGabriel Fauré

幼い少女への贈り物として生まれた魅力的なピアノ連弾曲です。
1894年6月に愛らしい2歳の誕生日を祝って作られた本作は、ワルツ風のリズムが心地よく、活発で生き生きとした雰囲気に満ちています。
跳ねるような明るい旋律は、子供たちの無邪気な遊び声や笑顔を思い起こさせ、聴く人の心を温かな気持ちで包み込みます。
フランス音楽ならではの優美さと繊細さを備えながらも、技巧的な難しさは抑えられており、ピアノを学ぶ方々にぴったりの作品です。
家族や友人と連弾を楽しみたい方、温かみのある音楽を演奏したい方におすすめの1曲となっています。