【洋楽】レディ・ソウルのすすめ。素晴らしき女性ソウル・シンガー
アフリカ系アメリカ人が生み出したゴスペル、そしてブルースから発展した形で生まれたソウル・ミュージックというジャンルの中でも、最も偉大なシンガーの一人であるアレサ・フランクリンさんの名盤のタイトル通りに、女性シンガーのソウル・ミュージックを「レディ・ソウル」として親しまれているソウル好きは多いです。
今回の記事では、そんな女性のソウル歌手をテーマとして、一度は聴いておきたい海外の女性ソウル・シンガーを大特集!
ジャンルをまたがった音楽性のアーティストも多く、厳密に定義するのは難しいのですが、著名なソウル・シンガーを中心としてネオ・ソウルや00年代以降のシンガーも含めた幅広いラインアップでお届けします。
【洋楽】レディ・ソウルのすすめ。素晴らしき女性ソウル・シンガー(1〜10)
Midnight Train to GeorgiaGladys Knight

アレサ・フランクリンさんと並んで史上最高の女性ソウル・シンガーの誉れ高いアーティストと言えば、ジョージア州アトランタ出身のグラディス・ナイトさんです。
アレサさんは「ソウルの女王」と呼ばれていますが、グラディスさんは「ソウルの女帝」の異名を持ちます。
1944年生まれのグラディスさんは、何と7歳の若さでアマチュアののど自慢大会で優勝を果たし、幼い頃から天性の才能を発揮していた天才シンガーなのです。
1958年には親族で結成した「ザ・ピップス」の一員として14歳でレコード・デビュー、R&Bチャートで多くのヒット曲を放ちます。
数年後にはソウル・ミュージックの名門レーベルであるモータウンに移籍して、名曲『悲しいうわさ』など後世に残るヒット曲をリリース。
1973年に再びレーベルを移籍、全米1位に輝いた『夜汽車よ! ジョージアへ』など長きに渡って輝かしいキャリアを継続させ続けているというのがスゴイですよね。
一時期は契約問題からグループとしての活動停止を余儀なくされてソロに転じていましたが、1980年代後半にはヒットを飛ばしてグループとしても復活を果たし、1996年に「グラディス・ナイト&ザ・ピップス」としてロックの殿堂入りを成し遂げました。
グラディスさんはソロとしてもグラミー賞を受賞、スーパーボウルでの国家独唱など国民的なソウル・シンガーとして限りなくリスペクトされ続けています。
2020年代を過ぎた今も精力的なツアーをこなすなど、バリバリの現役として活動中の「ソウルの女帝」の歌声に触れることは、それだけで一つの貴重な音楽体験だと言えましょう。
Young Hearts Run FreeNEW!Candi Staton

ゴスペル仕込みの歌声で知られるサザン・ソウルの歌姫といえば、アラバマ州出身のカンディ・ステイトンさんではないでしょうか。
1960年代後半に活動を開始し、1970年にカントリーの楽曲をカバーした『Stand By Your Man』で注目を集めました。
その後、1976年に発売されたアルバム『Young Hearts Run Free』の表題曲が世界的ヒットを記録したのです。
グラミー賞に複数回ノミネートされるなど、その実力は折り紙付き。
波乱に満ちた私生活を反映したかのような、切実で説得力のあるボーカルが彼女の最大の魅力と言えるでしょう。
力強い女性の生き方に共感したい方や、心に響くソウル・ミュージックを求めている方に、ぜひ聴いていただきたいシンガーです。
Sweet LoveAnita Baker

