邦楽フュージョンの名曲~懐かしの曲から近年のオススメ曲まで~
「フュージョン」と呼ばれる音楽は、ジャズを軸としながらも、ロックやワールド・ミュージック、電子音楽からクラシックに至るまで、多くの要素を融合させたハイブリッドな音楽ジャンルです。
ここ日本においても、70年代後半から80年代前半にかけてフュージョンのブームが巻き起こり、商業的に大きな成功を収めるバンドやアーティストが次々と登場しました。
今回は、日本人アーティスト及びバンドに焦点を当てた形で、邦楽フュージョンの名曲をご紹介。
J-POPの歴史にも大きな影響を与え、近年話題のCITY POPと呼ばれる音楽におけるキーパーソンも多く存在している、日本のフュージョンの素晴らしさをぜひ楽しんでくださいね!
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邦楽フュージョンの名曲~懐かしの曲から近年のオススメ曲まで~(1〜10)
CyclingPRISM

日本のフュージョンを語る上では欠かせないバンド、プリズムが1977年にリリースした、セルフ・タイトルのデビュー・アルバムに収録されている名曲です!
デビュー前から、あのエリック・クラプトンさんの日本武道館公演で前座を務めるなど、前評判の高かったプリズムが、その実力をいかんなく発揮した名盤の収録曲の中でも高い人気を誇る楽曲で、ベスト盤などでも大抵選ばれるナンバーです。
軽快なギターのカッティングを軸とした、疾走感のあるメロディアスなフュージョンのお手本のような展開の中にも、ハードロックのダイナミズム、プログレッシブ・ロックの革新性、ラテンやファンクといった要素も盛り込まれた、当時の日本における才気あふれる若きプレイヤーが繰り広げるサウンドの応酬は、聴いているだけでノックアウトされてしまいますね。
SUPER SAFARINative Son

1970年代後半から1980年代に巻き起こった日本のフュージョン・ブームを代表するバンドとして、ネイティブ・サンの名前を思い出す方も多いのでは?
バンドのことを知らなかったとしても、当時青春を過ごした方であれば、日立マクセル・カセット・テープのCMソングとして起用されたこちらの『SUPER SAFARI』を聴いて、懐かしさに目を細めてしまうかもしれませんね。
キーボード奏者の本田竹広さん、サックス奏者の峰厚介さんを中心としたネイティブ・サンの代表曲でもある『SUPER SAFARI』は、耳になじむメロディアスなサックスのフレーズを軸とした王道のフュージョン・ナンバーであり、後半以降テンポ・チェンジして疾走していく展開も最高にカッコいいです!
余談ですが、この楽曲の7インチ・シングルのジャケットはいかにもフュージョンらしい海辺に、なぜか冬の装いのバンド・メンバーが演奏しているというのが何だかおもしろいです。
ぜひ、レコード屋さんで探してみてください。
SEA LINE “RIE”角松敏生

近年、海外の音楽ファンの中で大ブームを巻き起こしている、1970年代後半から1980年代にかけて盛り上がった邦楽シティポップの中心的な存在である角松敏生さん。
シンガーソングライターであり、音楽プロデューサーとしても杏理さんや中森明菜さん、中山美穂さんなどの仕事でも知られているJ-POP界の大御所ですが、角松さんのルーツの1つでもあるフュージョンにフォーカスした、1987年のアルバム『SEA IS A LADY』を皆さんはご存じでしょうか?
インストゥルメンタル・アルバムであり、角松さんのギター・プレイを全面的にフィーチャーした作品なのですね。
先行シングルとなった『SEA LINE “RIE”』は、CM曲のタイアップとしても起用されたキラーチューンです。
縦横無尽に弾きまくる角松さんの爽快なギター・プレイ、メロディアスなシンセ・サウンド、ファンキーなベース・ライン、ど派手なブラス・セクション……まさに「夏と海」といった雰囲気が満載ですよ!
邦楽フュージョンの名曲~懐かしの曲から近年のオススメ曲まで~(11〜20)
ROUND TRIPDimension

