【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選
「ラプソディ」は、日本語で「狂詩曲」と訳される、民族的または叙情的な内容を自由な形式で表した音楽ジャンルのひとつ。
ヨハネス・ブラームスやフランツ・リスト、ジョージ・ガーシュウィンといった歴史に名を刻む作曲家らが、それぞれ独自の世界観をもつラプソディを遺しています。
本記事では、そんなラプソディのなかから、今日においても特に人気が高く、コンサートでもたびたび取り上げられている名曲を厳選してご紹介します!
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もくじ
- 【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選
- メキシコ狂詩曲 第1番Manuel Ponce
- パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43Sergei Rachmaninov
- アルト・サクソフォンのためのラプソディAndré Waignein
- 3つのスラヴ狂詩曲 Op.45 B.86Antonín Dvořák
- 管弦楽のための狂詩曲「スペイン」Emmanuel Chabrier
- サマーセット狂詩曲 Op.21-2Gustav Holst
- 2つのラプソディ Op.79 第2番 ト短調Johannes Brahms
- ノルウェー狂詩曲Édouard Lalo
- スペイン狂詩曲 S.254Franz Liszt
- ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ長調 S.244-2Franz Liszt
- バイオリンとピアノのためのラプソディ 第1番 Sz.86Bartók Béla
- オーヴェルニュ狂詩曲 ハ長調 Op.73Camille Saint-Saëns
- ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin
- セカンド・ラプソディGeorge Gershwin
- 管弦楽のためのラプソディ外山雄三
【名曲ラプソディ】クラシック音楽史を彩る華やかな狂詩曲を厳選
バイオリンとピアノのためのラプソディ 第1番 Sz.86Bartók Béla

ハンガリー出身のクラシック音楽の作曲家、ピアニスト、そして民俗音楽研究家として知られるバルトーク・ベーラの『バイオリンとピアノのためのラプソディ第1番 Sz.86』。
1928年に作曲された本作は、ハンガリーのバイオリニストに献呈された技巧的な作品で、バイオリンとピアノ、チェロとピアノ、バイオリンとオーケストラなどの編成で演奏されています。
全体を通してハンガリーの伝統的なチャールダーシュのリズムが用いられた本作は、民族色豊かな音楽に興味がある方や、いつもとは一味違う雰囲気の曲を探している方にオススメの1曲です。
オーヴェルニュ狂詩曲 ハ長調 Op.73Camille Saint-Saëns

19世紀から20世紀にかけて活躍したフランスの作曲家カミーユ・サン=サーンス。
彼は幼少期から音楽の才能を発揮し、ピアノとオルガンの名演奏家として名をはせました。
『オーヴェルニュ狂詩曲 ハ長調 Op.73』は、彼が1884年に作曲したピアノとオーケストラのための作品です。
オーヴェルニュ地方の山岳地帯で耳にした洗濯女の歌うメロディと牧歌的な呼び声をもとに、リストのハンガリー狂詩曲に影響を受けた自由な形式で書かれた本作は、鮮やかな色彩感とともに、風光明媚な情景を映し出します。
華麗なピアノの響きとオーケストラの豪華なサウンドが融合した、まさに「狂詩曲」の名にふさわしい作品といえるでしょう。
ラプソディ・イン・ブルーGeorge Gershwin

ジョージ・ガーシュウィンの代表作『ラプソディ・イン・ブルー』は、クラシックとジャズが見事に融合した革新的なピアノ協奏曲。
1924年2月12日にニューヨークのエオリアン・ホールで初演され、聴衆を圧倒しました。
ガーシュウィンは、この曲の創作にわずか5週間しか費やしておらず、アメリカの活気や都市の喧騒を表現するため、ジャズのリズムやブルーノートを駆使しています。
特に印象的なのは冒頭の滑らかなクラリネットのグリッサンド。
クラシック音楽ファンのみならず、ジャズ好きな方にもオススメの名曲です。
セカンド・ラプソディGeorge Gershwin

アメリカ音楽史上に残る偉大な作曲家ジョージ・ガーシュウィンは、ジャズ、クラシック、ポピュラー音楽を融合させた革新的な作風で知られています。
彼の『セカンド・ラプソディ』は、1931年に作曲された管弦楽曲で、映画『Delicious』のために書かれた音楽をもとに作曲されました。
本作は、ニューヨークの街並みの活気と喧騒を表現しようとした意欲作であり、勢いのある開始部、ラテンのリズムを感じさせる部分、『ラプソディ・イン・ブルー』をほうふつとさせる終結部の3つのセクションから成ります。
クラシック音楽の枠組みに囚われない斬新な音楽を求める方にオススメの1曲です。
管弦楽のためのラプソディ外山雄三

クラシック音楽史に輝く『管弦楽のためのラプソディ』。
1960年に作曲家の外山雄三さんが手掛けたこの作品には、日本人なら誰もが知る民謡の数々がちりばめられており、独特の世界観を創り上げています。
和太鼓やチャンチキなどの打楽器を効果的に織り交ぜ、わずか7分という短い演奏時間の中で「急-緩-急」の三部形式による鮮やかな展開を見せてくれます。
日本古来の旋律を現代によみがえらせたこの曲は、クラシック音楽ファンのみならず、吹奏楽愛好家にもぜひ聴いていただきたい名曲です。
おわりに
民族的で叙情的、さらに情熱的なラプソディの名曲、ご堪能いただけましたか?
「ラプソディ」と名の付く作品は、今回ご紹介した以外にも数多く存在します。
ご興味をお持ちの方は、ぜひいろいろな作曲家によるラプソディを聴き比べてみてくださいね。