【ロマン派の名曲】魂を揺さぶる珠玉の有名作品を一挙紹介!
19世紀のヨーロッパで広がった新しい音楽の潮流「ロマン派」。
「クラシック音楽史上最も華やかな時代」ともいわれるロマン派時代には、ショパンやリストをはじめとする多くの作曲家が、後世に語り継がれることとなる数多くの名作を遺しました。
本記事では、そんなロマン派時代の作品のなかでも、特に知名度や人気の高い有名作品をピックアップ。
作曲家の特徴や曲が生まれた背景、作品の聴きどころなどの情報とともにご紹介します!
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【ロマン派の名曲】魂を揺さぶる珠玉の有名作品を一挙紹介!(1〜10)
劇的物語「ファウストの劫罰」より「ラコッツィ行進曲」Hector Berlioz

『ラコッツィ行進曲』は、もともとハンガリーの民謡で、作曲者は不明とされています。
エクトル・ベルリオーズがこの曲を劇的物語『ファウストの劫罰』のなかで用いたことで、有名になりました。
この物語は、ドイツの作家ゲーテの著書『ファウスト』に基づいた作品で、ハンガリーの軍隊行進曲としても使われています。
オペラ「夏の夜の夢」より「結婚行進曲」Felix Mendelssohn

『夏の夜の夢』の劇付随音楽の中でも特に知られる1曲。
ロマン派を代表する作曲家、フェリックス・メンデルスゾーンが17歳の時に最初に作曲した序曲を基に、1842年に完成させました。
古典的なソナタ形式を採用しつつ、妖精たちの軽やかな動きやロバのいななきを表現するなど、幻想的な世界観を巧みに音楽で描写。
特にプロイセン王子とイギリス王女の結婚式で演奏されたことをきっかけに広く知られるようになり、今日では結婚式の定番曲として親しまれています。
本作の壮大でロマンティックな雰囲気は、人生の門出を祝福するのに最適。
クラシック音楽の入門としてもオススメできる、メンデルスゾーンの代表作です。
幻想即興曲Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家、フレデリック・ショパンの4つの即興曲のうち最初に作曲されたのが、最も有名な『幻想即興曲』。
1音目のオクターブが鳴り響いた瞬間、この曲だと気づく方も少なくないはずです。
左手は1拍を6等分、右手は8等分したリズムになっているため、練習し始めてしばらくは両手奏のコツをつかむのが難しいかもしれません。
しかし、練習を重ねることで、自然に拍頭を合わせられるようになるでしょう。
根気強く練習を続けてみてくださいね!
【ロマン派の名曲】魂を揺さぶる珠玉の有名作品を一挙紹介!(11〜20)
バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O 14Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンは、19世紀前半のドイツを代表する作曲家の一人です。
彼の音楽は、古典主義の伝統を受け継ぎつつも、ロマン主義の感性を取り入れた独自のスタイルで知られています。
なかでも『バイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64 MWV O 14』は、メンデルスゾーンの代表作の一つであり、バイオリンの魅力を存分に引き出した名曲として広く親しまれています。
本作は、メンデルスゾーンとバイオリニストのフェルディナント・ダーヴィッドとの長年の友情から生まれました。
メンデルスゾーン自身がバイオリンを演奏した経験を生かし、楽器の特性を熟知した書法が随所に見られます。
叙情的なメロディーと華麗な技巧のバランスが絶妙で、聴く者を魅了してやみません。
バイオリンの美しい音色に酔いしれたい方や、ロマン派音楽の名曲に触れてみたい方にぜひオススメしたい1曲です。
「カルメン」組曲第2番より「闘牛士の歌」Georges Bizet

ジョルジュ・ビゼーが作曲したフランス語による歌劇『カルメン』の第2幕で歌われる『闘牛士の歌』。
恋に自由奔放なジプシーの女、カルメンが夢中になってしまった闘牛士、エスカミーリョが高らかに歌い上げる、劇中でも特に印象的な1曲です。
CMなどで替え歌として使われたメロディが含まれているため、クラシックを普段から聴かないという方でも知っている、有名曲の一つではないでしょうか。
子供の情景 Op.15 第7曲「トロイメライ」Robert Schumann

ドイツ・ロマン派を代表する作曲家ロベルト・シューマン。
彼はピアニストを志しながらも、手の怪我により作曲家への道を進みました。
妻のクララとの結婚や作曲家ブラームスとの交流など、シューマンの人生には音楽に影響を与えた出来事が数多くあります。
彼の代表的なピアノ曲集『子供の情景 Op.15』の第7曲『トロイメライ』は、穏やかで美しい旋律からシューマンの豊かな感性が伝わってくる1曲。
ピアノ独奏だけでなく、さまざまな編曲版も人気を集めている名曲です。
歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」Giuseppe Verdi

『凱旋行進曲』は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した歌劇『アイーダ』の第2幕第2場で出てくる曲で、その一部がサッカーの応援歌としても有名なので、クラシック音楽になじみがない方でも聴いたことがあるのではないでしょうか。
曲中ではファンファーレ・トランペットと呼ばれるトランペットが用いられ、オーケストラピットではなく舞台上で演奏される点も特徴的です。