R&Bやソウルの素養を持ちながらも、ジャズ~フュージョン・テイストのトラックによる洗練されたサウンドで人気を博したのが、アメリカはミシガン州デトロイト出身のアニタ・ベイカーさんです。
1958年生まれのアニタさんは、ソウル・シンガーらしくゴスペル合唱団の経験もあるのですが、幼少期からサラ・ヴォーンさんやナンシー・ウィルソンさんといったジャズ・シンガーの歌声を愛聴していたのだとか。
地元のデトロイトで人気だったファンク・グループ、チャプター8のボーカリストとして本格的にデビューを果たすも、デビュー・アルバムをリリース後にアニタさんは脱退、以降はソロ・アーティストとして活動します。
1986年にはチャプター8時代の盟友、マイケル・J・パウエルさんをプロデュースに迎えてリリースされたセカンド・アルバム『Rapture』と、シングル曲『Sweet Love』が大ヒット、アルバムは世界中で800万枚という記録的なセールスを打ち立てました。
前述したように、ジャズの影響を受けたスウィートでロマンチックなR&B~ソウル・サウンドは今もカフェなどで流れていますし、ラウンジ・ミュージックとしても機能しそうなオシャレっぷりが素晴らしい。
クワイエット・ストームとも呼ばれた彼女の音楽性は、決して雰囲気重視というわけではなく卓越した技術とセンスを持つミュージシャンだからこそ成し得たサウンドなのです。
アニタさんの発表したアルバムはそれほど多くはないこともあって、ベスト盤などもよいですが、ぜひすべてのアルバムをチェックしてみてほしいですね。
Up on the RoofNEW!Laura Nyro

ニューヨークの都会的な空気感をピアノの旋律に閉じ込めたシンガーソングライター、ローラ・ニーロさん。
ソウルやジャズ、ゴスペルを独自に融合させた音楽性で知られるアーティストです。
1966年にデビューすると、フィフス・ディメンションがカバーして大ヒットした『Wedding Bell Blues』や『Stoned Soul Picnic』など、ほかのアーティストへの提供曲でも大きな成功を収めました。
自身の歌唱によるアルバム『Eli and the Thirteenth Confession』も名盤として高く評価されており、死後の2012年にはロックの殿堂入りを果たしています。
キャロル・キングさんと並び、女性作家の草分け的存在といえるでしょう。
都会のざわめきの中で孤独や愛を感じたい夜、彼女の情熱的で深みのある歌声は心に染み入るはずですよ。
Killing Me Softly with His SongNEW!Roberta Flack

ソウルやジャズ、クラシックを融合させた独自のスタイルで知られるロバータ・フラックさん。
ハワード大学で声楽などを学び、1969年にアルバム『First Take』でデビューした知性派です。
クリント・イーストウッド監督映画『恐怖のメロディ』に使われた『The First Time Ever I Saw Your Face』が1972年に全米1位となり、翌年には『Killing Me Softly with His Song』も大ヒット。
これにより2年連続でグラミー賞最優秀レコード賞を受賞するという、ソロ歌手として初の快挙を成し遂げました。
「ベルベット・ヴォイス」と称される歌声は、クワイエット・ストームの先駆者としても評価されていますね。
ゆったりと上質な時間を過ごしたい方に最適でしょう。
When Will I See You AgainNEW!The Three Degrees

フィラデルフィア・ソウルの代表格として、半世紀以上にわたり世界中で愛されている女性ボーカル・グループ、スリー・ディグリーズ。
1963年ごろの結成以来、メンバーチェンジを繰り返しながらもトリオというスタイルを貫き、活動を続けています。
彼女たちの代表曲といえば、やはり1974年に発売された『When Will I See You Again』でしょう。
全米2位、英国では1位を獲得するなど国際的な成功を収めました。
また、MFSBとの共演作『TSOP (The Sound of Philadelphia)』は、音楽番組『ソウル・トレイン』のテーマ曲に起用され、全米1位を記録しました。
洗練されたコーラスは、英国のチャールズ皇太子をも魅了したといわれ、ソウルを愛するすべての方に聴いていただきたいグループです。
Don’t Leave Me This WayNEW!THELMA HOUSTON

ゴスペルをルーツに持つミシシッピ州出身の実力派シンガー、セルマ・ヒューストンさん。
1960年代後半から活動を開始し、モータウンなどでソウルやディスコの名作を残したことで知られています。
1969年にアルバム『Sunshower』でキャリアを本格化させましたが、世界的な人気を決定づけたのは1976年発売のシングル『Don’t Leave Me This Way』です。
本作で1978年2月のグラミー賞にて最優秀女性R&Bボーカル賞を受賞するなど、非常に高い評価を獲得しました。
ホイットニー・ヒューストンさんとは血縁関係がないことも有名です。
パワフルな歌声で気分を高めたい方は、ぜひ彼女の作品を聴いてみてはいかがでしょうか?






