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ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡

1960年代のアンダーグラウンドシーンから生まれたガレージロック。

ザ・デヴィル・ドッグスやホワイト・ストライプスといった異端児たちが、洗練された音楽とは一線を画す荒々しくも熱いサウンドを奏でてきました。

イギリスのザ・プリズナーズ、ニューヨークのザ・デヴィル・ドッグス、デトロイトのホワイト・ストライプスなど、世界中のアーティストたちが残した足跡をたどりながら、音楽の原点とも言えるガレージロックの魅力をお届けします。

ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(1〜10)

ActionThe Devil Dogs

ガレージロックバンドに革命を起こしたとまで言われるバンド・デヴィル・ドッグス全世界を圧巻させたサウンドは今でも往年のファンの語り草で、どのヒット曲も勢いを感じることができますよ。

まさにニューヨークが生み出した天才トリオです。

Hate to Say I Told You SoThe Hives

The Hives – Hate to Say I Told You So (Official Music Video)
Hate to Say I Told You SoThe Hives

スウェーデンの気鋭バンド、ザ・ハイヴスは、圧倒的なパワーと攻撃的なサウンドで、2000年代のガレージロック・シーンに鮮烈な一撃を放ちました。

アルバム『Veni Vidi Vicious』に収録された本作は、爆発的なギターリフと研ぎ澄まされたリズム隊が生み出す荒々しいグルーヴの上で、ハウリン・ペレさんの野太いボーカルが炸裂します。

2002年にはイギリスのシングルチャートで23位を記録し、映画『スパイダーマン』のサウンドトラックや、ビデオゲーム『Forza Horizon』にも採用。

その後ユニバーサル・ミュージックと1,000万ドルの契約を結ぶなど、バンドの飛躍的な成長の象徴となった一曲です。

パンクロックの初期衝動を今に伝える本作は、原点回帰を求めるロックファンの心を掴んで離しません。

Consolation PrizesPhoenix

ガレージロックのルーツを感じさせるギターサウンドと、洗練されたポップセンスが融合したフランスのフェニックスによる意欲作。

2006年にアルバム『It’s Never Been Like That』から公開された本作は、60年代のガレージロックや80年代のポストパンクの要素を内包しながら、独自のスタイルを確立しています。

パリ市内で3夜にわたって撮影されたミュージックビデオも、バンドの演奏シーンと街の景観が見事に調和した作品になっています。

メロディアスな展開とダイナミックなアレンジメントが絶妙で、ドライブシーンやパーティーなど、アクティブなシチュエーションで聴きたくなる一曲。

音楽シーンに新風を吹き込んだ彼らの代表曲として、今もなお輝きを放っています。

ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(11〜20)

Ever Lovin’ ManThe Dirtbombs

The Dirtbombs – Ever Lovin’ Man (Live at Amoeba)
Ever Lovin' ManThe Dirtbombs

ガレージロックとソウルのスピリットが渾然一体となった、荒々しくも美しい楽曲です。

デトロイトの誇るザ・ダートボムズによるこの楽曲は、重厚なリズムセクションと熱いギターサウンド、そしてミック・コリンズさんの情熱的なボーカルが織りなす2分45秒の傑作といえます。

本作は2008年2月にリリースされたアルバム『We Have You Surrounded』の収録曲で、都市の不安や疎外感をテーマにした同作品の中でも、恋愛をストレートに歌い上げた異色の1曲となっています。

2人のドラマーと2人のベーシストという独特の編成が生み出す分厚いグルーヴは、まさにザ・ダートボムズの真骨頂。

音楽の原点回帰を求めるロックファンはもちろん、魂を揺さぶる本物のサウンドに飢えているすべての音楽ファンにお勧めの1曲です。

Dirty WaterThe Standells

The Standells – Dirty Water (Stereo)
Dirty WaterThe Standells

荒々しいギターリフと反抗精神に満ちた音楽性で知られるアメリカのガレージロックバンド、ザ・スタンデルズが1965年11月に放つ衝撃的な1曲。

プロデューサーのエド・コブさんが実体験したボストンでの強盗事件から着想を得た楽曲は、当時の社会風刺を巧みに織り込んだ傑作です。

シャープなギターサウンドとエネルギッシュなオルガンの融合が生み出す反骨精神あふれるメロディは、若者の心を鷲掴みにしました。

本作は、Billboard Hot 100で11位を記録する大ヒットとなり、現在でもボストン・レッドソックスやボストン・ブルーインズの勝利の際に流れる定番ソングとして愛されています。

反骨精神を持つすべての音楽ファンにお勧めの、ガレージロックの金字塔と言える1曲です。

Superstar TradesmanThe View

The View – Superstar Tradesman (Video)
Superstar TradesmanThe View

労働者階級への反骨精神を込めた強烈なギターリフが印象的なダンディー・スピリットの結晶です。

スコットランドのインディーロックバンド、ザ・ビューが2006年10月に発売したこの楽曲は、若者たちの熱い想いをエネルギッシュなガレージサウンドへと昇華させました。

本作は英国シングルチャートで15位を記録し、『The Friday Night Project』のオープニングテーマに起用されるなど、メディアからの評価も高いものでした。

シンプルかつパワフルな演奏と、地元への愛着が感じられる歌詞は、自分の道を切り開こうとする若者たちの心に響くはずです。

アルバム『Hats Off to the Buskers』に収録された本作は、The Viewのバンドとしての本質を示す記念碑的な1曲となっています。

Not EveryoneNine Black Alps

マンチェスター発のオルタナティブロックバンド、ナイン・ブラック・アルプスが放つ、荒々しいエネルギーと叙情性が融合した1曲です。

孤独感や不信感といった普遍的なテーマを、重厚なギターリフとエモーショナルなボーカルで表現し、2000年代のグランジサウンドを現代に蘇らせています。

2005年5月に発売されたシングルで、アルバム『Everything Is』に収録。

イギリスでは31位、スコットランドでは38位を記録しました。

本作はレースゲーム『Midnight Club 3: DUB Edition Remix』のサウンドトラックにも起用され、疾走感あふれる楽曲の魅力が存分に活かされています。

深夜のドライブや、心が落ち着かない時に聴きたい一曲としておすすめです。