もうイントロから手加減なし、ど派手なサックスとギター及びシンセの応酬に思わず飛び出したくなってしまいますね!
こちらの楽曲『ROUND TRIP』は、ビーイングに所属しているアーティストを中心としてサポートしているサックス奏者の勝田一樹さん、ギタリストの増崎孝司さん、キーボディストの小野塚晃さんらを中心として1992年に結成されたバンド、DIMENSIONが1992年にリリースした唯一のシングル曲です。
テレビ朝日系プロ野球中継のテーマ曲として1992年から1997年まで起用され、当時の野球ファンに愛された名曲として、今もなお記憶に残る楽曲ですね。
卓越した演奏技術に裏打ちされたバンド・アンサンブルは見事としか言いようがなく、単にテクニックの押し付けではない、緩急をつけた楽曲展開は誰が聴いても心地良く楽しめる、抜群にキャッチーかつメロディアスなフュージョン・ナンバーとなっております。
夏のドライブにふさわしい、爽快なインストゥルメンタル曲をお探しの方はぜひこの曲をチョイスしてみては?
Ready to FlySadistics

高橋幸宏さん、高中正義さん、後藤次利さん、今井裕さん――サディスティックスを構成するメンバーの4人をこうして書いてみると、いかにこのバンドが奇跡的な存在であったのかが分かりますよね。
サディスティック・ミカ・バンドのバック・バンドとして活動していた彼らが1976年に結成、1978年に活動を停止するまで非常に短い活動期間ながらも、残した作品の素晴らしさは邦楽フュージョン史はもとより日本の音楽史における重要作として、色あせない輝きを放ち続けています。
本稿で紹介している『Ready to Fly』は、1979年にリリースされたラスト作『Live Show』に収録されており、後に「ビクター和フュージョン・プレミアム・ベスト」としてリリースされた編集盤にも取り上げられた名曲です。
高中さんの流麗なギター・フレーズが全面に押し出された爽快なナンバーで、ラテン風味の軽快なビートも最高に気持ちいい!
高中さんご自身の代表曲としても知られている楽曲ですから、それぞれのバージョンの違いを楽しんでみるのもオススメです。
Before You Goカリオカ

ブラジルのリオデジャネイロ市の住民や、その出身者を意味する言葉をバンド名とするカリオカは、邦楽フュージョンの中でもラテンやサンバを基調としたアコースティック・サウンドを全面に押し出した音楽性が特徴のバンドです。
シンガーソングライター、長谷川きよしさんのバック・バンドのメンバーを中心として1977年に結成され、1978年にはデビュー・アルバムをリリースしています。
そんなカリオカの基本的な音楽性が込められた名曲『Before You Go』は、1980年にリリースされたフュージョン・オムニバス・アルバムの名作『Horizon Dream Vol.1』に収録されているナンバー。
ゆったりとしたボサノバ風のギターに導かれ、哀愁のメイン・フレーズが郷愁を誘う穏やかな楽曲となっており、目を閉じればそこには南国の夕暮れといったイメージが広がります。
暑い夏に涼やかな気分を味わいたい方にも、ぜひ聴いてほしい名曲ですよ。
HerculesParachute

邦楽フュージョン界におけるスーパー・バンドといえば、1979年に結成されたPARACHUTEの名前が真っ先に挙げられるのではないでしょうか。
当時の日本で注目されていた実力派の若手ミュージシャンが集まり結成されたパラシュートは、1979年から1982年という短い活動期間ながらもフュージョン・ファンから高い評価を受けている存在で、2000年代以降も断続的な活動を続けているバンドです。
こちらの楽曲『Hercules』は、1980年にリリースされたセカンド・アルバム『6 kinds 6 sizes』に収録されているナンバーで、ベスト盤に収録される機会も多い、彼らにとって代表曲の1つと言えそうな名曲。
都会的な雰囲気を漂わせ、哀愁を帯びたイントロから徐々にドラマティックに展開していく様がクールですよね。
フュージョンやAORといったジャンルのファンにはたまらない楽曲ですし、雰囲気重視の楽曲とは一線を画す、存在感のあるフレーズが満載なのもグッドです。