ハードロックという音楽ジャンルは、ブルースの影響から生まれたロックの発展形であり、大音量でラウドなギターを鳴らすアグレッシブなサウンド……というのが基本的な定義となっております。
とはいえ、ヘビーメタルとの違いもよく分からないという方も多くいらっしゃいますし、聴く人によって解釈の違いが生まれることもあります。
そこで今回の記事では、ハードロックと呼ばれるバンドのアルバムに興味がある、これから聴いてみたいと思われている方に向けて、音楽史に残るハードロックの定番の作品をご紹介。
まずはここから、といったアルバムを多く取り上げておりますので、ぜひチェックしてみてください!
- 音楽の歴史に刻まれた伝説的なハードロックの名曲、人気曲
- 【初心者向け】メタルの名盤。歴史に残るおすすめのアルバムまとめ
- 洋楽ヘビーメタル入門編。メタルの歴史を変えた名曲たち
- 【洋楽】世界の有名ハードロックギタリストまとめ
- 【2025】洋楽ハードロックの今。注目の曲まとめ
- 【洋楽】ブルースロックの名曲。おすすめの人気曲まとめ
- 【2025】日本のハードロックバンド。海外でも人気のバンドまとめ
- 【2025】IRON MAIDENの人気曲・名曲まとめ
- 【2025】時代を代表するメタルの名曲。最新曲から往年の人気曲まとめ
- 【圧倒的クサメロ】クサメタルの名曲まとめ
- 【2025】邦楽ハードロックの名曲。聴いておきたい人気曲まとめ
- ギターのバラードの名曲。おすすめの人気曲
- 【酩酊感】洋楽サイケデリックロックの名曲まとめ【初心者向け】
ハードロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)
Paradise CityGuns N’ Roses

もはや説明不要の大定番にして、ハードロックというよりロックの歴史において重要な意味を持つアルバムが、ガンズ・アンド・ローゼズのデビュー作『Appetite for Destruction』です。
1987年にリリース、全米ビルボード・チャート初登場182位から、なんと50週間後に1位にまで上り詰めたという記録もスゴイですが、全世界で2,800万枚も売り上げたというのも伊達ではありません。
かっこいいとしか言いようのないスラッシュさんのギターのリフ、アクセル・ローズさんのハイトーン・ボーカルが炸裂する『Welcome to the Jungle』を皮切りに、ロック史に残る名曲が多く含まれている文句なしの傑作です。
お行儀の良いロックではない、ロックンロールの不良性を全面に押し出したスタイルは賛否両論あるにせよ、ミュージシャンとしての才能にあふれた楽曲の数々は、いつの時代でも色あせることはなく、ぎらついた輝きを放ち続けているのです。
Back In BlackAC/DC

1973年のバンド結成以来、シンプルながらもゴキゲンなギターのリフとブルースの香り漂うフレーズ、最高にキャッチーなメロディと派手なシャウトで記録的な成功を収め続けてきた奇跡的な存在、それがオーストラリアが生んだAC/DCです。
バンドの要であったリズム・ギタリストのマルコム・ヤングさんの死を乗りこえて、2020年には新作『POWER UP』をリリースして世界中でヒットを記録、健在ぶりをアピールしましたね。
そんなAC/DCを世界的なバンドへと押し上げたアルバムといえば、やはり1980年にリリースされた『Back In Black』でしょう。
オリジナル・アルバムとしてはあのマイケル・ジャクソンさんの『スリラー』についで、世界で2番目に売れたというこのアルバム、新ボーカリストとしてブライアン・ジョンソンさんを迎えて制作された最初の作品であり、バンドの基本的な魅力がすべて詰まっていると言っても過言ではありません。
小難しいことなどは一切抜き、ハードロックの醍醐味をこれでもかと楽しめる逸品です!
Smoke on the WaterDeep Purple

