【2025】邦楽プログレ・プログレッシブロックの名曲まとめ
1970年代に欧米で大きな盛り上がりを見せたプログレッシブロックは、曲の構成や演奏技術の面で実験的かつ野心的な音楽性を追求するロックの一つのジャンルです。
日本でも70年代以降、多くのミュージシャンに影響を与え、独自の発展を遂げてきました。
近年では新しい世代のバンドも続々と登場し、現代的な解釈で新たな魅力を生み出しています。
この記事では、プログレの魅力に触れたい方に向けて、クラシックな名曲から最新の注目作まで、日本のプログレッシブロックの世界をご案内します。
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【2025】邦楽プログレ・プログレッシブロックの名曲まとめ(1〜10)
Nivraym高円寺百景

ドラマーであり作曲家である吉田達也さんが率いる高円寺百景。
2001年に国内で発表されたアルバム『Nivraym』の表題曲は、後に海外でも高く評価されることになる作品です。
フランス由来の音楽性“Zeuhl”を基盤に、ジャズの洗練とハードコアの衝動を融合させたサウンドは、まさに圧巻の一言。
変拍子を駆使した迷宮のような曲展開と、オペラを思わせる荘厳なコーラスの応酬は、聴いているだけで異次元に引き込まれるような感覚がありますよね。
架空言語で歌われる本作は、意味を超えて古代の儀式や壮大な物語を想起させ、聴く者の想像力をかき立てます。
圧倒的な情報量を持つ音の洪水に身を委ねたい時に聴いてみてください。
Look Up The Sky (Featuring Keiji Haino)マジカル・パワー・マコ

12分を超える壮大なスケールで聴く者を異次元へと誘う、瞑想的なサウンドスケープが印象的ですよね。
日本のアンダーグラウンドシーンを切り拓いたマジカル・パワー・マコさんによる楽曲です。
1974年4月発売のデビューアルバム『MAGICAL POWER』の最後を飾る本作は、反復されるフレーズとドローン的な持続音をフィーチャーした静謐なアンサンブルが耳に残りますよね。
ここに盟友である灰野敬二さんの「声」が加わることで生まれる高揚感は、まるで祈りのようです。
1973年に二人がテレビ番組で共演し物議を醸した逸話は、当時の前衛的な姿勢を感じられるのではないでしょうか。
空を見上げることで得られる解放感を表現した、壮大な音の旅に浸りたい人にぴったりの一曲です。
妖精の森AIN SOPH

情景が目に浮かぶような、幻想的でリリカルなサウンドが魅力のAIN SOPH。
1980年6月に公開されたデビュー・アルバム『A Story Of Mysterious Forest』の表題を飾る本作は、音だけで壮大な物語を描き出す、まさにバンドの真骨頂といえる一曲です。
カンタベリーロックに影響を受けたギターとキーボードが織りなすアンサンブルは、まるで工芸品のように緻密で、聴く人を神秘的な世界へといざないますよね。
本作は、1980年1月から始まったレコーディングでの極度の緊張感の中から生まれたという逸話も、その奇跡的な完成度を物語っているようです。
バンドはその後も名盤『Hat and Field』などを世に問い、独自の音楽性を追求し続けています。
歌詞がないからこそ、想像力をふくらませてじっくりと音の風景に浸りたいときにぴったりのナンバーではないでしょうか。
【2025】邦楽プログレ・プログレッシブロックの名曲まとめ(11〜20)
メリディアンGERARD

キーボーディスト永川敏郎さんを中心に、高度な技術と構成力で知られるプログレッシブ・ロック・バンド、GERARD。
1984年3月に発売されたファースト・アルバム『Gerard』に収録されているこの楽曲は、壮麗なシンフォニック・サウンドが聴く人の心を捉えますよね。
チューブラーベルの響きから変拍子を駆使した怒涛の展開へと移り変わる構成は、強いインパクトを生み出しています。
本作は1998年のアルバム『Meridian』で再録音もされており、メロトロンが奏でる叙情的な旋律と美しいボーカルが織りなす華麗な音世界は、時代を超えて人々を魅了するのではないでしょうか。
テクニカルでドラマティックな楽曲が好きな方にはたまらない、聴きごたえ満点のプログレ・ナンバーです。
内部への月影Kenso

技巧的なアンサンブルと日本的な叙情性が融合したサウンドで独自の道を歩むKenso。
1982年12月公開のアルバム『KENSO II』に収められた名曲は、まるで自分の心の内側を静かに照らす月光のような、深く内省的な世界観を描き出しますよね。
清水義央さん自身が手がけたリリックは、自己との対話を促す哲学的なメッセージとして受け取れるのではないでしょうか。
緻密に構成されたメロディと展開が、その思索の旅をドラマティックに彩ります。
時代を超え、アメリカのラッパーがサンプリングを熱望したという逸話は、本作の普遍的な魅力を証明しています。
物思いにふける静かな夜、じっくりと音の世界に浸りたい人にこそ聴いてほしい一曲です。
組曲「乱」美狂乱

日本のプログレッシブ・ロック・シーンで「和製キング・クリムゾン」の異名を持つバンド、美狂乱。
彼らの真骨頂ともいえるのが、1983年に発売された名盤『Parallax』に収められた大曲です。
アルバムのB面を丸ごと使用した壮大な組曲構成になっており、当時のバンドの野心的な姿勢が伝わってきておもしろいですよね。
ヘヴィなギターと叙情的なヴァイオリンが織りなすサウンドは、静と動のコントラストが見事で、東洋的な響きが独特の緊張感を生み出しています。
本作は、狂気と静寂が交錯する音の渦に飲み込まれるような体験ができるナンバーです。
構築美あふれる長尺の楽曲にどっぷり浸りたいとき、ぜひ聴いてみてください!
攻撃的国民的音楽八十八ヶ所巡礼

怪しげな雰囲気で始まるこの曲は、タイトル通り攻撃的でテンポの速い中突然変拍子になったりMVが個性的だったりと、良い意味で不思議で奇妙な楽曲です。
また、ボーカルのマーガレットさんの歌声が特徴的で一度聴いたら忘れられない印象的な歌声です。





