川の童謡・民謡・わらべうた
清らかな川のせせらぎと共に流れてきた童謡の調べは、私たちの心に深く染み入ります。
「めだかの学校」や「スワニー河」など、川を題材にした童謡には、水辺の生き物たちの暮らしや、故郷への想いが優しく描かれています。
世代を超えて歌い継がれるメロディーには、自然との調和や生命の輝きが込められています。
水面に映る思い出とともに、心温まる歌の世界へ出かけてみませんか?
川の童謡・民謡・わらべうた(1〜20)
春の小川日本合唱協会

1912年に発表された文部省唱歌で、高野辰之が作詞、岡野貞一が作曲したといわれています。
初出は「尋常小学唱歌 第四学年用」で、以来歌詞の改変がありつつも、現在まで歌い継がれています。
この川のモデルは宇田川の支流であった河骨川であるという説、高野の出身地の長野県内の川であるという説があります。
めだかの学校PIPPO

作詞:茶木滋、作曲:中田喜直の童謡です。
1951年、NHKのラジオ番組で発表され、当初はそれほど高い評価ではなかったものの、徐々に人気となり、1954年には文部省芸術選奨文部大臣賞を受賞しました。
2007年に文化庁が選定した日本の歌百選にも選出されています。
ちいさいかわのうた大杉久美子
テレビアニメ「ミームいろいろ夢の旅」のエンディングテーマでした。
オープニングテーマ「ポケット宇宙」と同じく、武鹿悦子が作詞、渡辺岳夫が作曲しました。
大杉久美子は「世界名作劇場」シリーズの主題歌などで知られるアニメソング歌手です。
故郷を離るる歌安東峰子

1913年に出版された「新作唱歌 第五集」にてはじめて紹介されました。
ドイツ民謡・歌曲「Der letzte Abend(最後の夜)」が原曲で、「早春賦」で知られる作詞家・吉丸一昌が詞をつけました。
故郷の草木、山、川へのわかれをつづった内容です。
スワニー河NHK東京児童合唱団

ニューヨークの黒人扮装一座が演奏するためにフォスターが作詞作曲しました。
1851年に「故郷の人々」(Old Folks at Home)として楽譜が出版され、1935年にはスワニー河のあるフロリダの州歌になりました。
日本では、勝承夫訳詞の「故郷の人々」、緒園凉子訳詞の「スワニー河」の両方が知られています。