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【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選

【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選
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【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選

「ラプソディ」は、日本語で「狂詩曲」と訳される、民族的または叙情的な内容を自由な形式で表した音楽ジャンルのひとつ。

ヨハネス・ブラームスやフランツ・リスト、ジョージ・ガーシュウィンといった歴史に名を刻む作曲家らが、それぞれ独自の世界観をもつラプソディを遺しています。

本記事では、そんなラプソディのなかから、今日においても特に人気が高く、コンサートでもたびたび取り上げられている名曲を厳選してご紹介します!

【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選

メキシコ狂詩曲 第1番Manuel Ponce

Mexican Piano Music – Mexican Rhapsody no 1, by Ponce
メキシコ狂詩曲 第1番Manuel Ponce

中南米のクラシック音楽を語るうえで外すことのできない作曲家、マヌエル・ポンセ。

メキシコ音楽のナショナリズムをいち早く打ち出した第一人者であり、故郷の民俗音楽をヨーロッパの音楽様式と融合させることで、独自の作風を確立しました。

その代表的なレパートリーのひとつが、愛国的な情熱がほとばしる『メキシコ狂詩曲 第1番』。

サロン風の洗練されたタッチに、民族的な旋律とリズムが溶け込んだ名曲です。

ポンセ作品の真髄に触れたい方はもちろん、情熱的なラテン音楽の魅力を存分に味わいたいすべてのクラシック音楽ファンにオススメしたい、聴きごたえ抜群の1曲です。

パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43Sergei Rachmaninov

PTNA2018コンペ特級ファイナル/銅賞 古海行子 ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43Sergei Rachmaninov

ロシアロマン派の巨匠、セルゲイ・ラフマニノフが、19世紀の伝説的なバイオリニスト、ニコロ・パガニーニの『24のカプリース』の最終曲をもとに、ピアノとオーケストラのために作曲した『パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43』。

情熱的であったり、技巧的であったり、時にはユーモラスな表情も見せる24の多彩な変奏の連続は、聴く者を飽きさせません。

中でも特に有名なのが、美しい旋律が印象的な第18変奏。

穏やかでありながら、どこかロマンティックな雰囲気を醸し出しています。

本作は、ラフマニノフの創造力と超絶技巧が凝縮された、まさに彼の代表曲ともいえる1曲です。

アルト・サクソフォンのためのラプソディAndré Waignein

『超絶技巧』【Waignein – Rhapsody】ウェニャン-ラプソディ
アルト・サクソフォンのためのラプソディAndré Waignein

ベルギーの作曲家アンドレ・ウェニャンは、真の音楽の魔術師。

その音楽は自由奔放で生き生きとしており、彼が生み出した600以上もの作品は、国内外で高く評価されています。

なかでも特に人気が高いのが、コンクールやコンサートなどで頻繁に演奏されている『アルト・サクソフォンのためのラプソディ』。

サクソフォンの魅力を存分に引き出す圧巻の作品で、ソリストとオーケストラの見事な掛け合いが印象的です。

テクニックと感性を兼ね備えたサクソフォン奏者はもちろん、多彩な音色の魅力にひかれるすべての音楽ファンにぜひ聴いていただきたい、現代吹奏楽の名曲の一つです。

3つのスラヴ狂詩曲 Op.45 B.86Antonín Dvořák

Dvořák: 3 Slavonic Rhapsodies, Op. 45, B 86 (with Score)
3つのスラヴ狂詩曲 Op.45 B.86Antonín Dvořák

チェコ出身の作曲家アントニン・ドヴォルザークの『3つのスラヴ狂詩曲 Op.45 B.86』。

ドヴォルザークは、幼少期から音楽的才能を発揮し、チェコ民族の音楽を世界に広めた立役者ともいえる作曲家です。

1878年に作曲されたこの曲は、3つの楽章からなり、それぞれ異なる民族的なテンペラメントの情景を描きながらも、互いに対照的なバランスを成し遂げています。

第1の狂詩曲は田園的な雰囲気、第2の狂詩曲はドラマチックな調子、第3の狂詩曲は生命の喜びを表現しており、ドヴォルザークならではの独自の音楽言語が感じられます。

彼の作品を初めて聴く方にもオススメですが、クラシック音楽をより深く理解したい方にとっても魅力的な1曲といえるでしょう。

管弦楽のための狂詩曲「スペイン」Emmanuel Chabrier

フランスの作曲家エマニュエル・シャブリエの代表作の1つ『管弦楽のための狂詩曲』。

1883年に作曲されたこの曲は、シャブリエがスペイン旅行で感じたアンダルシア地方の情熱的なリズムや旋律からインスピレーションを得て生まれました。

華やかなオーケストレーションと色彩豊かな響きが魅力的で、木管楽器と金管楽器が巧みに使われています。

スペイン民謡をモチーフにしながらも、シャブリエ独自の自由な感性が存分に発揮された本作は、クラシック音楽ファンにはもちろん、情熱的な音楽が好きな方にもぜひ聴いていただきたい名曲です。

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