【南部俵積み唄】東北に息づく民謡。名歌手・演奏家によ動画を厳選!
民謡『俵積み唄』『南部俵積み唄』は、労働の現場で歌い継がれてきた、日本の大切な音楽文化のひとつです。
力仕事をする際のリズムを整えたり、作業する人々の心を一つにまとめたりと、先人たちの知恵と工夫が込められた貴重な歌なのです。
この記事では、さまざまな歌い手や楽器奏者による『南部俵積み唄』の演奏をお届けします。
なかには、西洋の音楽とコラボした珍しいバージョンも!?
日本の伝統文化に触れてみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
【南部俵積み唄】東北に息づく民謡。名歌手・演奏家によ動画を厳選!(1〜10)
南部俵積み唄NEW!丘みどり

幼少期から民謡で鍛え抜かれた丘みどりさんが青森県の祝い民謡をモダンに歌い上げた、まさに伝統と現代が融合した唯一無二の民謡カバーですね。
蔵や俵を讃える威勢のいい祝い唄を、ロック調のアレンジで仕上げることで力強く躍動感あふれる世界観を構築しており、民謡の掛け声や軽快なリズムはそのままに現代ステージ向けの演出を加えた丘さんならではのパフォーマンスが楽しめます。
2018年7月に開催された「丘みどりリサイタル2018 ~演魅~」の映像作品で披露されており、2025年のデビュー20周年記念コンサートでも本曲がセットリスト第9番目に挙げられたことからも、丘さんにとって重要なレパートリーであることがわかりますね。
南部俵積み唄NEW!二代目佐々木光儀 with CHiLi GiRL BAND

青森の民謡と現代のバンドサウンドが融合した、革新的なアレンジが注目されます。
津軽三味線の力強い音色にエレクトリックギターやドラムが絡み合い、労働歌として歌い継がれてきた俵積み唄に新たな命が吹き込まれています。
伝統的なこぶしや抑揚を残しながらも、ロックやファンクの要素を取り入れたグルーヴ感は、民謡の枠を越えた魅力を放っていますね。
和楽器の音色に惹かれる方はもちろん、クロスオーバー音楽を楽しみたい方にもオススメの演奏です。
南部俵積み唄NEW!杜このみ

東北地方、かつての南部藩領で祝い唄として親しまれてきた民謡を、杜このみさんが歌い上げています。
杜さんは北海道で幼少期から民謡を学び、江差追分全国大会で史上最年少優勝を果たした実力の持ち主。
演歌歌手としてデビュー後も、民謡のコブシと演歌の技法を融合させた独自の歌唱スタイルを確立しています。
『南部俵積み唄』の演奏でも、伝統的な節回しと力強い声量の見事な調和を楽しめます。
日本の伝統文化に触れたい方、労働歌や祝い唄の力強さを体感したい方にオススメの演奏です。
俵積み唄(混声合唱とピアノのための四つの日本民謡「北へ」)NEW!松下耕

青森県の正月祝唄を素材に、合唱作品として現代によみがえらせた楽曲です。
1991年3月に和歌山で初演され、のちに女声版も生まれました。
松下耕さんが手がけた本作の魅力は、伝統的な民謡のメロディと、ジャズ風のテンションコードを組み合わせた大胆な編曲にあります。
疾走感あふれるピアノの序奏から始まり、合唱が民謡の節回しをユニゾンで歌い上げる展開は、聴く人を一気に引き込む力強さがありますね。
中学から大学、一般合唱団まで幅広く愛され、コンクールでも演奏効果の高い作品として定着している、東北の伝統文化に触れたい方や、合唱の新しい表現を楽しみたい方にピッタリの作品です。
南部俵積み唄NEW!蝦名宇摩

岩手、青森に伝わる門付け唄を、津軽三味線、尺八、太鼓、鈴、囃子まで一人で演奏した力作です。
蝦名宇摩さんは奄美大島出身ながら津軽三味線を極めた異色の経歴を持ち、第二回埼玉県津軽三味線大会優勝をはじめ各地民謡大会で十数回の優勝実績を誇ります。
『南部俵積み唄』の演奏は2015年11月リリースのアルバム『輪郭〜民謡ひきかたり〜』に収録されています。
華やかなリズムと三味線二丁の重厚な響きが、祝いの席を盛り上げてくれる、お正月やお祝いの場面で聴きたい演奏ですね。
南部俵積み唄NEW!館松栄喜

青森県南部地方に伝わる労働歌であり、祝い門付唄として家々の繁栄を願い、俵を積み上げる姿を豊かに唄い上げる本作。
倉に満ちる米俵や、富の象徴が描かれる歌詞、そして「ヤッコラセ」という囃し言葉と三味線のリズムは、労働の喜びと生活の充実を力強く伝えます。
館松栄喜さんの歌唱は、1991年4月にリリース。
その後、1997年のアルバム『決定版 日本の民謡 2 青森』や2010年のアルバム『ザ・民謡ベスト 秋田・岩手編』にも「正調」として収録され、地域を超えて広く親しまれています。
南部俵積み唄NEW!香西かおり

青森県に古くから伝わる祝い唄を、演歌歌手の香西かおりさんが現代的なアプローチで歌唱。
もともと門付けの芸として、正月などに七福神とともに家々を訪れ、俵を積む芸を披露しながら祝福を述べる民謡だったこの作品を、香西さんはジャズやファンクのテイストを加えて独自の世界観へと昇華させています。
伝統的な節回しに演歌の表現力が融合した、迫力ある歌唱が魅力ですね。
民謡の持つ素朴な力強さと、洗練されたアレンジが見事に調和しているので、日本の伝統音楽に興味がある方はぜひ聴いてみてください。






