ハードロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
ハードロックという音楽ジャンルは、ブルースの影響から生まれたロックの発展形であり、大音量でラウドなギターを鳴らすアグレッシブなサウンド……というのが基本的な定義となっております。
とはいえ、ヘビーメタルとの違いもよく分からないという方も多くいらっしゃいますし、聴く人によって解釈の違いが生まれることもあります。
そこで今回の記事では、ハードロックと呼ばれるバンドのアルバムに興味がある、これから聴いてみたいと思われている方に向けて、音楽史に残るハードロックの定番の作品をご紹介。
まずはここから、といったアルバムを多く取り上げておりますので、ぜひチェックしてみてください!
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ハードロックの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(21〜30)
Pictured LifeScorpions

ドイツ出身のハードロック・バンドとして1965年という非常に早い時期から活動を始め、70年代以降に人気が爆発、世界的な知名度を得たバンドがスコーピオンズです。
デビュー当時はオリジナル・メンバーのギタリストであるルドルフ・シェンカーさんの実弟、マイケル・シェンカーさんが17歳という若さで在籍していたことでも知られていますね。
バンドの基本的なスタイルが固まったのは後任のギタリスト、ウリ・ジョン・ロートさんが1974年に加入してからで、1976年にリリースされた通算4枚目となるアルバム『Virgin Killer』は1つの頂点といえる充実の内容となっております。
『狂熱の蠍団』という70年代らしい楽しい邦題でも知られるこちらのアルバムは、全編に渡って鳴り響くハードなギターはテクニカルでありつつ歌心を感じさせ、哀愁を帯びたメロディと合わせて非常に日本人好みと言えそうですね。
ちなみに、オリジナルのアルバム・ジャケットは発禁となって差し替えられたといういわく付きのものとなっております。
Iron ManBlack Sabbath

1968年にイギリスはバーミンガムで産声を上げたブラック・サバスは、いわゆるハードロックのみならず、後のヘビーメタルの開祖とも呼ばれ、1990年代のオルタナティブロックも含めてあらゆるヘビーなロックへ影響を与えたバンドです。
長いキャリアの中でボーカリストの交代などで音楽性の変化もあった彼らですが、今回はその破天荒なキャラクターが世界中で愛されているオジー・オズボーンさんを含めた、オリジナル・メンバーの4人が1970年にリリースした初期の傑作『Paranoid』を紹介します。
バンドにとっては通算2枚目となるアルバムであり、後の代表曲とされる楽曲を多く収録した名盤中の名盤です。
左利きのギタリスト、トニー・アイオミさんによる独創的なリフ、重厚かつおどろおどろしいグルーヴを生み出すギーザー・バトラーさんとビル・ワードさんという鉄壁のリズム隊、そして呪術的かつ圧倒的なカリスマ性を誇るオジーさんのボーカル……決してとっつきやすい音楽ではありませんが、一度ハマったら二度と抜け出せない魅力にあふれた、まさに魔術のような作品です!
HysteriaDef Leppard

1980年代初頭に巻き起こったニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル、いわゆるNWOBHMと呼ばれるムーブメントの代表的なバンドの1つであり、世界的な商業的成功を収めたデフ・レパード。
1980年のデビュー当時からヒットを飛ばしていた彼らですが、最年少のドラマーであるリック・アレンさんが交通事故で左腕を切断という重大なトラブルが起こってしまいます。
それでもバンドはアレンさんの回復を待ち、右腕と両足だけで演奏できる電子ドラムの開発とリックさん自身の猛練習の成果もあり、再びアレンさんがドラマーとして復帰を果たし、1987年にリリースされたアルバムが、代表作と言える『Hysteria』です。
質の高いサウンド・プロダクションと充実のソングライティング、メンバーが一丸となって制作された楽曲はいずれも名曲ぞろいで最高にポップかつキャッチーな出来栄え。
あまりヘビーすぎる音はちょっと……という方であって聴きやすい名盤ですよ。
Is This LoveWhitesnake