ロックの歴史に残る名曲『Smoke on the Water』のイントロで飛び込んでくる、あまりにも有名なメインのギター・リフは、ロックを愛するギタリストであれば一度は挑戦したことがあるのではないでしょうか。
1968年にイギリスで結成されたディープ・パープルは、後続のハードロック・バンドに多大なる影響を及ぼした伝説的なバンドです。
素晴らしい名曲や名盤の数々、そして多くの名プレイヤーを輩出した彼らが1972年にリリースした傑作アルバム『Machine Head』を今回は紹介しましょう。
冒頭で述べた『Smoke on the Water』を筆頭に『Highway Star』など、彼らのライブのレパートリーとして欠かせない代表曲が多く収録されている作品です。
ハードなギター・サウンドの中で縦横無尽に鳴り響くハモンド・オルガン、クラシックの素養を感じさせるバンド・アンサンブルはすきのないクオリティを誇っておりますね。
同年に発表された、日本武道館公演を収録した『Made in Japan』もオススメです!
Whole Lotta LoveLed Zeppelin

圧倒的な人気や知名度、後続のバンドへの影響、音楽史に残る記録的なレコードの売上を含めて、イギリスが生んだ最大のハードロック・バンドと言っても過言ではないでしょう。
1968年の結成からオリジナル・ドラマーのジョン・ボーナムさんが不慮の事故でこの世を去った1980年までの10年弱というキャリアの中で、バンドが遺した偉大なレガシーの数々は、ハードロックやヘビーメタル、オルタナティブロックなどジャンルをこえて愛され続けています。
そんな彼らのアルバムから1つ挙げるというのは難しい選択ではありますが、今回は英米でチャート1位を獲得、その地位を不動のものとしたセカンド・アルバム『LED ZEPPELIN II』を取り上げます。
1969年にリリースされ、アメリカだけでも1,200万枚以上売れたという本作は、初期の彼らの若さにあふれた勢いと高い演奏能力から繰り出されるハードなサウンドが文句なしにカッコいい!
70年代ハードロックの盛り上がりの先駆け、とも言えるアルバムかもしれませんね。
(You Can Still) Rock in AmericaNight Ranger

ナイト・レンジャーは、サンフランシスコで結成されたロックバンド。
1983年にリリースされた2枚目のアルバム『Midnight Madness』は、彼らのキャリアを推進したもっとも成功した作品の一つです。
エネルギッシュでキャッチーなメロディと強力なギターリフが特徴的で、特に『(You Can Still) Rock in America』で聴かれるギターのエイトフィンガー奏法はロックファンであればテンションが上がるのではないでしょうか。
アリーナロックとハードロックの要素を融合させた音楽性は、ロックファンはもちろんメロディアスな楽曲が好きな方も魅了するであろうおすすめの一枚です。
Dani CaliforniaRed Hot Chili Peppers

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、通称レッチリの代表的なアルバムと言えるのがこの『Stadium Arcadium』です。
2006年にリリースされたダブルアルバムで、アルバムチャートにおいて自身初の全米1位を獲得するなど、高い評価を得た作品ですね。
ポップロックやオルタナティブロック、ファンクメタルなど多様な要素を含んだサウンドは、バンドの個性を存分に発揮しています。
ギタリストのジョン・フルシアンテさんの新しい演奏スタイルも注目の的となりました。
『Dani California』や『Snow (Hey Oh)』などのヒット曲も収録されており、レッチリファンはもちろん、ロック好きな方にもおすすめの一枚です。
StargazerRainbow

レインボーは、すでに世界的な知名度を誇っていたギタリスト、リッチー・ブラックモアさんが所属していたディープ・パープルを1975年に脱退、かねてより注目していたというアメリカ出身のボーカリストであるロニー・ジェイムス・ディオさんとそのバンド、エルフを実質吸収する形で始まりました。
バンド・メンバーはその後もリッチーさんの意向に合わせて変化していきますが、正式なバンド名を「Blackmore’s Rainbow」としていた時期のセカンド・アルバム『虹を翔る覇者』は、バンドの代表作として高い人気を誇る作品です。
ロック史に残る名ドラマーのコージー・パウエルさんを新たに迎え、俗に「三頭政治」とも評された彼らは、ブルース由来のハードロックに加えてクラシック音楽の要素を大幅に導入し、重厚でダイナミックなサウンドを生み出しました。
とくに後半の『Stargazer』と『A Light in the Black』という8分をこえる長尺な楽曲で魅せる見事なバンド・アンサンブルは、歴史に残る名演と言えましょう。







