川をテーマにした童謡・唱歌・わらべうた。懐かしい水辺の名曲たち
川のせせらぎや流れる様子を歌にたくした童謡や唱歌には、日本人の心に深く染み入る独特の情緒があふれています。
子供の頃に口ずさんだ懐かしい歌から、学校で習った思い出の唱歌まで、川をテーマにした曲が、大人になった今でも記憶に残っているという方は少なくないはずです。
この記事では、四季折々の変化を見せる川の美しさや、川に住む生き物の様子などを歌にした作品をご紹介します。
懐かしい思い出にひたりながらお楽しみください。
川をテーマにした童謡・唱歌・わらべうた。懐かしい水辺の名曲たち(41〜50)
蛍間庭小枝

作詞・井上赳、作曲・下總皖一の文部省唱歌です。
尋常小学校三年生用の楽曲として、1932年に発表されました。
夕暮れ時に川べりの柳の木のもとに蛍が集まる様子を歌った曲です。
“ほ ほ ほたる”という歌詞は、わらべ歌の「ほたる来い」を想起させます。
どじょっこふなっこひばり児童合唱団

東北地方の田植え歌・わらべ歌として親しまれていたものをもとに、1936年に岡本敏明が混声合唱に作曲しました。
歌詞については豊口清志がつけた、あるいは民謡から採録したという説があります。
NHK「みんなのうた」では放送開始の1961年に中村浩子の歌で紹介されました。
ブンガワン・ソログサン・マルトハルトノ

インドネシアの大衆音楽クロンチョンを代表する一曲です。
タイトルはソロ川を意味し、雨期には水があふれるが、乾期にはほとんど枯渇してしまうという自然の不思議さ、そこで生きる人々の故郷への思いがうたわれています。
川の向こうでディズニー

ディズニー長編アニメ映画「ポカホンタス」の劇中歌です。
アラン・メンケン作曲、歌詞はステファン・スチュアート、日本語詞は湯川れいこがつけています。
ヒロイン・ポカホンタスがボートを漕ぎながら歌うシーンで使われています。
春の川で陽月野文雪
1965年3月、NHK「みんなのうた」で西六郷少年少女合唱団が歌ったものが放送されました。
フランスのヨハン・シュトラウスと呼ばれた作曲家エミール・ワルトトイフェルの「Très jolie(愛しの彼女)」に、青木爽が日本語詞をつけたものです。
おわりに
懐かしい童謡や唱歌、心温まるわらべうたまで、川をテーマにした曲を幅広くご紹介しました。
穏やかな流れから力強い渓流まで、川の表情は私たちの人生に寄り添うように歌に描かれています。
日常に癒やしがほしいと感じたとき、そっと耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
きっと、心が穏やかになっていくのを感じられるはずです。