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おすすめのハードロック・ヘビーメタル
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ハードロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

ハードロックという音楽ジャンルは、ブルースの影響から生まれたロックの発展形であり、大音量でラウドなギターを鳴らすアグレッシブなサウンド……というのが基本的な定義となっております。

とはいえ、ヘビーメタルとの違いもよく分からないという方も多くいらっしゃいますし、聴く人によって解釈の違いが生まれることもあります。

そこで今回の記事では、ハードロックと呼ばれるバンドのアルバムに興味がある、これから聴いてみたいと思われている方に向けて、音楽史に残るハードロックの定番の作品をご紹介。

まずはここから、といったアルバムを多く取り上げておりますので、ぜひチェックしてみてください!

ハードロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(21〜30)

Destroyer

Detroit Rock CityKISS

白塗りと派手な衣装で決めた奇抜なルックスは、たとえバンドのことを知らずとも一度は目にしたことがあるのでは?

アメリカはニューヨーク出身のキッスは、ロックの歴史において後続のバンドたちに強烈なインパクトと多大な影響を与えた存在です。

中心メンバーのジーン・シモンズさんとポール・スタンレーさんが1970年に前身となるバンドを結成、1973年にキッスと改名するも数年は下積み時代が続きますが、ライブ・パフォーマンスの凄まじさが話題を呼び、徐々に人気を得ます。

そして満を持して1976年にリリースしたアルバム『地獄の軍団』が世界的なヒットを記録、人気バンドの地位を確かなものとするのです。

彼らの真骨頂はやはりライブにあると言えますが、キャッチーなメロディ満載でバラエティ豊かな名曲がずらりと並び、よりプロフェッショナルなミュージシャンとして成長を遂げた『地獄の軍団』は、バンドの入門編としては最適な1枚と言えるでしょう。

Rocks

Back in the SaddleAerosmith

Aerosmith – Back In The Saddle (Audio)
Back in the SaddleAerosmith

あまりにもシンプルなアルバム・タイトルですが、まさに「THIS IS ROCK」と呼べるサウンドなのですから致し方ないですね。

アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身の5人組、エアロスミスが1976年にリリースした通算4枚目のアルバムにして、初期の大ヒット作です。

70年代のアメリカン・ハードロックの代表的な存在である彼らは、デビュー当時からイギリス産のハードロックから影響を受けながらも、ブルースやカントリー、そしてファンクといった母国のルーツ・ミュージックを独自に昇華したサウンドを提示。

ボーカリストのスティーヴン・タイラーさん、ギタリストのジョー・ペリーさんという鉄壁のソングライティング・コンビが放つ名曲の数々は、内外から高い評価を得ています。

そんなエアロスミスが世に放った『Rocks』は、圧倒的なテンションから繰り出される怒涛のサウンドが冒頭で述べた通りこれぞロックと呼べる内容であり、濃厚なファンクネスを感じさせるグルーヴも最高にクールですね!

Are You Experienced

Foxy LadyThe Jimi Hendrix Experience

The Jimi Hendrix Experience – Foxey Lady (Miami Pop 1968)
Foxy LadyThe Jimi Hendrix Experience

ギターの神様、ジミヘンことジミ・ヘンドリックスさんをハードロックの枠内で語ることに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、ひずんだサウンドを当時としては破壊的な大音量で奏でる革新的なギター・プレイの数々は、まさにハードロックの原型と言えるもの。

1966年のメジャー・デビューからたったの4年間という短い活動期間の中で、ヘンドリックスさんが残した偉業は今さら語るまでもありませんが、今回はザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス名義で1976年にリリースした記念すべきデビュー・アルバム『Are You Experienced』を紹介します。

ギターのフィードバックノイズから始まる『Foxy Lady』がオープニングを飾るオリジナル盤は、もちろん猛烈にかっこいいのですが、有名曲『Purple Haze』などがオープニングを飾るバージョンなどもあり、初めてジミヘンに触れるという方であれば、どちらも聴いてみることをオススメします!

