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【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集

ジャズのスタンダードナンバーと言われて、皆さんはどのような楽曲を思い浮かべますでしょうか。

実はテレビのCMやデパートの店内BGMなどで一度は耳にしている楽曲の多くが、ジャズのスタンダードナンバーであったりするのですね。

今回はジャズ・ミュージックとして長年愛され続けている「スタンダードナンバー」をテーマとして、映画用に作られてそのままジャズ界のアーティストたちに繰り返しカバーされた名曲から、ジャズ・ミュージシャン自身が作曲したナンバーまでを一挙ご紹介。

戦前の有名曲から戦後のモダン・ジャズ、70年代のフュージョン系の名曲に80年代のポピュラー音楽などにも目を向けた幅広いラインアップでお届けします!

【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集(11〜20)

Yardbird SuiteCharlie Parker

Charlie “Bird” Parker – Yardbird Suite
Yardbird SuiteCharlie Parker

モダン・ジャズの原型と言われている「ビバップスタイル」をトランペット奏者のディジー・ガレスピーさんと生み出し、34年間という短い生涯ではありましたが、天才的なアドリブ・プレイでジャズ・シーンを一変させたジャズ界の偉人「バード」ことチャーリー・パーカーさん。

パーカーさんは不世出のプレイヤーというだけではなく作曲家としてもいくつかの名曲を生み出しているのですが、今回は1946年にパーカーさんが作曲した『Yardbird Suite』を紹介しましょう。

『ヤードバード組曲』という邦題で親しまれているこちらの楽曲は、ビバップの代表的な名曲とされており、ジャズのスタンダードナンバーとしてさまざまなアーティストがカバーしている楽曲です。

パーカーさんの愛称でもあった「ヤードバード」と、クラシック音楽用語である「組曲」を組み合わせたタイトルがなんともユニークですよね。

いわゆる32小節のAABAと呼ばれる形式を用いた楽曲で、ジャズのアドリブを練習する際に課題曲として挑戦した方も多いのではないでしょうか。

ちなみにピアニスト兼シンガーソングライターとして知られているボブ・ドローさんが1956年に発表したアルバム『Devil May Care』には、彼自身が作詞した歌曲としての『Yardbird Suite』のカバーが収録されており、その歌詞の内容がパーカーさんに対する限りない敬意を感じさせるものなっていますから、興味のある方はぜひチェックしてみてください!

How High the MoonElla Fitzgerald

Ella Fitzgerald- “How High The Moon/Epic scat” LIVE 1966 [RITY Archives]
How High the MoonElla Fitzgerald

感動的な恋愛物語を紡ぐジャズスタンダードが、ここにあります。

ジャズの女王と呼ばれるエラ・フィッツジェラルドさんが歌う本作は、愛する人との距離感を月の高さに例えた切ない歌詞が印象的です。

彼女の澄んだ歌声とスキャットの妙技が、曲の魅力を一層引き立てています。

1947年9月、カーネギー・ホールで初演されて以来、多くのファンを魅了し続けてきました。

ジャズファンはもちろん、恋に悩む人にもぴったりの一曲。

静かな夜にゆったりと聴きたい名曲です。

Feeling GoodNina Simone

Nina Simone – Feeling Good (Official Video)
Feeling GoodNina Simone

自由と解放、新たな始まりを象徴する楽曲として、多くの人々の心に刻まれています。

力強く、感情豊かな歌声が、聴く者に希望と勇気を与えます。

1965年のアルバム『I Put a Spell on You』に収録され、ニーナ・シモンさんの代表作となりました。

1994年にイギリスのフォルクスワーゲンのCMで使用され、再び注目を集めました。

公民権運動にも深く関わったシモンさんの思いが込められた本作は、人生の転換期や新しい挑戦を前にした時に聴くのがおすすめです。

心が軽くなり、前を向く勇気がわいてくるでしょう。

BirdlandWeather Report

メイナード・ファーガソンさんのバンドやマイルス・デイヴィスさんのグループのメンバーという共通点を持つ、シンセサイザー奏者のジョー・ザヴィヌルさんとサックス奏者のウェイン・ショーターさんを中心として1970年に結成されたウェザー・リポートは、フュージョン~クロスオーバーを代表するグループです。

高度なテクニックを持つミュージシャンたちによる、ジャンルの枠内をとびこえた自由度の高いアンサンブルと先鋭的なセンスが生み出す作品の数々が後続のアーティストやバンドに多大なる影響を及ぼしたことは、いまさら語るまでもないでしょう。

そんな彼らが作り上げた名曲もスタンダードナンバーの地位を確立した楽曲が多く、中でも1977年にリリースされて大ヒットを記録した名盤『Heavy Weather』のオープニングを飾る『Birdland』は、フュージョンの歴史においても非常に重要な楽曲として評価されている名曲中の名曲です。

不世出のベーシスト、ジャコ・パストリアスさんのフレットレス・ベースによるピッキング・ハーモニクスを駆使したプレイのインパクトは絶大ですし、メイン・フレーズのメロディも覚えやすくて素晴らしいですよね。

実際、ジャズ・コーラス・グループのマンハッタン・トランスファーがボーカル曲としてカバーしてヒットさせているのですよ。

ちなみにこちらの楽曲のタイトルは、チャーリー・パーカーさんのニックネームにちなんだ名前を持つ、1949年から1965年までニューヨーク市マンハッタンに存在したジャズクラブをオマージュしたものです。

A Night in TunisiaDizzy Gillespie

Dizzy Gillespie feat. Charlie Parker – A Night In Tunisia
A Night in TunisiaDizzy Gillespie

『チュニジアの夜』という邦題でも有名な『A Night in Tunisia』は、著名なジャズ・トランペッターのディジー・ガレスピーさんとピアニストのフランク・パパレリさんが共作して生まれた曲で、作曲された時期は1942年と言われていますが1943年、または1944年という説もあるそうです。

ガレスピーさんはいわゆるモダン・ジャズの原型となった「ビバップ」の立役者であり、新世代のジャズの名曲として早い段階で多くのジャズ・アーティストがライブのレパートリーに取り上げ、50年代の時点ではすでにスタンダードナンバーとしての地位を確立していたという楽曲なのですね。

ラテン・ジャズを世に知らしめた一面も持つガレスピーさんらしいアフロ・ビートを用いたパートと、王道のジャズ的な4ビートのパートが組み合わさった楽曲展開が何ともクールでカッコいいです!

この楽曲については後に歌詞が付けられて歌曲としても愛され続けており、中でもあのチャカ・カーンさんは『And The Melody Still Lingers On (A Night in Tunisia)』というタイトルで自ら作詞してファンク・バージョンとしてリメイク、作曲者のガレスピーさんも参加してのレコ―ディングが実現しています。

1981年にリリースされたアルバム『What Cha’ Gonna Do for Me』に収録されていますから、そちらもぜひチェックしてみてください!