川をテーマにした童謡・唱歌・わらべうた。懐かしい水辺の名曲たち
川のせせらぎや流れる様子を歌にたくした童謡や唱歌には、日本人の心に深く染み入る独特の情緒があふれています。
子供の頃に口ずさんだ懐かしい歌から、学校で習った思い出の唱歌まで、川をテーマにした曲が、大人になった今でも記憶に残っているという方は少なくないはずです。
この記事では、四季折々の変化を見せる川の美しさや、川に住む生き物の様子などを歌にした作品をご紹介します。
懐かしい思い出にひたりながらお楽しみください。
川をテーマにした童謡・唱歌・わらべうた。懐かしい水辺の名曲たち(31〜40)
もみじ芹洋子
「春の小川」「故郷」と同じく高野辰之作詞、岡野貞一作曲の唱歌です。
初出は1911年の「尋常小学唱歌(二)」で、2007年には日本の歌百選に入りました。
二番の歌詞で、谷川に紅葉の葉が浮かぶ光景を描いています。
ラサ・サヤンDick Lee

インドネシア、マレーシア、シンガポールなどでよく知られる民謡に、小林幹治が自然を賛美する内容の日本語詞をつけたものです。
1962年9月にNHK「みんなのうた」にて東京放送児童合唱団が歌ったものが放送されました。
走る川ハーモニー落合

黒沢吉徳・作曲、金沢智恵子・作詞の合唱組曲「水の翼」の第2曲です。
1993年に発表され、「泉」「海へ」とともに、水が川となって海へ戻り、新たな旅へ出るという流れを表現しています。
中学校の合唱コンクールで定番となっています。
母なるヴォルガを下りて一橋大学津田塾大学合唱団ユマニテ

1921年、アレクサンドル・グラズノフが発表した楽曲です。
ヴォルガとはロシアの西部を流れる大河です。
ロシアではヴォルガ川が古くから交通の要で、川を下った船を上流へ戻すために陸地から綱で引く作業を歌った「ヴォルガの舟引き歌」といった民謡もあります。
はじまり名古屋市立城山中学校
作詞・工藤直子、作曲・木下牧子による合唱曲です。
工藤直子の詩に木下牧子が曲をつけた合唱作品としては、ほかに第73回(2006年度)NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲となった『まいにち「おはつ」』などがあります。