【アメリカ】偉大なヒップホップの名曲
今や日本でも主流のジャンルとなりつつあるヒップホップ。
MCバトルなどをきっかけにヒップホップに興味を持ち始めた方は多いと思います。
しかし、USのヒップホップに敷居の高さを感じている方も居るのではないでしょうか?
歴史の浅いジャンルではあるものの、これまでのビーフや系譜のようなものは膨大で、把握が難しいんですよね。
今回はそんなUSのヒップホップ事情を知りたい方に向けて、アメリカのヒップホップにおける、至高の名作たちを歴史的な解説も含めてご紹介いたします。
【アメリカ】偉大なヒップホップの名曲(31〜35)
I Got 5 on ItLuniz

ウェストコーストヒップホップシーンを彩るマリファナ・カルチャーを象徴するアンセムと称されるデュオ、ルーニーズによる名曲。
マイケル・マーシャルさんの甘美なコーラスとメンバーのヤクマウスさん、Numskullさんによるフロウが見事に調和した珠玉のメロディーラインが心に残ります。
1995年5月のリリース以降、ヒップホップクラシックとして揺るぎない地位を確立し、アルバム『Operation Stackola』に収録された本作は、世界的な支持を集めました。
2019年には映画『Us』でジョーダン・ピール監督が独特の緊張感あふれるオーケストラリミックスを制作し、新たな魅力を引き出しています。
リラックスした気分で音楽を楽しみたい方におすすめしたい一曲です。
Just Wanna RockLil Uzi Vert

アップテンポなビートとシンプルな歌詞が特徴的な本作は、ダンスフロアを熱狂させる一曲です。
「ただロックしたい」という歌詞が示すように、純粋に音楽を楽しみ、体を動かすことへの喜びが表現されています。
2022年10月にリリースされ、SNSでのダンス動画が話題となり、数億回再生を記録しました。
ビヨンセさんのワールドツアーでも使用されるなど、幅広い支持を集めています。
パーティーやクラブでの盛り上がりはもちろん、エネルギーが欲しい時にもオススメです。
リル・ウージー・ヴァートさんの音楽性の広がりを感じられる楽曲となっています。
StickyTyler, The Creator

アメリカのラッパー、タイラー・ザ・クリエイターさんが2024年10月に制作した楽曲は、テンポの速い爽快な曲調が魅力です。
リル・ウェインさんやグロリラさんなど豪華なアーティストをゲストに迎え、虚勢と表現の豊かさが融合した独特のスタイルを確立しています。
サザン・ヒップホップの要素を色濃く感じる本作は、自己主張と中傷者への立ち直りをテーマに、鋭い言葉の数々が印象的です。
アルバム『CHROMAKOPIA』に収録された1曲で、リリース後はSNSでダンスチャレンジが流行するなど、多くの人々を魅了しました。
力強いビートと多彩なアレンジが施された本作は、クセになるハイテンポとエネルギッシュな気分を味わいたい時や、気持ちを高揚させたい時にぴったりの1曲となっています。
SamuraiLupe Fiasco

2024年5月にリリースされた楽曲は、シカゴのヒップホップシーンを代表するルーペ・フィアスコさんの新境地を感じさせる作品です。
サムライの精神性をテーマに、自己鍛錬や芸術的表現の重要性を巧みに表現しています。
ジャズの要素を取り入れたインストゥルメンタルは、彼の初期の作品を彷彿とさせる洗練された仕上がりになっています。
本作は、同名のアルバムのリードシングルとして発表されました。
アルバムには「Mumble Rap」や「Cake」など、全体を通して一貫したストーリーテリングが展開される楽曲が収録されているそうです。
ヒップホップの深い味わいを楽しみたい方や、社会的なメッセージ性のある音楽を好む方におすすめの1曲です。
Gone Till NovemberWyclef Jean

過去に例を見ない華麗なストリングスアレンジと、洗練されたヒップホップビートが溶け合う珠玉のミディアムバラード。
ワイクリフ・ジョンさんの切なくも力強い歌声が、愛する人のために危険な仕事に身を投じる男の複雑な心情を見事に表現しています。
1997年11月に発表された本作は、ニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラとのコラボレーションという大胆な試みを成功させ、米ビルボードチャートで7位、英国で3位を記録する大ヒットとなりました。
ソニー・コンパネックさんによる壮大なオーケストレーションと、フランシス・ローレンスさんが手掛けた印象的なミュージックビデオも魅力です。
大切な人との別れを経験した方なら、誰もが共感できる普遍的な物語が心に響くはずです。