昭和40年代の日本のヒット曲
昭和40年代の日本と言えば、後に「いざなぎ景気」と言われる高度経済成長期に突入したり、1970年(昭和45年)には大阪万博が開催されたりと、非常に活気にあふれていた時代だったようなイメージがあります。
また、音楽的にもエレキギターのブーム、グループサウンズブーム、フォークソングブーム等の中から後の日本の音楽シーンに強く影響を与え、そしてまたリスナーの方たちの記憶に残る作品たちが数多く生まれた時代でした。
本特集では、そんな日本の昭和40年代の名曲たちをご紹介します。
当時をリアルタイムでご経験された方にも後追い世代の方にもお楽しみいただけるよう、できるだけ幅広く選曲してみました。
ぜひお楽しみくださいませ。
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もくじ
- 昭和40年代の日本のヒット曲
- 黒ネコのタンゴ皆川おさむ
- 涙の連絡船都はるみ
- モナリザの微笑みザ・タイガース
- うそ中条きよし
- ブルー・シャトウジャッキー吉川とブルー・コメッツ
- 恋の季節ピンキーとキラーズ
- いいじゃないの幸せならば佐良直美
- 夜霧よ今夜も有難う石原裕次郎
- 君といつまでも加山雄三
- 夜明けのスキャット由紀さおり
- 学生街の喫茶店ガロ
- 神田川南こうせつ & かぐや姫
- 星影のワルツ千昌夫
- 白いブランコビリーバンバン
- バラが咲いたマイク眞木
- 霧の摩周湖布施明
- 君なき世界ザ・ビーバーズ
- 帰ってきたヨッパライザ・フォーク・クルセダーズ
- 天使の誘惑黛ジュン
- わたしの城下町小柳ルミ子
- ノー・ノー・ボーイザ・スパイダース
- ブラインド・バードザ・モップス
- ハ・ハ・ハザ・リンド&リンダーズ
- 三百六十五歩のマーチ水前寺清子
- あなたが欲しいザ・ハプニングス・フォー
- レッツ・ゴー・シェイク!寺内タケシ & バニーズ
- ケメ子の歌ザ・ダーツ
- 神様お願い!ザ・テンプターズ
- レッツゴーライダーキック藤岡弘
- 想い出の渚ザ・ワイルドワンズ
- 危険なふたり沢田研二
- ウルトラセブンの歌みすず児童合唱団、ジ・エコーズ
- ひと夏の経験山口百恵
- 柔美空ひばり
- 恋のフーガザ・ピーナッツ
- 受験生ブルース高石ともや
- わたしの青い鳥桜田淳子
- せんせい森昌子
昭和40年代の日本のヒット曲(1〜20)
星影のワルツ千昌夫

1966年3月にリリースされたこの歌は、当初売れ行きが芳しくありませんでしたが、千昌夫さん自身の働きかけにより徐々に人気を博し、250万枚以上を売り上げる大ヒットとなりました。
3拍子のワルツリズムに乗せて、切ない恋心を描いた歌詞が心に染みます。
別れを選ぶつらさと相手への深い愛が伝わってくる歌詞が魅力的です。
懐かしい思い出に浸りたい時や、切ない気分の時にぴったりの一曲ですね。
白いブランコビリーバンバン

菅原孝さん、菅原進さんのご兄弟による日本のフォークユニット、ビリーバンバンのファーストシングルで、リリースは1969年(昭和44年)1月。
デビューシングルでありながら20万枚を超えるセールスを記録し、同ユニットは一躍、日本のフォークユニットの代表のような存在になりました。
今、本稿を書くためにこの曲を聴いていますが、今の楽曲にはない、とてもシンプルなメロディと構成ながらすごく耳に残る魅力があって、当時をリアルタイムで知らない自分が聴いても、好セールスを記録した理由が納得できる気がします。
ストリングスのアレンジも綺麗でステキですよね。
懐かしい情景が浮かぶような歌詞と共にお楽しみください。
バラが咲いたマイク眞木

マイク眞木さんのファーストシングルで、1966年(昭和41年)4月リリース。
これもまた非常にシンプルなメロディーとアレンジが印象的な昭和の日本のフォークソングの名曲ですね。
当時の録音テクノロジーの環境等の理由でアコースティックギターの音など決してHi-Fiとは言えないサウンドですが、それがまたこの曲の暖かい世界観をとても効果的に演出している気がします。
聴いているだけでバラが咲く春の暖かい日差しを感じさせてくれる…そんな楽曲ではないでしょうか。
霧の摩周湖布施明

布施明さんの通算5作目のシングルで、1966年(昭和41年)12月リリース。
ちなみに作曲は昭和の大作曲家、平尾昌晃さんで、この楽曲で第9回(1967年度)レコード大賞の作曲賞を受賞されました。
布施明さんと言えば、筆者なんかはちょっとカンツォーネ風のダイナミックな歌声が特徴的なシンガーさんという印象が強いのですが、この音源で聴ける非常に若々しい歌声に少し驚きと新鮮さを感じてしまいました。
まさにタイトル通り、霧の夜に浮かぶ北海道の摩周湖の冷たい空気感まで伝わってくる昭和の名曲ですね。
君なき世界ザ・ビーバーズ

サイケデリックなロックサウンドと哀愁漂うメロディが織りなす傑作が、1967年11月に発売されたザ・ビーバーズのセカンドシングルです。
切ないメロディは、失恋の痛みを鮮やかに描き出しています。
ツイン・ボーカルの響きと、石間秀樹さんと平井正之さんによるツイン・ギターの妙技が見事に調和した本作は、オリコンチャートで57位を記録。
同年にはテレビ番組『ヤング720』への出演も果たしました。
恋に破れた心を癒やしたい夜、または青春時代を懐かしむ静かな午後に聴きたい一曲です。
帰ってきたヨッパライザ・フォーク・クルセダーズ

日本のフォークグループ、ザ・フォーク・クルセダーズのデビューシングルで1967年(昭和42年)12月リリース。
特殊加工(?
)されたボーカルパートと奇想天外な歌詞がすごく印象的な昭和の名曲ですね。
このボーカルパートの加工、現代のスタジオテクノロジーならピッチ修正プラグインなどを使うことで簡単に実現できますが、そんなスタジオテクノロジーもなかった時代によくやったなぁ…というのが、普段からスタジオワークでサウンドメイクしている立場からの筆者の素直な感想です(笑)。
おそらくテープの早回しによるものと思いますが、バックトラックとの微妙なテンポやピッチの調整など非常に難しかったであろうことは想像に難くないですね。
ま、そんな専門的なことはともかく、聴き流しているだけでも楽しい気持ちにさせてくれる名曲なので、ぜひお楽しみください!