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【洋楽】ヒップホップ史に残る名盤!押さえておきたい基本の1枚

ヒップホップの歴史は長く、その影響力は他のジャンルはもちろんカルチャーやファッションにいたるまで及ぶものです。

ここ日本でも、素晴らしいアーティストが商業的に成功を収めている実績も多く見られますが、まだまだある種のイメージで敬遠している方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では、今や海外においてはポピュラー音楽の中心といっても過言ではないヒップホップの、その時代時代におけるエポックメイキング的な作品を中心とした名盤を集めてみました。

進化し続けるヒップホップという音楽を、この機会にぜひ味わってみてください!

【洋楽】ヒップホップ史に残る名盤!押さえておきたい基本の1枚(11〜20)

Astroworld

SICKO MODE (ft. Drake)Travis Scott

Travis Scott – SICKO MODE (Official Video) ft. Drake
SICKO MODE (ft. Drake)Travis Scott

2010年代以降のヒップホップ・シーンにおいて、オートチューンを駆使した独特なスタイルで絶大な人気を誇るトラヴィス・スコットさん。

ファッション業界でも影響力を持つ彼が、2018年にリリースした3作目のアルバム『Astroworld』を紹介します。

タイトルの由来は、地元ヒューストンにかつて実在し、閉園してしまった遊園地から。

失われた遊び場を音楽で再構築するというコンセプトのもと、ジェットコースターのように展開が変わるビートやサイケデリックな音像は、聴く者を非日常へと連れ出してくれます。

グラミー賞ノミネートも納得の完成度で、ドレイクさんら豪華ゲストも参加。

まるでテーマパークにいるような高揚感を味わえる本作は、トラップの入り口としても自信を持ってオススメできる名盤ですよ!

The College Dropout

All Falls Down ft. Syleena JohnsonKanye West

天才であるがゆえの破天荒なキャラクターで、2020年代を過ぎた今もお騒がせなアーティストとしてゴシップな話題も提供するYeことカニエ・ウェストさん。

ソロ・アーティストとしてはもちろんプロデュース業でもファッションデザイナーとしても成功を収め、2000年代以降においてジャンルをこえた最も著名なアーティストの1人といっても過言ではないでしょう。

これまでにリリースしたソロ・アルバムのほとんどが全米チャート1位を記録、時には物議を醸しだす問題作も次々と発表し続けるカニエさんにとって、ソロ・アーティストとしての第一歩となった2004年の名作デビュー・アルバム『The College Dropout』を紹介します。

アルバム・タイトルの由来は、プロデューサー業に専念するために本人が大学を中退したという事実から。

本作の素晴らしさは、当時ヒップホップに興味のなかった人でもこぞってこのアルバムを絶賛していたということからも分かるのではないでしょうか。

ソウル・ミュージックからの巧みなサンプリング、印象的なドラム・パターンにストリングスやコーラスを駆使した見事な楽曲展開、豪華なゲスト・アーティストに埋もれることなく輝くカニエさんの存在感はまさに天才の仕事と言えるでしょう。

カニエさんの人生経験から生まれたリリックもしっかりと読み込んでほしいですが、全体的にとにかくソウルフルかつキャッチーでポップな作風はハードなヒップホップが苦手な方にもオススメです!

Raising Hell

Walk This WayRun-D.M.C.

RUN DMC – Walk This Way (Official HD Video) ft. Aerosmith
Walk This WayRun-D.M.C.

ロックとヒップホップが革新的な融合を果たした歴史的な名曲『Walk This Way』は、おそらくヒップホップに興味がない方でも多くの人が耳にしたことがあるでしょう。

原曲を作り上げたエアロスミスも出演したMVは、多くのパロディが生まれるほどに有名となりました。

そんな楽曲を世に送り込んだ伝説的なヒップホップ・ユニットが、1980年代の初頭から活動を始めたRun-D.M.C.です。

貧困層の若者たちではなく、クイーンズ出身の中産階級であったメンバーはアディダスの3本ラインのジャージとスーパースターという特徴的なスタイルで、ヒップホップ史上においてさまざまな記録を作り上げました。

そんな3人組が1986年にリリース、先述した『Walk This Way』も収録されているサード・アルバムが『Raising Hell』です。

本作はヒップホップ史上初のマルチ・プラチナを記録、MTVで初めてMVが放映されるなど、まさにエポックメイキング的なアルバムとして永遠に語り継がれる名盤中の名盤なのですね。

文句なしのクラシックなヒップホップ・アルバムであり、サンプリングという手法を世に広め、ロック・リスナーをも巻き込んでヒットを飛ばした本作は、ヒップホップを聴く上で避けては通れない作品の1枚というのは誰もが認めるところでしょう。

It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back

Bring The NoisePublic Enemy

Bring The Noise – Public Enemy ( Original Video )
Bring The NoisePublic Enemy

問答無用、ヒップホップ史上最も影響力のある作品の一つであり、強烈なメッセージの数々は混迷を極める現代社会であればこそ、ますます鋭利な刃の如き切れ味を発揮するのです。