ディープ・パープルに在籍していたメンバーは、その後のロック史において活躍したミュージシャンを多く輩出しておりますが、いわゆる第3期から第4期とされる時期にボーカリストとして在籍していたデイヴィッド・カヴァデールさんが主宰するバンドが、こちらのホワイトスネイクです。
幾度かの解散と再結成を経て、2020年代の現在も現役バンドとして活躍している彼らの代表作を挙げろと言われたら、やはり1987年にリリースされて爆発的なヒットを記録した『白蛇の紋章〜サーペンス・アルバス』となるでしょう。
シン・リジィに在籍していた才能あふれる若きギタリスト、ジョン・サイクスさんを迎えて制作された本作は、アメリカでも大きな商業的成功を収めた名盤中の名盤です。
デイヴィッドさんの艶っぽい歌声を軸として、ソングライティングにおいても大いに貢献したサイクスさんをはじめとする、名手たちの見事なプレイから生まれた楽曲のクオリティの高さは折り紙付き。
80年代ハードロックを代表する、素晴らしい作品です!
Back in the SaddleAerosmith

あまりにもシンプルなアルバム・タイトルですが、まさに「THIS IS ROCK」と呼べるサウンドなのですから致し方ないですね。
アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身の5人組、エアロスミスが1976年にリリースした通算4枚目のアルバムにして、初期の大ヒット作です。
70年代のアメリカン・ハードロックの代表的な存在である彼らは、デビュー当時からイギリス産のハードロックから影響を受けながらも、ブルースやカントリー、そしてファンクといった母国のルーツ・ミュージックを独自に昇華したサウンドを提示。
ボーカリストのスティーヴン・タイラーさん、ギタリストのジョー・ペリーさんという鉄壁のソングライティング・コンビが放つ名曲の数々は、内外から高い評価を得ています。
そんなエアロスミスが世に放った『Rocks』は、圧倒的なテンションから繰り出される怒涛のサウンドが冒頭で述べた通りこれぞロックと呼べる内容であり、濃厚なファンクネスを感じさせるグルーヴも最高にクールですね!
Look at YourselfUriah Heep

1969年に前身バンドから現在の名前に改めて以降、2020年代の今も活動を続けるイギリスの老舗ハードロック・バンドがユーライア・ヒープです。
1970年代におけるハードロック全盛期を代表するバンドであり、巧みなコーラスワークによるハーモニーの美しさ、ハモンド・オルガンを全面に押し出したサウンドはここ日本においても大きな人気を誇っています。
初期の代表作である『Look at Yourself』は1971年にリリースされた通算3枚目となるアルバムで、日本では『対自核』という何やら難しい響きを持った邦題が付けられました。
いかにもイギリスらしいウェットな雰囲気と哀愁を帯びた叙情的なメロディ、華麗なツイン・リード、プログレッシブな楽曲展開を軸としながらも、アメリカン・ロックからの影響を感じさせる独自性をも兼ね備えた素晴らしい1枚。
静と動を自在に行き来する、70年代ハードロックの様式美がこれでもかと詰め込まれた日本人好みのサウンドです!
Foxy LadyThe Jimi Hendrix Experience

ギターの神様、ジミヘンことジミ・ヘンドリックスさんをハードロックの枠内で語ることに違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、ひずんだサウンドを当時としては破壊的な大音量で奏でる革新的なギター・プレイの数々は、まさにハードロックの原型と言えるもの。
1966年のメジャー・デビューからたったの4年間という短い活動期間の中で、ヘンドリックスさんが残した偉業は今さら語るまでもありませんが、今回はザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス名義で1976年にリリースした記念すべきデビュー・アルバム『Are You Experienced』を紹介します。
ギターのフィードバックノイズから始まる『Foxy Lady』がオープニングを飾るオリジナル盤は、もちろん猛烈にかっこいいのですが、有名曲『Purple Haze』などがオープニングを飾るバージョンなどもあり、初めてジミヘンに触れるという方であれば、どちらも聴いてみることをオススメします!






