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素敵なロック

ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡

1960年代のアンダーグラウンドシーンから生まれたガレージロック。

ザ・デヴィル・ドッグスやホワイト・ストライプスといった異端児たちが、洗練された音楽とは一線を画す荒々しくも熱いサウンドを奏でてきました。

イギリスのザ・プリズナーズ、ニューヨークのザ・デヴィル・ドッグス、デトロイトのホワイト・ストライプスなど、世界中のアーティストたちが残した足跡をたどりながら、音楽の原点とも言えるガレージロックの魅力をお届けします。

ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(1〜10)

I Love LAStarcrawler

荒々しくもキャッチーなガレージロックの正統派、スタークローラーさんが奏でるロサンゼルスへの情熱的なラブレター。

2018年1月に発売されたデビューアルバム『Starcrawler』に収録された本作には、70年代パンクやグラムロックの影響を受けた疾走感溢れるギターリフと、アロー・デ・ワイルドさんの挑発的なボーカルが響き渡ります。

BBCの音楽番組「Later… with Jools Holland」での演奏をきっかけに、欧米のロックファンから熱い支持を集めています。

ロサンゼルスの日常を切り取った映像美と相まって、若者たちの叫びと自由を体現した名曲として、反骨精神あふれるロックンロールを愛するすべての人におすすめです。

Doing It To DeathThe Kills

The Kills – Doing It To Death (Official Video)
Doing It To DeathThe Kills

荒々しい官能性と洗練されたサウンドが融合した英米混成デュオ、ザ・キルズが、アルバム『Ash & Ice』から贈る珠玉のナンバーです。

2016年3月に公開された本作は、メンバーのギター・リハビリを乗り越えて5年ぶりに完成した意欲作。

重厚なギターリフとミニマルなドラムビートが絶妙なバランスを保ち、アリソン・モシャートさんの冷静かつ魅惑的なボーカルが心を捉えます。

反復と疲弊をテーマに、欲望と快楽の循環を表現した楽曲で、ウェンディ・モーガン監督によるスタイリッシュな映像美も話題を呼びました。

ストイックなまでにロックンロールを追求したい方、そしてアンダーグラウンドな音楽を求める方におすすめの一曲です。

Louie LouieThe Kingsmen

オレゴン州ポートランド出身のガレージロックバンド、ザ・キングスメンが1963年に残した伝説的な1曲は、わずか数百ドルの予算で、たった1テイクで録音されました。

歯列矯正器具を装着したリードボーカルが不明瞭に歌うその歌声は、FBIが2年間にわたって調査を行うほど社会現象となりました。

アルバム『The Kingsmen in Person』に収録された本作は、チャート2位を記録し、6週間にわたってその座を維持。

その後、ローリング・ストーン誌の「世界を変えた40曲」で5位にランクインし、1999年にはグラミー賞の殿堂入りも果たしています。

シンプルなコード進行とリズム、荒々しくもエネルギッシュな演奏は、パンクロックやガレージロックの原点として、音楽の歴史に大きな足跡を残しました。

若々しい情熱とエネルギーにあふれる本作は、ロックの原点に触れたい音楽ファン必聴の1曲です。

ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(11〜20)

Sunday MorningThe Velvet Underground

The Velvet Underground, Nico – Sunday Morning
Sunday MorningThe Velvet Underground

ニューヨークのアンダーグラウンドシーンから誕生したヴェルヴェット・アンダーグラウンドによる夢幻的な楽曲は、穏やかな朝の情景を描きながら、孤独や不安といった都会的な感情を巧みに表現しています。

セレスタの浮遊感のあるサウンドとルー・リードさんの優しいボーカルが、聴く者を幻想的な世界へと誘います。

本作は1966年12月にシングルとしてリリースされ、翌1967年に発売されたアルバム『The Velvet Underground & Nico』の1曲目を飾りました。

2021年にはトリビュートアルバム『I’ll Be Your Mirror』でR.E.M.のマイケル・スタイプさんがカバーするなど、現代でも色褪せない魅力を放っています。

朝の静けさの中で一人きりの時間を過ごしたい時、心に寄り添ってくれる一曲です。

Open My EyeThe Nazz

1960年代にトッド・ラングレンさんを中心に活躍したガレージロックバンドです。

ビートルズに近い感じでアイドルバンドのイメージが強いですが、何よりも後年のロックミュージックに衝撃を与えたと言っても過言でないミュージックは今でも聴きごたえがあります。

Consolation PrizesPhoenix

ガレージロックのルーツを感じさせるギターサウンドと、洗練されたポップセンスが融合したフランスのフェニックスによる意欲作。

2006年にアルバム『It’s Never Been Like That』から公開された本作は、60年代のガレージロックや80年代のポストパンクの要素を内包しながら、独自のスタイルを確立しています。

パリ市内で3夜にわたって撮影されたミュージックビデオも、バンドの演奏シーンと街の景観が見事に調和した作品になっています。

メロディアスな展開とダイナミックなアレンジメントが絶妙で、ドライブシーンやパーティーなど、アクティブなシチュエーションで聴きたくなる一曲。

音楽シーンに新風を吹き込んだ彼らの代表曲として、今もなお輝きを放っています。

Hate to Say I Told You SoThe Hives

The Hives – Hate to Say I Told You So (Official Music Video)
Hate to Say I Told You SoThe Hives

スウェーデンの気鋭バンド、ザ・ハイヴスは、圧倒的なパワーと攻撃的なサウンドで、2000年代のガレージロック・シーンに鮮烈な一撃を放ちました。

アルバム『Veni Vidi Vicious』に収録された本作は、爆発的なギターリフと研ぎ澄まされたリズム隊が生み出す荒々しいグルーヴの上で、ハウリン・ペレさんの野太いボーカルが炸裂します。

2002年にはイギリスのシングルチャートで23位を記録し、映画『スパイダーマン』のサウンドトラックや、ビデオゲーム『Forza Horizon』にも採用。

その後ユニバーサル・ミュージックと1,000万ドルの契約を結ぶなど、バンドの飛躍的な成長の象徴となった一曲です。

パンクロックの初期衝動を今に伝える本作は、原点回帰を求めるロックファンの心を掴んで離しません。