【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ
70年代は、日本のロック史に革命的な転換をもたらした時代です。
サイケデリックやハードロック、洗練された後のシティポップまで日本人アーティストたちが独自の表現を模索し、新しい音楽の可能性を切り開いていきました。
その時代に誕生したロックバンドたちは、斬新なサウンドと大胆な歌詞で、それまでの邦楽の常識を覆していったのです。
この記事では、主に70年代に活躍した伝説的なバンドたちのデビュー曲を紹介します。
2020年代の今も活躍するレジェンドから知る人ぞ知るバンドまで、彼らの原点となった楽曲を聴いて日本のロック黎明期の熱量と革新性を感じてみませんか?
【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ(11〜20)
FREE紫

沖縄から登場し、本土のロックシーンに衝撃を与えたハードロックバンド、紫。
米軍基地で鍛え上げたその演奏力は、当時の日本のバンドの中でも群を抜いていましたね。
ご紹介するこのデビューシングルは、タイトルが示す通りの解放感と渇望がダイレクトに伝わるナンバーです。
ジョージ紫さんの唸るハモンド・オルガンと骨太なギターリフの絡みは圧巻の一言に尽きます。
本作は1976年10月に、アルバム『MURASAKI』と『IMPACT』の間に発売された作品で、邦楽では珍しい12インチ・シングルだったことも彼らの先進性を物語っています。
日本のロック黎明期の熱量を浴びたい方にぜひ聴いてほしい一曲です。
ハーツ・オン・ファイアBOWWOW

1976年発売、BOWWOWのデビューアルバム「吼えろ!
BOWWOW」に収録されている曲です。
アルバムの1曲目収録されていることや、デビュー前のFMラジオ番組でこの曲が紹介されていることからデビュー曲と言われています。
ハードな曲調は現代のへヴィロックやメタルと遜色が無く、1980年代以降のメタル系バンドに大きな影響を与えたと言われており、現在でも軽音楽部などでコピーされることの多いです。
あの娘のラブレタームーンライダーズ

1976年1月発売、ムーンライダーズのデビューアルバム「火の玉ボーイ」に収録されている曲で、アルバムの1曲目に収録されていることからデビュー曲と言われています。
1977年にはシングルカット版が発売されA面に「スカンピン」、B面には「あの娘のラブレター」が収録されています。
スローテンポながらノリの良い曲調で、1980年代の邦楽ロックシーンに影響を与えたロックバンドでもあります。
涙のハイウェイSHEENA & THE ROKKETS

1978月10月発売、シーナ&ロケッツのデビューシングル曲で、1979年3月に発売されたファーストアルバム「Sheena & the Rokkets #1」にも収録されています。
ロックバンド「サンハウス」が一時解散した1978年にギタリストであった鮎川誠などサンハウスの元メンバーを中心に結成されたロックバンドで、ボーカルは鮎川誠の妻であるシーナが担当しています。
サンハウス時代と変わらないギターサウンドが特徴的な曲で、この曲の制作秘話やバンド結成に至るまでを描いたテレビドラマも放送されました。
群衆の中でオフコース

1970年4月発売、オフコースのデビューシングル曲で、残念ながらオリジナルアルバムへの収録はされていませんが、1985年8月に発売された4枚目のベストアルバム「BEST COLLECTION」に初収録されています。
結成当初はフォークソングが多いバンドでしたが、1976年にバンドメンバーを追加したことによってロック要素が加わりました。
そのため、このデビュー曲もフォーク色の強い楽曲となっています。
バス通り甲斐バンド

1974年11月発売、甲斐バンドのデビューアルバムで1974年12月に発売されたファーストアルバム「らいむらいと」に収録されています。
この「バス通り」はロックバンドでありながらフォーク色の強い楽曲となっており、「フォークロックバンドのイメージ払拭のために次作の作曲を行った」という秘話をバンドのボーカルである甲斐よしひろが後に明らかにしています。
【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ(21〜30)
美術館で会った人だろP-MODEL

1979年7月発売、P-MODELのデビューシングル曲で、同年8月に発売されたファーストアルバム「IN A MODEL ROOM」にも収録されています。
プログレッシブ・ロックバンドのマンドレイクが前身のロックバンドで、前身バンドのメンバーであった平沢進を中心に結成されたロックバンドです。
当時珍しかったテクノサウンドを取り入れた楽曲で、80年代のバンドミュージックに大きな影響を与えました。