カリスマティックなMC、チャック・Dさん率いるパブリック・エナミーは、ニューヨーク出身でシリアスなメッセージ性を持つヒップホップ・グループの代表的な存在。

そのリリックや斬新なプロダクションもさることながら、時代に呼応した柔軟な姿勢で活動の幅を広げ、ロックやメタル・バンドとのコラボレーションやツアーを実施するなど、ジャンルをこえた影響を与えた偉大なグループなのですね。

そんなパブリック・エナミーが1988年にリリースしたセカンド・アルバム『It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back』は、プロダクションを担当したボム・スクワッドによるノイジーかつファンキーな骨太サウンドがとにかく強烈で、初期メンバーのターミネーターXさんによるスクラッチの存在感もすさまじい。

どれか1つが欠けても成立しない、才能あるミュージシャンたちと1980年代後半という時代が生み出した必然の1枚と言えるのではないでしょうか。

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやリンキン・パークといったバンドが好きなロック・ファンも、一度は聴くべき大傑作です!

The Miseducation of Lauryn Hill

Doo-Wop (That Thing)Lauryn Hill

Lauryn Hill – Doo Wop (That Thing) (Official HD Video)
Doo-Wop (That Thing)Lauryn Hill

2020年代を半ばを過ぎた現在にいたっても、ソロ名義としてリリースされた唯一のオリジナル・アルバムであり、ローリン・ヒルさんが22~23歳という若さで制作・リリースされたあらゆる面において伝説的なアルバムが本作です。

グラミー賞を席巻して各音楽メディアからの大絶賛、商業的にも記録的な成功を収めた作品というのはもちろん、冒頭でも述べたようにまだ20代前半という若さでローリンさんが出産などさまざまな経験を経て、女性としてのアイデンティティや信仰、人種やジェンダーをこえて人々の心に響くメッセージを描き巧みにラップするリリシストとして、圧倒的な歌唱力を持つシンガーとして、まさに永遠に色あせず輝き続ける楽曲群が収められていることはいつ聴いても感動的ですし、衝撃的ですよね。

ヒップホップ史に残る作品であること以上に、音楽史において、カルチャーという面においても絶大な影響力を誇る本作にぜひ一度耳を傾けてみてください。

Sometimes I Might Be Introvert

Woman (feat. Cleo Sol)Little Simz

Little Simz – Woman feat. Cleo Sol (Official Video)
Woman (feat. Cleo Sol)Little Simz

2020年代のUKシーンを象徴する存在といえば、間違いなくリトル・シムズさんでしょう。

ロンドン出身、ナイジェリアにルーツを持つ彼女は、俳優としても活動する多才な表現者です。

そんな彼女が2021年に放った4作目のアルバム『Sometimes I Might Be Introvert』は、ヒップホップの枠をこえて音楽史に刻まれるべき壮大な傑作です。

映画のようなオーケストラやアフロビートを取り入れたサウンド、内省と社会的なメッセージが交錯する構成……これらがインディペンデントな体制で作られたという事実が驚きですよね。

マーキュリー賞を受賞し、批評家から絶賛された本作。

自己との対話を描いた物語は、ジャンルを問わず多くの音楽ファンの心に響くはずですので、ぜひ体感してみてください!

【洋楽】ヒップホップ史に残る名盤!押さえておきたい基本の1枚(21〜30)

3 Feet High and Rising

Me Myself and I (With Intro)De La Soul

De La Soul – Me Myself and I (With Intro) (Official Music Video) [HD]
Me Myself and I (With Intro)De La Soul

キャラ立ちしたトリオのジャケットだけを眺めても、なんだか陽気な雰囲気が感じられますよね。

ニューヨークはロングアイランドにて1987年に結成されたデ・ラ・ソウルは、長きに渡り2MC+1DJという不動のメンバーで活躍する人気ヒップホップ・トリオです。

2006年には英国のバーチャル・バンドのゴリラズと共演した楽曲『Feel Good Inc.』でグラミー賞を受賞するなど、その人気はヒップホップ・ファンのみならずロック好きにも広がっています。

そんなの記念すべきでデビュー・アルバム『3 Feet High and Rising』は1989年にリリースされ、ハードコアな世界観のヒップホップとは一線を画す、ロックやポップス、ジャズにソウルやファンクといった多彩な音楽をミックス、巧みなサンプリングで鮮やかな世界を作り上げた傑作!

後のジャズ・ヒップホップやオルタナティブ・ヒップホップにも影響を与えたと言われており、色あせない珠玉の楽曲群は多くの音楽ファンにアピールできる魅力を持っています。

残念ながら、当時のリリース元のレーベルとサンプリングの権利関係で揉めており、現時点でいまだにデジタル配信が解禁されてない作品なのですが、デジタル音源の配信を待たずとも、CDやレコードでぜひ手に入れることをオススメします。