【ジャズ入門】初めて聴く人におすすめのジャズの名曲
「ジャズに興味はあるけど、何から聴いたらいいのかわからない!」という方は多いのではないかと思います。
何を隠そう、私もその一人でした。
でも、昔ながらのジャズってなんだか難しそうだし、逆に最近のヒットしているボーカル作品を聴いてみてもポップスとどう違うのかが分からない、調べてみても謎は深まるばかり…という感じですよね。
そこで、初めてジャズに触れる方にもオススメできる、「分かりやすさ」と「ジャズっぽさ」を両立した楽曲をチョイスしてみました。
聴き覚えのある名曲に「これもジャズだったの?」と驚くかもしれませんよ。
【ジャズ入門】初めて聴く人におすすめのジャズの名曲(21〜30)
CaravanDuke Ellington

2014年にアメリカで公開され、アカデミー賞3部門に輝いた映画『セッション(原題:WHIPLASH)』。
ジャズドラマーを目指す少年と鬼指導者の関係を描いたこの映画のクライマックスで登場したのが『Caravan』でした。
映画で使用された演奏だけでなく、この曲はドラムソロからスタートするのが定番になっており、演奏家によって様々な解釈によるドラムイントロを聴くことができます。
多くのミュージシャンが名演を残していますので、聴き比べてみるのもいいかもしれませんね。
I Got RhythmSonny Stitt

ジャズのコード進行のひとつに「リズム・チェンジ」と呼ばれるものがあります。
『Oleo』や『Anthropology』といった楽曲が有名ですが、それらの基礎となったのがジョージ・ガーシュウィン作曲の『I Got Rhythm』です。
32小節からなるテーマはシンプルなメロディで構成されますが、同様のメロディの繰り返しの中で17~24小節目だけが異なる進行となっており、「おっ」と思わせてくれます。
この進行に乗せて演奏されるアドリブソロの展開は、演奏家にとって腕の見せどころです。
【ジャズ入門】初めて聴く人におすすめのジャズの名曲(31〜40)
SummertimeElla Fitzgerald

タイトルだけ見ると夏らしいアップテンポな曲を連想するかもしれませんが、こちらはもともとは黒人社会をテーマにしたオペラ『ポーギーとベス』の劇中で登場した子守歌です。
多くのジャズミュージシャンが取り上げたことにより、ジャズスタンダードとしての地位を確立した1曲です。
中でも伝説的な女性ジャズシンガー、エラ・フィッツジェラルドによるこちらのバージョンは、その歌唱力はもちろん、彼女自身が黒人であり孤児でもあったという背景も含め、心に迫ってくる名演です。
Sing Sing SingBenny Goodman

上野樹里さんが主演を務めた2004年の日本映画『スウィングガールズ』は、しばらく下火だった日本でのジャズ人気が再び盛り上がったきっかけの1つと言えるでしょう。
その劇中では多くのジャズの名曲が登場しましたが、中でもそのアップテンポな曲調が出演者のイメージとぴったり重なり、作品を象徴する1曲となったのが『Sing, Sing, Sing』でした。
この曲はビッグバンドジャズの定番曲のひとつであり、吹奏楽で演奏されることも多いので、知っている人も多いかもしれませんね。
Satin DollJoe Pass

「ジャズギター」と言われても、ジャズに詳しくないうちはどのようなものかあまりイメージがわかないかもしれません。
そこで、伝説的なジャズギタリストであるジョー・パスによる演奏を紹介しましょう。
メロディーと和音を巧みに織り交ぜたその演奏は、確かなテクニックに裏打ちされた、まさにジャズギターのお手本のような見事な演奏です。
おわりに
初めてジャズを聴く方向けに、定番の曲を中心に、ぜひ聴いていただきたい曲をチョイスしてみました。
一口にジャズと言っても、ゆったりしたテンポのものからテクニカルなもの、そして一人で演奏するソロから大人数のビッグバンドまで、色々な形態があります。
今回ご紹介したこれらの曲からお気に入りを見つけていただき、ぜひその楽曲の収録されたアルバムや、参加しているミュージシャンから自分好みのジャズを見つけてみてくださいね!