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【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集

ジャズのスタンダードナンバーと言われて、皆さんはどのような楽曲を思い浮かべますでしょうか。

実はテレビのCMやデパートの店内BGMなどで一度は耳にしている楽曲の多くが、ジャズのスタンダードナンバーであったりするのですね。

今回はジャズ・ミュージックとして長年愛され続けている「スタンダードナンバー」をテーマとして、映画用に作られてそのままジャズ界のアーティストたちに繰り返しカバーされた名曲から、ジャズ・ミュージシャン自身が作曲したナンバーまでを一挙ご紹介。

戦前の有名曲から戦後のモダン・ジャズ、70年代のフュージョン系の名曲に80年代のポピュラー音楽などにも目を向けた幅広いラインアップでお届けします!

【洋楽ジャズ】一度は聴いたことのあるスタンダードナンバー特集(11〜20)

Feeling GoodNina Simone

Nina Simone – Feeling Good (Official Video)
Feeling GoodNina Simone

自由と解放、新たな始まりを象徴する楽曲として、多くの人々の心に刻まれています。

力強く、感情豊かな歌声が、聴く者に希望と勇気を与えます。

1965年のアルバム『I Put a Spell on You』に収録され、ニーナ・シモンさんの代表作となりました。

1994年にイギリスのフォルクスワーゲンのCMで使用され、再び注目を集めました。

公民権運動にも深く関わったシモンさんの思いが込められた本作は、人生の転換期や新しい挑戦を前にした時に聴くのがおすすめです。

心が軽くなり、前を向く勇気がわいてくるでしょう。

Fly Me To The MoonFrank Sinatra

この楽曲をスタンダードナンバーとしてではなく、名作アニメーション作品『新世紀エヴァンゲリオン』のエンディングテーマとして初めて触れたという方、実は私自身もそうなのですが、一定の世代の日本人であれば結構多いかもしれませんね。

こちらの『Fly Me to the Moon』は、世界的に有名なジャズのスタンダードナンバーとして歌い継がれている名曲であり、先述した『新世紀エヴァンゲリオン』をはじめとして、ここ日本でもドラマやCM曲などで繰り返し使われている楽曲です。

そんな『Fly Me to the Moon』ですが、実は1954年にアメリカの作詞家兼作曲家、バート・ハワードさんが手掛けた『In Other Words』という曲が原曲ということをご存じでしたか?

リズムも4分の3拍子と現在のバージョンとは違ったアレンジが施されており、初めて録音した歌手はケイ・バラードさんという方で、1954年にレコードがリリースされています。

その後は紆余曲折を経て『Fly Me to the Moon』というタイトルが定着し、1962年にはジョー・ハーネルさんという作曲家・編曲家がボサノバ調にアレンジ、2年後にはあのフランク・シナトラさんが歌唱したバージョンが大ヒットを記録して現在にいたる、という経緯があるのです。

Time After TimeMiles Davis

スタンダードナンバーと言われると、大抵が戦前や50年代60年代といった時代に生まれた曲というイメージですが、本稿で紹介する楽曲は80年代に生まれた珠玉のスタンダードナンバーです。

大の親日家としても有名なアメリカ出身の女性シンガーソングライター、シンディ・ローパーさんが1983年にリリースした特大ヒットアルバム『She’s So Unusual』に収録されている『Time After Time』は、80年代を代表する名バラードとして2020年代の今も愛される名曲ですよね。

CMなどでも何度となく起用されていますし、若い音楽ファンであっても切ないメロディを聴けばすぐにそれと分かるはず。

実はこの『Time After Time』ですが、ジャズ界においてもスタンダードナンバーとして多くのアーティストがカバーし続けているのです。

ジャズ界における帝王、マイルス・デイヴィスさんが『Time After Time』が発表されて間もない時期の1984年にインストゥルメンタル・バージョンとして録音、翌年の1985年にシングルとしてもリリースしたことが直接的なきっかけとなっています。

その後はマイルスさんのライブ・パフォーマンスにおいても、繰り返し演奏されたという経緯があるのですね。

もちろん、ジャズに限らずさまざまな分野でカバーされ続けている永遠の名バラードを、オリジナル・バージョンでもマイルスさんのカバーでもぜひ楽しんでくださいね!

How High the MoonElla Fitzgerald

Ella Fitzgerald- “How High The Moon/Epic scat” LIVE 1966 [RITY Archives]
How High the MoonElla Fitzgerald

感動的な恋愛物語を紡ぐジャズスタンダードが、ここにあります。

ジャズの女王と呼ばれるエラ・フィッツジェラルドさんが歌う本作は、愛する人との距離感を月の高さに例えた切ない歌詞が印象的です。

彼女の澄んだ歌声とスキャットの妙技が、曲の魅力を一層引き立てています。

1947年9月、カーネギー・ホールで初演されて以来、多くのファンを魅了し続けてきました。

ジャズファンはもちろん、恋に悩む人にもぴったりの一曲。

静かな夜にゆったりと聴きたい名曲です。

Yardbird SuiteCharlie Parker

Charlie “Bird” Parker – Yardbird Suite
Yardbird SuiteCharlie Parker

モダン・ジャズの原型と言われている「ビバップスタイル」をトランペット奏者のディジー・ガレスピーさんと生み出し、34年間という短い生涯ではありましたが、天才的なアドリブ・プレイでジャズ・シーンを一変させたジャズ界の偉人「バード」ことチャーリー・パーカーさん。

パーカーさんは不世出のプレイヤーというだけではなく作曲家としてもいくつかの名曲を生み出しているのですが、今回は1946年にパーカーさんが作曲した『Yardbird Suite』を紹介しましょう。

『ヤードバード組曲』という邦題で親しまれているこちらの楽曲は、ビバップの代表的な名曲とされており、ジャズのスタンダードナンバーとしてさまざまなアーティストがカバーしている楽曲です。

パーカーさんの愛称でもあった「ヤードバード」と、クラシック音楽用語である「組曲」を組み合わせたタイトルがなんともユニークですよね。

いわゆる32小節のAABAと呼ばれる形式を用いた楽曲で、ジャズのアドリブを練習する際に課題曲として挑戦した方も多いのではないでしょうか。

ちなみにピアニスト兼シンガーソングライターとして知られているボブ・ドローさんが1956年に発表したアルバム『Devil May Care』には、彼自身が作詞した歌曲としての『Yardbird Suite』のカバーが収録されており、その歌詞の内容がパーカーさんに対する限りない敬意を感じさせるものなっていますから、興味のある方はぜひチェックしてみてください!