【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集
ジャズのスタンダードナンバーと言われて、皆さんはどのような楽曲を思い浮かべますでしょうか。
実はテレビのCMやデパートの店内BGMなどで一度は耳にしている楽曲の多くが、ジャズのスタンダードナンバーであったりするのですね。
今回はジャズ・ミュージックとして長年愛され続けている「スタンダードナンバー」をテーマとして、映画用に作られてそのままジャズ界のアーティストたちに繰り返しカバーされた名曲から、ジャズ・ミュージシャン自身が作曲したナンバーまでを一挙ご紹介。
戦前の有名曲から戦後のモダン・ジャズ、70年代のフュージョン系の名曲に80年代のポピュラー音楽などにも目を向けた幅広いラインアップでお届けします!
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【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集(11〜20)
Autumn LeavesCannonball Adderley

『枯葉』というタイトルからも連想されるように、どこか哀愁を帯びた旋律を聴けば、何となく耳にしたことがあると感じる人は多くいらっしゃるはず。
『Autumn Leaves』はジャズの有名なスタンダードナンバーとして愛され続けている名曲ですが、オリジナル版は『Les Feuilles mortes』というシャンソンであり、ハンガリー出身の作曲家であるジョゼフ・コズマさんがフランスに移住後の1945年に作曲したバレエの伴奏音楽が原型とされています。
翌年に脚本家のジャック・プレヴェールさんが詞を付けてマルセル・カルネ監督の映画『夜の門』の挿入歌として、後の大歌手にして俳優のイヴ・モンタンさんが歌ったのが『枯葉』の始まりなのですね。
その後、シャンソン歌手のジュリエット・グレコさんの歌唱で多くの人に知られることとなった『枯葉』は、英語の歌詞が付けられてアメリカへと紹介され、その時に『Autumn Leaves』というタイトルが付けられたのです。
紆余曲折あってアメリカでも愛される楽曲となった『枯葉』ですが、1950年代後半以降にジャズの有名ミュージシャンたちがこぞってカバーするようになり、キャノンボール・アダレイさんの『Somethin’ Else』に収録されているバージョンや、ビル・エヴァンスさんによる『Portrait in Jazz』に収められたカバーが特に有名ですね。
シャンソンとしての『枯葉』とジャズ・アレンジの『枯葉』を、それぞれ聴き比べてみるのもおもしろいですよ!
MistySarah Vaughan

恋に落ちた時の甘美な感情を霧に例えた名曲を、ジャズ界の女王が歌い上げます。
豊かな声量と表現力で、揺れ動く心情を見事に表現しているのが印象的です。
1958年に発表されたこの楽曲は、多くのアーティストにカバーされる人気曲となりました。
1971年には映画のタイトルにも使用され、さらに知名度が上がりました。
ゆったりとしたテンポとロマンチックなメロディーは、恋愛の切なさや不確かさを感じている方におすすめです。
サラ・ヴォーンさんの歌声に身を委ねて、恋の喜びと不安を追体験してみてはいかがでしょうか。
All The Things You AreCharlie Parker

1939年に誕生した『All The Things You Are』は、美しいメロディと詩情豊かな歌詞が胸を打つ、世界的に有名なスタンダードナンバーです。
もともとはミュージカル用に、多くのスタンダードナンバーを世に送り出したジェローム・カーンさんが作曲を手掛けた楽曲なのですが、残念ながらそのミュージカル自体は商業的な成果を収められなかったそうです。
そのような失敗作とされたミュージカルから、時代をこえて愛され続けるスタンダードナンバーが生まれたというのもおもしろいですよね。
楽曲の良さはもちろん、転調の多いコード進行のおもしろみも相まって、ピアノ・トリオやサックス奏者、トランペット奏者などさまざまな形でジャズ・ミュージシャンが好んで取り上げているスタンダードナンバーですから、録音としても多くの名演が残されています。
例を挙げ出したらきりがないほどではありますし、今回はモダン・ジャズの創始者チャーリー・パーカーさんによるトランペット演奏を取り上げています。
ボーカル・バージョンとしては、伝説的な女性ジャズ・シンガーのエラ・フィッツジェラルドさんによる歌唱をオススメします!
A Night in TunisiaDizzy Gillespie

『チュニジアの夜』という邦題でも有名な『A Night in Tunisia』は、著名なジャズ・トランペッターのディジー・ガレスピーさんとピアニストのフランク・パパレリさんが共作して生まれた曲で、作曲された時期は1942年と言われていますが1943年、または1944年という説もあるそうです。
ガレスピーさんはいわゆるモダン・ジャズの原型となった「ビバップ」の立役者であり、新世代のジャズの名曲として早い段階で多くのジャズ・アーティストがライブのレパートリーに取り上げ、50年代の時点ではすでにスタンダードナンバーとしての地位を確立していたという楽曲なのですね。
ラテン・ジャズを世に知らしめた一面も持つガレスピーさんらしいアフロ・ビートを用いたパートと、王道のジャズ的な4ビートのパートが組み合わさった楽曲展開が何ともクールでカッコいいです!
この楽曲については後に歌詞が付けられて歌曲としても愛され続けており、中でもあのチャカ・カーンさんは『And The Melody Still Lingers On (A Night in Tunisia)』というタイトルで自ら作詞してファンク・バージョンとしてリメイク、作曲者のガレスピーさんも参加してのレコ―ディングが実現しています。
1981年にリリースされたアルバム『What Cha’ Gonna Do for Me』に収録されていますから、そちらもぜひチェックしてみてください!
My Favorite ThingsJohn Coltrane

こちらの『My Favourit Things』もまた、大抵の人が一度は耳にしているであろう超有名曲です!
日本では『私のお気に入り』という邦題でも著名なこちらの楽曲は、言わずと知れたミュージカルの傑作『サウンド・オブ・ミュージック』のうちの1曲として誕生した名曲であり、映画版でも印象的な場面で登場人物のマリア先生が歌っているのをすぐに思い出される方も多くいることでしょう。
『私のお気に入り』はジャズ・ミュージシャンによってインストゥルメンタル曲としても頻繁にカバーされており、特に有名なものといえばジャズの歴史において最重要人物の1人と言える巨人、ジョン・コルトレーンさんが1961年に発表した同名のアルバムに収録されているバージョンではないでしょうか。
最も知名度の高く人気のある『私のお気に入り』のカバーであり、コルトレーンさん自身も好んでコンサートで演奏し続けていたのだとか。
歌入りでもインストゥルメンタルでも、親しみやすいメロディを聴いていると不思議と楽しい気持ちにさせられますよね。
ちなみにあのアリアナ・グランデさんが2019年に発表したヒット曲『7 Rings』のメイン・フレーズは、聴けば分かりますが『My Favourit Things』を引用したものです。
原曲と聴き比べてみるのもおもしろいですよ!


