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鬼束ちひろの名曲・人気曲

透明感のある歌声と深い詩の世界で多くのリスナーを魅了する鬼束ちひろさん。

繊細な心情を優しく包み込むピアノの旋律と、時に激しく揺れ動く感情を映し出すストリングスの響きが、独特の世界観を織りなしています。

「月光」「眩暈」をはじめとする名曲の数々は、ドラマや映画の主題歌としても起用され、苦悩や喜びを抱える人々の心に寄り添い続けています。

デビューから変わらぬ表現力で、音楽シーンに深い足跡を刻む鬼束ちひろさんの魅力をご紹介します。

鬼束ちひろの名曲・人気曲(1〜20)

Tiger in my Love鬼束ちひろ

ブロンドのヘアースタイルでこちらを見つめる鬼束さんの写真が鮮烈な印象を残す、2002年にリリースされたサード・アルバム『Sugar High』に収録されている楽曲です。

シングル曲というわけではありませんが、スローなバラードが多くを占めたアルバムの中でも、ロック~ポップス的な疾走感を兼ね備えた楽曲であり、やや異色とも言えそうな雰囲気のナンバーなのですね。

転がるようなピアノの音色と手数の多いベース・ラインが先導し、言葉を畳みかけるように低めの音域で歌う鬼束さんのボーカルは単純に刺激的でクールかつカッコいい。

とはいえ鬼束ちひろ楽曲がそれだけで終わるはずもなく、鬼束節が炸裂した言葉のスリリングな応酬は、彼女の音楽だからこそ味わえるものと言えるでしょう。

ROLLIN鬼束ちひろ

2005年に発売された2枚目のアルバム『This Armor』に収録されている楽曲です。

タイトルはロールプレイングゲームの現在進行形を表したとされるご本人による造語で、歌詞にもそれを意識したようなファンタジーの世界を思わせるワードが取り入れられています。

悲しさを背負いながらも先へと進んでいくという決意を表現した歌詞でありながら、サウンドから未来への希望のような冒険への高揚感や楽しさも感じる不思議な楽曲です。

sign鬼束ちひろ

初期の鬼束さんのシングル曲の中では、とくにポップで比較的明るいメロディ、軽やかなバンド・アンサンブルが耳に残るナンバーです。

当時は「J-PHONE」と呼ばれていたソフトバンクの携帯電話キャリアが発売、東芝が開発を担った「J-T08」および「J-T09」のCM曲でもあり、携帯を「点滅」という言葉で表現する鬼束さんならではのレトリックも注目してください。

世間に流布しているイメージだけで鬼束さんをとらえようとすると、直情的なタイプで情念を歌う……といった先入観を持っている方は意外と多いのではないでしょうか。

この『Sign』のように、少年の純粋な思いを描いた小さな恋物語を、見事に歌詞として落とし込んでポピュラリティの高いポップソングとして表現する才能を持つシンガーソングライターであることを、あらためて知っていただきたいですね。

Cage鬼束ちひろ

2000年に発売された3枚目のシングルです。

ひとりになった時におそってくる強い不安、欠けてしまった心を埋めるように、過去の良かったことにすがろうとするようすなど、不安定な感情を描いた歌詞が印象的です。

軽やかなピアノの音色が取り入れられた、アップテンポなサウンドもまた印象的です。

歌詞の暗い雰囲気との対比で、今の場所からはやく逃げ出したいと焦る気持ち、感情が定まらず揺れ動いているようすを表現しているようにも感じます。

私とワルツを鬼束ちひろ

『私とワルツを』は人気ドラマ『トリック3』の主題歌として起用され、東芝EMI時代における最後のシングル曲となった楽曲です。

リリース当時をよく知っている世代であれば、鬼束さんはこの曲までのイメージが強いという方も多いかもしれませんね。

初期の鬼束さんの世界において欠かせない存在の音楽プロデューサー、羽毛田丈史さんによるピアノ・アレンジと限りなく美しいメロディ、繊細でいて力強さが同居した歌声という鬼束さんの王道中の王道を行くナンバーと言えそうです。

楽曲の中盤でワルツのリズムが用いられ、MVではそのリズムとともに1人で踊る裸足の鬼束さんの姿も印象的でしたね。

余談ですが、タイトルにある「私」という漢字ですが実際の歌詞では「あたし」と歌われています。

シャイン鬼束ちひろ

鬼束ちひろ – シャイン(unplugged)
シャイン鬼束ちひろ

「大丈夫、私がすべてを撃ち殺してあげる」という強烈なキャッチコピーとともに発表されたデビューシングル曲。

学校の閉塞感を歌った歌詞とストリングスをフィーチャーしたアレンジが、どこか危うさと悲壮感に満ちたイメージを作り出しています。

また、1stアルバム『インソムニア』ではアルバムバージョンとしてピアノ演奏のみの歌唱となっており、そちらを知っているという方も多いかもしれませんね。

牢屋にいるかのような重々しい空気感が鬼束ちひろさんの世界観を表現している、その高い表現力や音楽センスを感じさせるダークなナンバーです。