ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡
1960年代のアンダーグラウンドシーンから生まれたガレージロック。
ザ・デヴィル・ドッグスやホワイト・ストライプスといった異端児たちが、洗練された音楽とは一線を画す荒々しくも熱いサウンドを奏でてきました。
イギリスのザ・プリズナーズ、ニューヨークのザ・デヴィル・ドッグス、デトロイトのホワイト・ストライプスなど、世界中のアーティストたちが残した足跡をたどりながら、音楽の原点とも言えるガレージロックの魅力をお届けします。
ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(21〜30)
Bad ManThe Oblivians

アメリカ・メンフィスを拠点に活動するザ・オブリヴィアンズが1996年9月に発売したアルバム『Popular Favorites』から、荒々しいガレージサウンドが炸裂する1曲です。
グレッグ・カートライトさんのギターリフとパンキッシュなドラムが融合した本作は、ローファイなサウンドに1960年代のドゥーワップサウンドを巧みに取り入れています。
バンド結成から3年目にして放たれた本作は、3人のメンバーが楽器を交代しながら生み出す独特のグルーヴ感が見事に結実しています。
地下室で録音したような生々しいサウンドと、パワフルなボーカルが織りなすエネルギッシュな演奏は、熱いライブパフォーマンスを想起させます。
ロックの原点を感じたい方、荒削りな音楽の魅力を堪能したい方にお勧めです。
The SingerTy Segall Band

荒々しさと繊細さが絶妙に調和した壮大なサウンドが、グラムロックとサイケデリックの要素を濃密に織り込みながら広がります。
アメリカ・カリフォルニア州出身のタイ・シーガルさんが、14か月という制作期間をかけて2014年8月にリリースしたアルバム『Manipulator』から生まれた本作は、ストリングスを配したアレンジと独特のファルセットボーカルが印象的です。
デヴィッド・ボウイさんやT・レックスさんからの影響を感じさせる音楽性は、アンダーグラウンドシーンで培われたガレージロックの系譜を現代に蘇らせる野心的な試みといえます。
ロックの持つ未開の興奮と洗練を求める音楽ファンにぜひ聴いていただきたい一曲です。
ガレージロックの系譜。海外の異端児たちが残した足跡(31〜40)
No FunIggy Pop & The Stooges

1960年代から1970年代にかけてスマッシュヒットを生み出し活躍し続けたガレージロックバンドです。
軽快でなめらかな印象のあるギターサウンドはリスナーの心をわしづかみし、全世界に衝撃を与えました。
日本でもコアなファンが多いバンドの1つです。
the WItchThe Fuzztones

1982年にニューヨークで結成されたコアなファンが多いことで有名なガレージロックバンドです。
サウンドは60年代の邦楽を思い起こさせるもので、日本でも絶大な支持を受けました。
ガレージロックのキングオブキングとしても名が高いです。
Summer FunThe Barracudas

1980年代にスマッシュヒットを重ねて活躍した ニック・ターナーさん、クリス・ウィルソンさん、デイビット・バックリーさん、スティーブ・ロビンソンさんがメンバーのガレージロックバンド・バラクーダズ。
イギリスということもあり少しビートルズを思わせるサウンドが魅力です。
Looking At YouMC5

ウェイン・クレイマー、デニス・マシンガン・トンプソン、マイケル・デイヴィス、ハンサム・ディック・マニトバらを中心に1960年代から1970年代に活躍したロックバンドです。
ガレージロックの印象が強く当時の10代の方々には一番に人気があったと言っても過言でないバンドです。
Slip Inside This House13th Floor Elevators

1965年にロッキー・エリクソン、トミー・ホール、ステイシー・サザーランドを中心にテキサスのオースティンで結成されたガレージロックバンドです。
後に誕生する数多くのパンクロックバンドに影響を与えたとして有名です。
短期間の活動ながら残した功績は大きいです。