徳島の民謡・童謡・わらべうた|阿波踊りや地域に根ざした伝統の歌
豊かな自然と伝統文化が息づく徳島県には、阿波の大地と人々の暮らしを色鮮やかに描き出す伝統歌が数多く残されています。
農作業の労働歌や盆踊りの歌、子守歌など、生活のなかで歌い継がれてきた徳島の民謡には、世代をこえて伝えたい魅力が詰まっているのです。
この記事では、そんな徳島の魅力あふれる民謡や童謡、わらべうたを集めました。
徳島で生まれ、地元民によって大切に歌い継がれてきた懐かしさと新しさが溶け合う音楽の世界に、耳を傾けてみませんか?
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徳島の民謡・童謡・わらべうた|阿波踊りや地域に根ざした伝統の歌(1〜10)
西祖谷の茶もみ唄民謡

徳島県西祖谷山村に伝わる伝統的な労働歌。
茶葉を手でもむ一連の作業風景が、独特の掛け声とともに歌われています。
本作を聴いていると、皆で呼吸を合わせながら働く人々の息づかいや、共同作業ならではの一体感が目の前に浮かんでくるようですね。
本作は、2020年7月に徳島の民謡を集めて発売された名盤『阿波百景』にも収められています。
徳島に今もなお残る自然豊かな農村の風景を思い浮かべながら、聴いてみてはいかがでしょうか。
じゃんこじゃんこ民謡

力強い太鼓のリズムと即興を交えた掛け声が魂を揺さぶる、徳島県美郷村の伝統歌。
もとは労働や子供の遊びのなかで生まれたわらべうたで、日々の暮らしの活気がストレートに伝わってきますね。
この楽曲は1988年に現地で録音された音源を元に制作され、2020年7月にリリースされたアルバム『阿波百景』に収められました。
土着的な魅力と洗練された音質が両立しているのも、この歌のおもしろいところ。
日本のルーツミュージックの奥深さに触れたいときにピッタリの1曲です。
盆流し唄民謡

お盆に先祖を送り出す伝統行事で奏でられる本作は、座敷唄のしっとりとした情緒と、練り歩く踊りのためのはずむようなリズムが巧みに織り交ぜられた、徳島県の新民謡です。
2006年11月に発売されたアルバム『民謡ふるさと紀行』などで聴くことができます。
夏の阿波踊りにおける「盆流し」の行事では定番曲として親しまれているのだそうです。
、徳島の情景に思いをはせながら、日本の夏の風情にひたってみてはいかがでしょうか?
徳島の民謡・童謡・わらべうた|阿波踊りや地域に根ざした伝統の歌(11〜20)
鳴門ばやし民謡

徳島の雄大な渦潮と、そこに生きる人々の息吹が聞こえてくるような、躍動感あふれる1曲です。
三味線や太鼓の軽快なリズムを耳にすると、潮風や飛び交う千鳥、藍染浴衣で踊る人々の情景が目に浮かぶのではないでしょうか。
この楽曲は、元々あった新民謡が人々の間で歌い継がれるうちに形を変え、現代に伝わったものだそう。
鳴門市の夏まつりで定番の演目として親しまれているほか、市の観光グッズにも採用されるなど、地域文化との強い結びつきを感じられる作品として愛されています。
寝入れよ寝入れよ民謡

母親が子に語りかけるような優しい調べが心に響く、徳島県祖谷地方のわらべうたです。
本作は1990年代以降、郷土文化保存の動きのなかで民謡やわらべうたの録音化が進められた際に、採譜、音源化された曲の一つ。
単独の作品としては希少ですが、アルバム『日本子守唄選集・四国九州沖縄編』などで聴くことができます。
小さな子供を寝かしつけるひとときにはもちろん、大人が聴いてもどこか懐かしく、安らかな気持ちになれるでしょう。
糸ひき唄民謡

徳島の山城町で、糸を紡ぐ手仕事のリズムとともに歌い継がれてきた1曲。
繰り返される日々の営みのなかで生まれた、人々のささやかな祈りや生活の息づかいが丁寧に描かれているのを感じます。
本作は、2020年7月に発売のアルバム『阿波百景』にも収録されています。
地域の暮らしに深く根ざしたその旋律に、懐かしさをおぼえる方も多いのではないでしょうか。
徳島の奥深い風土に思いをはせたいとき、静かな夜にそっと耳を傾けるのにピッタリの作品です。
鳴門大漁節民謡

鳴門の雄大な海を舞台に、漁師たちの営みと大漁の喜びを音で紡ぐ、物語を聴いているような気持ちにさせてくれる1曲です。
静かに舟をこぎ出す穏やかな場面から、やがて大漁を祝う勇壮なお囃子へと移り変わる様子が、躍動感あふれるメロディにのせて描かれています。
本作は元々地域で歌い継がれてきた2つの歌を一つにしたもの。
舞踊との相性も抜群なことから、地域の文化行事で今も大切に演奏されています。
徳島の風土に根ざした音楽に触れたいときに聴いてみては?





