【2025】洋楽の青春ソング。おすすめの隠れた名曲まとめ
一口に青春と言ってもさまざまな形の青春があるものですが、若き日の恋愛や失敗談、友だちとの日々など輝かしくもほろ苦い青春の日々をテーマとした楽曲は多く存在します。
こちらの記事では、洋楽の青春を感じさせる曲の中でも「隠れた名曲」をテーマとして、まだ日本ではそれほど知られていないバンドや有名アーティストのアルバム曲などを中心としてセレクトしています。
特にZ世代の若いアーティストを多く選出していますから、新たな音楽を見つけたい方にも必見ですよ。
後半には往年の青春ソングも紹介していますから、合わせて楽しんでみてください!
【2025】洋楽の青春ソング。おすすめの隠れた名曲まとめ(1〜10)
Hey YouThe Belair Lip Bombs

きらめくシンセのループにファジーなギターが絡み合うサウンドが印象的なこの楽曲は、オーストラリアのインディ・シーンから現れたザ・ベレア・リップ・ボムスのナンバーです。
2023年発表のデビュー作『Lush Life』で高い評価を得て、ジャック・ホワイトさん主宰のレーベルと契約したオーストラリア初のアクトとしても話題になりましたよね。
作詞を手がけるボーカルのメイジー・エヴェレットさんは自らの音楽を「片思いロック」と表現しますが、本作もその言葉通り、青春時代の焦がれるような恋心を歌っているかのようです。
カタルシスあふれる歌声が、もどかしくも輝かしい感情を鮮やかに描き出しているのではないでしょうか。
本作は2025年10月リリースのセカンドアルバム『Again』から先行して公開された一曲で、甘酸っぱい記憶がよみがえるような青春ポップスに仕上がっています。
Beach Housedaydreamers

切なさと高揚感が同居する「Sad Euphoria」というサウンドを掲げる、UKロックシーンの新星、デイドリーマーズ。
2024年のデビューながらReading & Leedsといった大型フェスへの出演も果たしております。
そんな彼らの代表曲のひとつが、デビューEP『daydreamers』に収録されているこの楽曲。
きらめくギターの音色と疾走感のあるバンドサウンドが印象的なインディーポップで、まぶしい夏の情景が目に浮かぶようです。
過ぎ去った恋を美しい記憶として思い返す一方で、それが永遠ではないと知っているほろ苦い感情が歌われており、本作の軽快なメロディが逆にその切なさを引き立てています。
夏の終わりに、少しだけ思い出に浸りたいときに聴いてほしい名曲ですよ。
How Do You KnowDayglow

80年代シンセポップのようなきらびやかさで人気を集めるアーティスト、デイグロウさん。
1999年生まれのスローン・ストルーブルさんによるソロ・プロジェクトで、DIY精神あふれる宅録サウンドが魅力ですよね。
ご紹介する本作は、2022年10月リリースの名盤『People in Motion』にひっそりと収められた、まさに隠れた青春ソングといえるでしょう。
この楽曲で歌われているのは、人間関係の不確かさや移ろいやすい感情といった、若さゆえの不安。
アップビートな曲調とは裏腹に、ふと心に芽生える「この気持ちは本物なのかな」という問いかけが、輝かしい日々のなかの影を表現しているようで胸を打ちます。
新しい音楽を探している方はもちろん、友人との関係に少し悩んでいるときに聴いてみてはいかがでしょうか。
Not Like The RestGIRLBAND!

今、イギリスのロックシーンで注目を集めているバンド、ガールバンド。
ノッティンガム出身の彼女たちは、ライオット・ガールを彷彿とさせる強さとポップな感性をあわせ持つインディー・パンクが魅力です。
そんな彼女たちの作品のなかでも、ぜひ聴いてほしいのが2024年2月に発表したデビュー・シングル。
本作は、小さな町で感じる疎外感や自分らしさを見つけるまでの葛藤を、パワフルなサウンドに乗せて歌い上げています。
シンガロングしたくなるようなキャッチーなサビも印象的ですね。
女優のベラ・ラムジーさんが出演したミュージックビデオも話題となりました。
周りと違うと感じて悩んだり、自分を肯定したいと願う人の背中を押してくれる応援歌です。
Speeding 72Momma

90年代オルタナティブ・ロックの薫りを現代に蘇らせるサウンドで注目を集めるのが、ブルックリンを拠点とするバンド、モンマです。
ニルヴァーナやペイヴメントといった存在からの影響を公言する彼女たちは2022年7月に発表した名盤『Household Name』は、批評サイトで高得点を記録するなど音楽好きの間で高い評価を得ているのですね。
この楽曲は、歪んだギターが疾走する、まさに青春のサウンドトラックのようなドライブソング。
ライブで出会った二人が衝動のままに車を走らせる、甘酸っぱくも少し危うい恋の始まりが描かれています。
友だちとの気ままな旅のBGMにすれば、窓を全開にして大音量で流したくなるはず。
何気ない日常が映画のワンシーンのように輝いて見える、そんな魅力を持った一曲です。
Xmas EveCentral Cee

UKラップシーンの最前線を走る若き才能、セントラル・シーさん。
彼が2021年3月にリリースしたデビューミックステープ『Wild West』には、きらびやかなだけではない、リアルな青春の一面を切り取った隠れた名曲が収められています。
この楽曲で描かれるのは、UKドリル特有の緊張感あふれるビートの上で語られる、ストリートのほろ苦い現実です。
お金のために犯した過ちへの後悔や、仲間と力を合わせて明日を掴もうとする姿は、若さゆえの焦りや葛藤そのもの。
全英アルバムチャートで2位を記録した名盤『Wild West』の中でも、ひときわ内省的でシリアスな輝きを放っています。
タフな現実の中でもがく強さを感じたいときに、ぜひ聴いてみてください!
Nothing Would ChangeThe Linda Lindas

2021年5月に公開した一本のライブ映像で、世界中のロックファンの心を掴んだザ・リンダ・リンダズ。
日本映画からその名を取ったという彼女たちは、ロサンゼルスを拠点に活動する10代のメンバーで構成されたパンクバンドです。
そんな彼女たちのアルバム『No Obligation』から、きらめきと切なさが同居する青春ナンバーを紹介しましょう。
この楽曲で歌われるのは、何かを変えようとしても世界は何も変わらないかもしれない、という焦燥感や諦めにも似た感情です。
しかし、そんな無力感に優しく寄り添いながら、小さな抵抗や行動の積み重ねを肯定してくれる応援歌のような仕上がりになっています。
50年代ガールズポップのような甘酸っぱいコーラスと、疾走するパンクサウンドの対比が、そのほろ苦いメッセージを際立たせる本作。
自分の無力さに落ち込んだ時に聴けば、きっと前を向く勇気をもらえますよ。