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パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力

エレキギターの初心者向け奏法として最も定番なのが「パワーコード」です。

押さえるのが難しいことで有名な「F」のようなコードとは異なり、基本的には「ルート」と呼ばれる音と「5度」と呼ばれる音(低音弦なら「ルート」より1本高い弦の2フレット上)を押さえるだけなので、簡単な曲ならほとんどこれだけで弾けてしまいます。

そこで今回は、ギターの練習曲にもピッタリな、パワーコードで弾ける洋楽の名曲をご紹介します!

初心者向けだけでなくやや高度な曲もありますので、ギター練習中の方はぜひ聴いてみてくださいね。

パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力(1〜20)

Stand Up And ShoutDio

ブラック・サバスやレインボーでヴォーカルを務め、ハードロック・ヘヴィメタル以外でも高く評価されるヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが結成したバンド、ディオ。

そのファーストアルバムからの1曲です。

ハードロック全盛の時代にあって、やはりバックサウンドの中核はギターが担っています。

バッキングはペダルノートを軸に高音を足していくパターンの8ビート主体ですが、テンポが早いのでキープするには「楽しく弾く」どころではないかもしれません。

ニュアンスとしてディープ・パープルのBurnに近い楽曲です。

Symphony Of DestructionMegadeth

スラッシュ・メタル四天王の一角と称されるアメリカのバンド、メガデスが1992年にリリースした5thアルバム「Countdown to Extinction」収録のナンバー。

スラッシュメタルというと「高速テンポ」のイメージがありますが、このアルバムはミディアム・テンポの楽曲が主体となり、結果として最も商業的成功を収めました。

この曲は日本ではギター専門誌に取り上げられることも、ヘヴィ・メタル・リフの「お手本」的楽曲です。

当時のリード・ギタリストは日本ではお茶の間でもお馴染みのマーティー・フリードマン、ギターソロもまさに「お手本」といえるフレーズで構成されています。

パワーコードがカッコイイ洋楽の名曲。ただ簡単なだけじゃないギターリフの魅力(21〜40)

I Fought The LawThe Clash

The Clash – I Fought the Law (Official Video)
I Fought The LawThe Clash

Sex Pistols、The Damnedと並び3大ロンドンパンクと称され、本国のイギリスだけでなくアメリカでも成功を収めたロックバンド、ザ・クラッシュ。

1988年2月29日にリリースされたシングル曲『I Fought The Law』は、後に数多くのアーティストがカバーしたロックの名曲としても知られています。

イントロで聴かれるパワーコードのリフは、スライドを使ったグルーブ感がテンションを上げてくれますよね。

ポップなメロディーとアンサンブルが耳に残る、一緒の歌いたくなるナンバーです。

アナーキー・イン・ザ・UKSEX PISTOLS

The Sex Pistols – Anarchy In The U.K (official video)
アナーキー・イン・ザ・UKSEX PISTOLS

パンクのアイコンとして現在でもその影響を及ぼしているバンド、セックス・ピストルズの代表的な1曲です。

ギターリフという観点からいえばゴッド・セイブ・ザ・クイーンの方が優れているとは思いますが、シンプルさの中に垣間見る暴力性がパンクという時代の力とも合わさり、現在まで残るパンクの代表曲です。

VertigoU2

U2 – Vertigo (Official Music Video)
VertigoU2

アーティストグループとしてはグラミー賞世界最多受賞記録を持ち、本国であるアイルランドの空気を感じさせるロックサウンドで長きにわたり人気を博しているロックバンド、U2。

11thアルバム『How to Dismantle an Atomic Bomb』からの先行シングルとなった『Vertigo』は、ストレートなロックアンサンブルがテンションを上げてくれるナンバーです。

ベースとのユニゾンで厚みを持たせているイントロのギターリフは、パワーコードのみのシンプルなものでありながら耳に残る音選びが秀逸ですよね。

Apple「iPod」のCMソングとしても起用された、スタイリッシュなロックチューンです。

おわりに

パワーコードに着目して洋楽ロックの名曲をご紹介しました。

パワーコードというと、どうしてもパンクやハードロック系の歪んだサウンドで、低音弦でシンプルなリフを弾くイメージが強いですが、それだけではないパワーコードの魅力が伝わりましたでしょうか?

疾走感が出るようきっちり演奏するのは意外と難しいパワーコード、曲を聴きながらぜひ練習してみてくださいね!