PRIDE & GLORY

Horse Called WarPRIDE & GLORY

Zakk Wylde Pride & Glory Horse Called War
Horse Called WarPRIDE & GLORY

ザック・ワイルドさんが率いるプライド&グローリーのアルバムは、サザンロックとメタルを融合させた独特のサウンドが魅力です。

オジー・オズボーンさんのバンドを離れた後に結成されたプロジェクトで、1994年にリリースされました。

『Losin’ Your Mind』や『Horse Called War』など、ルーツを反映した楽曲が収録されています。

ザック・ワイルドさんの圧倒的なギタープレイと力強いボーカルが印象的で、ヘビーなリフとテクニカルなソロで畳みかけるギターサウンドは必聴。

サザンロックファンはもちろん、ハードロック好きの方にもオススメの一枚です。

Back On The Streets

Parisienne WalkwaysGary Moore

Gary Moore – Parisienne Walkways – Live HD
Parisienne WalkwaysGary Moore

アイルランドが生んだ名ギタリスト、ゲイリー・ムーアさん。

60年代から10代の若さでプロのギタリストとして活躍、シン・リジィやコロシアムIIといったロック史にその名を刻むバンドを渡り歩き、多くのミュージシャンからリスペクトされるギター・ヒーローとして、ここ日本でも高い人気を誇っている存在です。

そんなムーアさん、1978年にソロ名義としては初となったアルバム『Back on the Streets』をリリースしています。

シン・リジィのフロントマン、フィル・ライノットさんと共作して、後にインストゥルメンタル曲としてライブ演奏における代表的なレパートリーの一つとなった名曲『冬の散歩道』は、非常に有名ですよね。

心を震わせる泣きのギターは、まさにムーアさんならではのもの。

テクニカルかつラウドなプレイで魅せるハードなナンバーからジャズ、ブルースといったルーツ色の強いサウンドまで楽しめる名盤となっておりますよ。

Virgin Killer

Pictured LifeScorpions

ドイツ出身のハードロック・バンドとして1965年という非常に早い時期から活動を始め、70年代以降に人気が爆発、世界的な知名度を得たバンドがスコーピオンズです。

デビュー当時はオリジナル・メンバーのギタリストであるルドルフ・シェンカーさんの実弟、マイケル・シェンカーさんが17歳という若さで在籍していたことでも知られていますね。

バンドの基本的なスタイルが固まったのは後任のギタリスト、ウリ・ジョン・ロートさんが1974年に加入してからで、1976年にリリースされた通算4枚目となるアルバム『Virgin Killer』は1つの頂点といえる充実の内容となっております。

『狂熱の蠍団』という70年代らしい楽しい邦題でも知られるこちらのアルバムは、全編に渡って鳴り響くハードなギターはテクニカルでありつつ歌心を感じさせ、哀愁を帯びたメロディと合わせて非常に日本人好みと言えそうですね。

ちなみに、オリジナルのアルバム・ジャケットは発禁となって差し替えられたといういわく付きのものとなっております。

Look At Yourself

Look at YourselfUriah Heep

1969年に前身バンドから現在の名前に改めて以降、2020年代の今も活動を続けるイギリスの老舗ハードロック・バンドがユーライア・ヒープです。

1970年代におけるハードロック全盛期を代表するバンドであり、巧みなコーラスワークによるハーモニーの美しさ、ハモンド・オルガンを全面に押し出したサウンドはここ日本においても大きな人気を誇っています。

初期の代表作である『Look at Yourself』は1971年にリリースされた通算3枚目となるアルバムで、日本では『対自核』という何やら難しい響きを持った邦題が付けられました。

いかにもイギリスらしいウェットな雰囲気と哀愁を帯びた叙情的なメロディ、華麗なツイン・リード、プログレッシブな楽曲展開を軸としながらも、アメリカン・ロックからの影響を感じさせる独自性をも兼ね備えた素晴らしい1枚。

静と動を自在に行き来する、70年代ハードロックの様式美がこれでもかと詰め込まれた日本人好みのサウンドです!