日本のジャズシンガー。国内ジャズシーンを代表するジャズボーカル
世界に通用する日本のジャズ・ミュージシャンは多く存在しておりますが、代表的な日本のジャズシンガーと言われてすぐに名前を挙げられる方は、意外に少ないかもしれません。
日本におけるジャズシンガーの歴史は、それこそ戦前から始まったものです。
戦後になると、ジャズを下地とした歌謡曲のヒット曲が次々と生まれ、大衆に愛されるスターも多く誕生しました。
そんな歴史を踏まえつつ、今回の記事では幅広い視点で日本のジャズシンガーをピックアップ!
ジャズの素養を持つ往年の大スターから純然たるジャズシンガー、実はジャズを歌っていた意外なあのアーティストまで、バラエティー豊かにお届けします!
日本のジャズシンガー。国内ジャズシーンを代表するジャズボーカル(21〜30)
Take Me In Your Armsmaya

1999年にジャズライブハウスで初めてステージに立った彼女。
ジャズを基本としながらも、ジャンルにこだわらず、多言語での歌唱を得意としており、2006年、上海ジャズフェスティバルに日本の代表として出演したことでも知られています。
女子オーディオの会副会長をつとめるなど、オーディオ愛好家としての一面も持ち、多くのオーディオイベントに出演しています。
また、自らレーベルを立ち上げるなど、歌手活動の枠に収まらないいろいろな活動に注目です。
チョコレイト・ディスコ土岐麻子

著名なサックス奏者、土岐英史さんの娘でもある土岐麻子さんは、透明感のある軽やかな歌声を武器として、ジャズとJ-POPの境界線を自在に行き来するシンガー。
土岐さんの音楽的なキャリアとしては、1997年に結成されたCymbalsのボーカリストとしてデビューしたのが最初です。
洋楽からの影響を大いに感じさせ、都会的でスタイリッシュかつしゃれたサウンドを鳴らし、当時はポスト渋谷系などとも呼ばれておりましたね。
バンドの解散後は、先述した父親の英史さんと共同プロデュースで『STANDARDS〜土岐麻子ジャズを歌う〜』をリリース。
ソロシンガーとして、新たなキャリアをスタートさせました。
彼女のスタイルは同業者からの人気も高く、多くのアーティストからラブコールを受けて、ゲスト・ボーカリストとしてその歌声を披露しておりますよ。
My Funny ValentineTOKU

ボーカルでありながらトランペットと似た楽器、フリューゲルホルンをも自由に操る多才なプレイヤー、TOKUさん。
チェット・ベイカーを思わせるその甘い歌声には女性ファンも多いですよね。
彼はもともと中学生のとき吹奏楽部でコルネットを担当しており、歌をメインに演奏することになったきっかけは海外留学をしている時にまわりに勧められたからだそうです。
楽器でソロがとれるボーカルは、メロディーの自由度も高いので、聴いていても音楽に広がりがあり楽しいですね。
So Many Stars鈴木重子

デビュー当時は東大法学部卒のボーカリストとして注目を集めた鈴木重子さん。
3歳からピアノを習い始め、小学校入学後は母から英会話の手ほどきを受けたそうで、音感や語学力にしっかりとささえられた、そのハスキーでありながらはかなげな歌声はファンの心をつかんで離しません。
1995年アルバム・デビューの際に、名門ジャズクラブのブルーノート・ニューヨークに、日本人ボーカリストとして初めて出演したことでも知られています。
二人でお酒をウィリアムス 浩子

リリースした作品はいずれも高い評価を得ているだけでなく、商業的にも成功を収め、2000年代以降の代表的な日本のジャズシンガーとして目覚ましい活躍を続けるウィリアムス浩子さん。
静岡県出身の彼女は、会社員時代にアニタ・オデイさんや、ジュリー・ロンドンさんといった往年の名ジャズシンガーから影響を受け、単身渡英。
帰国後は本格的にジャズシンガーとしての活動を開始し、ロサンゼルスにてレコーディングした自主制作のアルバム『a time for Ballads』が大きな評判を呼びます。
シンガーとしての確かな実力は、日本を代表する著名な作曲家の服部克久さんから「最高のエンジンを積んだロールス ロイスが時速 100km で優雅に走るよう」と評価されたほど。
以降も精力的にセルフプロデュースの音源を多数リリース、徹底期にこだわった音作りも含めて、現代ジャズ・シーンにおけるトップ・アーティストとして認知されています。
おわりに
戦後を代表する往年の大スターから、近年注目を集める中堅どころまで、多種多様な日本のジャズシンガーを紹介いたしました。
一口にジャズといってもその形態はさまざまですから、一見ポップスのシンガーであっても、ジャズの下地が見え隠れしているパターンもありますよね。
今回の記事をきっかけとして、よりディープなジャズシンガーの世界へと飛び込んでみてはいかがですか?