昭和40年代の日本のヒット曲
昭和40年代の日本と言えば、後に「いざなぎ景気」と言われる高度経済成長期に突入したり、1970年(昭和45年)には大阪万博が開催されたりと、非常に活気にあふれていた時代だったようなイメージがあります。
また、音楽的にもエレキギターのブーム、グループサウンズブーム、フォークソングブーム等の中から後の日本の音楽シーンに強く影響を与え、そしてまたリスナーの方たちの記憶に残る作品たちが数多く生まれた時代でした。
本特集では、そんな日本の昭和40年代の名曲たちをご紹介します。
当時をリアルタイムでご経験された方にも後追い世代の方にもお楽しみいただけるよう、できるだけ幅広く選曲してみました。
ぜひお楽しみくださいませ。
昭和40年代の日本のヒット曲(21〜30)
危険なふたり沢田研二

沢田研二さんの6作目のシングルで、リリースは1973年(昭和48年)4月。
沢田さんのソロ曲の中で初のオリコン1位を獲得した楽曲だそうです。
ちなみに第15回日本レコード大賞の大賞他、いくつもの受賞歴があります。
イントロのおそらくワウペダルを使ったギターのフレーズと沢田さんの妙に色気のある歌声がとても耳に残ると思いません?
特にBメロパートの高音部分の歌声の色気は特筆に値するのではないでしょうか。
歌パートの終わりの部分のボーカルのタイム感も独特で秀逸です。
あなたが欲しいザ・ハプニングス・フォー

グループサウンズ時代の名曲を今に伝えるシングルで、1967年11月に発売された作品です。
キーボードを前面に押し出した独自の編成で、バロック音楽からラテン、ジャズまで、多彩な音楽性を融合させた実験的なサウンドが魅力です。
愛する人への深い思いをつづった切実な歌詞は、当時の若者たちの心に強く響きました。
ザ・ハプニングス・フォーは、クラシック音楽の要素を取り入れた斬新なアレンジで、他のGSバンドとは一線を画す存在となりました。
ジャケットは横尾忠則氏のデザインが印象的です。
青春時代の甘い思い出に浸りたい方や、60年代の実験的な音楽に興味がある方にオススメの一枚です。
ウルトラセブンの歌みすず児童合唱団、ジ・エコーズ

これはもう説明不要なくらいの日本の特撮ドラマの金字塔のひとつ、ウルトラマンシリーズの第2作目、ウルトラセブンの主題歌ですね!
シンプルなメロディながら、とても緻密に丁寧に作り込まれたオーケストラアレンジと合唱ワークが、ドラマの世界観とセブンの活躍を見事に表現していて、これから始まるストーリーへの期待感を否応なしに高めてくれる名曲と言っていいでしょう!
本稿をご覧の皆さんの中にも、同番組を夢中になって見ていたご経験のある方も多いのでは?
理屈抜きでお楽しみいただければと思います。
想い出の渚ザ・ワイルドワンズ
日本のグループサウンズの先駆け的存在となった、ザ・ワイルド・ワンズのデビューシングルで1966年(昭和41年)11月リリース。
曲中の随所で楽しむことのできるステキなハーモニーワークとストリングスアレンジも手伝って、歌詞をよく聴かなくても夏の渚のワンシーンが目に浮かぶような、とても情景描写の巧みな一曲ですね。
後にさまざまなアーティストによるカバーバージョンが制作され、それらが売り上げでも好成績を残していることも納得の名曲です!
柔美空ひばり

日本の女性歌手、美空ひばりさんの通算211作目(!
)のシングルで1964年(昭和39年)11月リリース。
美空さんのデビューは1949年(昭和24年)だそうですで、この曲のリリースはデビューから15年後ということを考えても、そのあまりの多作ぶりにまず驚きです!
ちなみにこれは美空さんの代表曲のひとつで、第7回日本レコード大賞ほか、数々の賞を受賞しています。
楽曲のテーマはもちろん柔道!
曲調や美空さんの非常に力強い歌声からも、とても勇壮な雰囲気が伝わってきます。
後の人気アニメ『YAWARA!』のタイトル命名や世界観作りにも大きく影響を与えたのではないでしょうか。
君なき世界ザ・ビーバーズ

サイケデリックなロックサウンドと哀愁漂うメロディが織りなす傑作が、1967年11月に発売されたザ・ビーバーズのセカンドシングルです。
切ないメロディは、失恋の痛みを鮮やかに描き出しています。
ツイン・ボーカルの響きと、石間秀樹さんと平井正之さんによるツイン・ギターの妙技が見事に調和した本作は、オリコンチャートで57位を記録。
同年にはテレビ番組『ヤング720』への出演も果たしました。
恋に破れた心を癒やしたい夜、または青春時代を懐かしむ静かな午後に聴きたい一曲です。
ブラインド・バードザ・モップス

激動の1960年代、サイケデリックムーブメントの先駆者として知られるザ・モップスが1967年11月に発表したデビュー作です。
重厚なギターリフと幻想的なサウンドが融合した斬新なアレンジは、当時の日本の音楽シーンに衝撃を与えました。
奇抜な衣装やライトショーを取り入れたパフォーマンスでも注目を集めた本作は、アルバム『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン』にも収録され、数々の伝説を生み出しました。
2014年4月にリリースされた完全盤『サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン+2』でCDでの聴取が可能になり、その革新性が再評価されています。
新しい音楽の可能性を追求したい方や、日本のロック史に興味がある方にぜひ聴いていただきたい一曲です。



