窓の外を眺めると、しとしと降りしきる雨模様……こう言葉にすると、なんだかその情景が目に浮かびますね。
「雨の日が好き」という方、たくさんいらっしゃるんじゃないでしょうか。
今回ご紹介していくのは、聴けば懐かしい気分にひたれる邦楽、雨を題材にした名曲たちです。
90年代以前の作品を「懐メロ」としてピックアップしていますので、幅広い世代にドンピシャな内容かも。
ぜひ最後までご覧になっていってください。
きっと思い出の音楽にまた、出会えますよ。
【懐メロ】しとしと雨の歌。邦楽名曲まとめ(1〜10)
Blue Rainチェッカーズ

チェッカーズが1987年にリリースした15枚目のシングル『Blue Rain』。
ファンの方は特に懐かしく感じるのではないでしょうか。
初海外となるロンドンのレコーディングということもあってか、冷たく乾いた空気が身に染みるような音像に包まれます。
雨の憂うつな日って誰かに頼りたくなることもありますよね。
悲しみをまぎらわされていたのは自分だった……。
切ない心情と雨音に呼応するような尚之さんの哀愁あふれるサックスが最高にたまりません。
雨の終わる場所DREAMS COME TRUE

平成の邦楽シーンを象徴する名曲を多く届けてきたレジェンドユニットのドリカム。
『雨の終わる場所』は1993年に『go for it!』とダブルA面でリリースされた楽曲です。
哀愁にあふれる作風はドリカムの強みのひとつでもあり、雨の景色と切ない心情がリンクしています。
雨の曲って本当に恋愛ソングが多いですよね。
この曲は本音と理性で対峙している大人の恋を思い起こさせる描写が絶妙で、まさに連れていかれそうになります。
忘れられない人がいる方は共感が深まるはず。
激しくなるバンドサウンドとも呼応するように、高揚が抑えられなくなることでしょう。
恋人も濡れる街角中村雅俊

しっとりと、それでいてかっこいいムード歌謡な雨の曲を聴きたいときにイチオシの『恋人も濡れる街角』。
俳優、歌手を中心にあらゆる分野で活躍している中村雅俊さんが、1982年に発表した17枚目のシングルです。
サザンオールスターズの桑田佳祐さんが作詞作曲を担当されていて、平成世代の人にとっても懐かしい感覚を覚えるかもしれませんね。
横浜を舞台とした大人な世界観、雨の中、さびしさを埋めるような描写が切なく響きます。
妖艶な曲調に中村さんの渋いボーカルの絡み合いが秀逸でとにかくかっこいいです。
最後の雨中西保志

世代の方にとって懐かしい雨の歌といえば、この曲を思い出す方も多いのではないでしょうか。
1992年にデビューしたシンガー、中西保志さんのヒット曲。
同1992年にリリースされた2枚目のシングルです。
夜の都会を思わせるようなきらびやかな音色に、美しい歌詞表現が光ります。
1人の女性を思う真っすぐな男心と切ない思いが、中西さんの情感があふれるボーカルで一層際立ちます。
失恋時にグッとくるのはもちろん、ふと雨の日の街並みで聴きたくなる名曲です。
雨にキッスの花束を今井美樹

楽しくなれるようなかわいい雨ソングを聴きたいときは『雨にキッスの花束を』を聴いてみませんか?
サプライズ的なプロポーズの物語が印象的なこの曲は今井美樹さんの楽曲。
1990年のアルバム『retour』に収録されました。
シングルカットされていないのですが、人気の高い楽曲の一つです。
KANさんの作曲による心が弾むポップソングっぷりと、岩里祐穂さんの鮮明に浮かびあがる雨の渋谷スクランブルのようすがとても心地よいです。
この曲を聴けば、雨の日もきっと足取りが軽くなりますよ!
たどり着いたらいつも雨降り吉田拓郎

雨の日くらいは嫌なことを忘れてゆっくり過ごしたい、そんな時におすすめしたいのが『たどり着いたらいつも雨降り』です。
ロックバンド、ザ・モップスのシングルとして1972年にリリースされたヒット曲で、作詞作曲した吉田拓郎さんもセルフカバーされています。
フォークといえば吉田拓郎さん。
言葉を大切にしたロックアルバム制作のコンセプトにおいて、もともとアマチュアの頃に所属していたバンドであるダウンタウンズの『好きになったよ女の娘』の歌詞を書き直したことから生まれました。
雨の日ってやる気が出なかったり、けだるい雰囲気に包まれてしまいますよね。
そんなときもこの曲の人生の旅路を描いたメッセージが、疲れた心を癒やしてくれて励ましてくれます!
Rain大江千里

現在はアメリカでジャズピアニストとして活動している大江千里さんの代表曲。
男性アーティストの雨の名曲といえば、この『Rain』を思い浮かべる方もいらっしゃることでしょう。
『1234』に収録されたアルバム曲で、当初はミュージシャンや音楽ファンに支持され続けた隠れた名曲といった立ち位置。
槇原敬之さんや秦基博さんによるカバーや藤井風さんの弾き語りでも話題となって若い世代にも浸透していきました。
そういった経緯もあり懐かしくもあり、どこか新しい感覚がします。
雨の日特有の不安定な心情が描かれている本曲。
一見すると失恋に思えますが、付き合いの長い恋人同士が本音をぶつけ合ってその後につながる。
そんな未来も想像できるような気がします。
切なくも軽やかで雨の日にキュッと心に響きます。






